E医師の診察 | ☆妻の子宮体がん日記+その後のこと☆

☆妻の子宮体がん日記+その後のこと☆

子宮体癌(低分化類内膜腺癌 G3)ステージ4b、遠隔転移あり。
3年間の闘病の末、2016年7月、妻は永眠しました。
闘病と治療の経過、死別と立ち直りについて綴って行きます。

実は、密かにB国に戻ってきています。( ´艸`)


昨日は、現在の主治医である
E医師(腫瘍専門医・美人女医)の診察でした。

妻は先日、骨転移での骨の状態が心配で、
骨の専門医の診察を受けてきました。
軽い運動(ピラティス)を始めたいと思っているのです。


その結果報告と今後の治療について
彼女と話をしてきました。


骨の専門医の見解は、
骨転移があるものの、骨は脆くなっておらず、
軽い運動であればしても問題ないというもの。

そして、特別な治療は必要なく、
現在の治療を続けていくようにということ。


今後のスケジュールは、
今月末にゾメタ、
6月末にゾメタをもう一回追加、
PET-CTは7月中旬ということになった。


僕はここぞとばかりに、懸案だった
ランマーク(デノスマブ)のことを尋ねた。

「もし次のPET-CTの結果、骨転移が増悪していた場合、
ゾメタからランマークへ切り替えていただけますか?」
と。


これについては、前回のPET-CTの結果を受けて、
一度切り替えをお願いして、却下された経緯があります。

ランマークはB国では最近承認されたばかりで、
安全性が十分確認されていないというのがその理由で、
そして、副作用による事故が頻発しているということでした。

しかしこの事故の件。よく聞いてみると、
E医師の患者さんで末期がんのかなり病状の進んだ方がいて、
ランマークを投与したところ、症状が改善せずに亡くなられたそうです。
それが原因で彼女自身が使用に消極的だというのが真相のようです。

だから実際のところ、ランマークが原因でなくなったというよりは、
投与するタイミングが遅すぎたと考えられるのです。


しかし、やっぱりというか、E医師の答えは否定的だった。

「この薬はまだ安全性が確認出来ないから使いたくない」と。

例の件がかなりトラウマになっているんだろう。

僕はこう切り返した。

「この薬はアメリカでは2010年、
ヨーロッパでは2011年に承認されていて
もう十分安全性は確認されています。」


「日本ではゾメタの効果がなくなった場合、
医師が積極的にランマークに切り替えています。
そして、かなりの改善効果が確認されています。」
と。

そしてE医師。

「でも他の国とB国は違う。
B国で安全性が確認されない限り、使うべきではない!」


やっぱり頑なだ。

「じゃあ次のPET-CTの結果、骨転移が増悪していた場合、
いったいどうするんですか?薬を変えないんですか??」


E医師は何も言えなくなった。

「…まぁ 次の結果を見て考えましょう…」


こんな感じでお茶を濁されましたが、
言いたかったことは言えたので、一応スッキリしました。

B国での闘病は、何かと大変だな~。


※会話部分はB国語からの超訳です(^_^;)