多少いまさらながら、X360「デッドライジング」をプレイ中。

面白い。

ゾンビとかグロ表現とか、そういうのに弱い人でなければ、間違いなくオススメできる。

とにかく、「プレイヤーが工夫できる余地」が多く、

目的設定も大半がユーザー側にゆだねられている。


とかく、残虐表現やゾンビなどがクローズアップされてしまっているこの作品だが、

実際にはその「ゲーム性」にも注目すべきだ。

時間の経過にあわせ、ショッピングモール内で次々と巻き起こる事件。

それを、どの順番で解決していくか?

どういう方法で救出するか?

救助した人はどこで待機させるか?

とにかく、「考えられる」「工夫できる」要素が多く、楽しめる。


はじめのうちは「?」となる部分も多いかもしれないが、

ルールがわかってくれば、あとはもう一直線だ。

そして、「ルールがわかるようになる」つくりになっている。


ビジュアル表現という意味では、直前にプレイした「Gears of War」などには勝ってはいないが、

(まあ、ワラワラ表現系+全方位探索系なので当然だ)

「遊べる」度合いでいうなら、こちらが上だろう。

初見のインパクトこそ劣るかもしれないが、やればやるだけ楽しめる。

これは見事。脱帽するしかない。


実際、わたしもすでに3週目に入っているのだが、それでもまだ、

「今度はあれをああやってみるか」という「次回のプレイプラン」が頭に浮かぶ。


次々イベントが起きる様子は、イメージとして、無双シリーズに近い。

あれより自由度高いが。

モールの各地で助けを求める声に、いかにこたえるか?

ルートを考え、個々でのタイムロスを少なくし……工夫はいくらでもできるのだ。


そして、この面白さを支えているのは、ショッピングモールという舞台を利用した、

「利用できるアイテムの多さ」と、「遊べるところの多さ」だろう。

このあたり、高機能マシンのスペックを非常によく生かした設計になっていて、

マシンのスペックがあがったことのよさを実感できるものになっている。


「マシンのスペックが面白さに直結するわけではない」のは事実だが、

スペックの上昇に比して表現力があがり、それによってできること、

面白いことが増えるのは間違いない。

そのことを体現しているソフトである、と思う。

スペック否定派や、「最近面白いゲームがない」と思う人にこそ

やってほしいタイプのゲームかもしれない。