利用者のA君、
「僕はアスペルガーだから、人の気持ちがわからない。」
と言い放ちながらも、
いつもニコニコ柔和な笑顔で、人に好かれるタイプです。
仕事も丁寧にこなします。
ただ、朝起きれないらしく、遅刻ばかりしています。
遅刻が余りにも多く、遅刻しても済まなそうな様子もなく普通に作業に参加してくるので、
職員さんから、時給を下げると注意が入りました。
すると、翌日から時間通りに来るようになりました。
「ちゃんと朝から来たね。偉い、偉い。」
時間通りに来る事は当たり前ですが、褒めて持ち上げます。
「え、へ、へ、」
かれこれ、2週間くらい続いているのですが、
A君、自分より作業が出来ないB君・C君に対して厳しく指摘するようになりました。
「どうして真面目にやらないんだ。」
「ちゃんと確認してやっているのか。」
癲癇持ちのB君、A君の集中攻撃の的になり、しばらく収まっていた癲癇の発作が起きました。
気をつけなければいけなかったなあと反省。
ヘラヘラ笑っていたA君の方が、可愛かったなあ。