【第1話】
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【第29話】
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元ネイリストが診断士になるまで
ティアラの成長記録~part30
環境を変える
財務の講義が始まり、テンパリ始めたあたしは、人並み以上に勉強時間を確保することの必要性を自覚していました。
果たしてちゃんと仕事をしながら、勉強を続けていくことができるんだろうか。
家に帰ってくるのが、9時~10時半ぐらいの毎日で、どうやって勉強時間をつくろうか。
今の自分のレベルでは、この生活リズムで合格要件を満たす程の勉強時間を捻出することは無理だと判断しました。
この時期、正直言って、仕事に対する面白みも、以前に比べ薄れていました。
ネイル業界に飛び込んで、10年を迎えようとしていたこの頃には、少々飽き始めていたのです。
この先、どんどん老いていくのに、美容業界に居続けることにも抵抗を感じていました。
転職するなら、今の時期しかないと、薄々思い始めてました。
とはいえ、診断士の勉強を始めたばかりのこのタイミングで転職活動をするのは得策だと思えませんでした。
そこで、異動願いを出すことにしました。
「どこの部署に」と希望するものではなく、今のポジションから離れたい旨を伝えるものでした。
この話の持っていきかたは、大失敗でした。
勉強時間のことを捻出することを理由とするのに気がひけたため、今の仕事のマイナス面ばかりにフォーカスして異動願いの理由としてしまったのです。
しかも、上司に説得されるも、聞く耳を持たず、かたくなに拒絶しました。
今まで、衝突することはあったものの、うまくいっていた上司との関係が狂い始めました。
ただ、その後社長室に呼び出されて、社長自らに説得された時には、心がうたれました。
あれこれすったもんだしながら、1か月ほどもめました。
悩み、考えた挙句、迷いはあったものの、今のポジションでいながら、勉強を続けることを再度考え始めました。
ところが、です。
その時には、上司は既に、あたしの後任を採用していました。
この時、自分がショックを受けていることに、驚きました。
きっと、心のどこかで、「この上司なら、ずっと自分のことを頼りにしてくれるはず」そううぬぼれていたんだと思います。
ちょっとしたすれ違いが、感情のもつれになって、言い争いにもなりました。
でも、考え直しました。
「きっと神様が、勉強をしやすい環境をあたしに与えてくれたんだ」
それが証拠に、毎日定時にあがれるようになりました。
そして、年明けにはマーケティング部に配置転換になったあたしは、仕事はそこそこに、勉強にいっそうのめり込んでいくことになりました。
もちろん以前に比べたら、社内での居心地がいいとも思えませんでしたが、そんなことも気にならない位、勉強に没頭していったのです。
【次回予告】
時はやや戻って、2006年12月。
通っていた池袋校で、インフォーマルの勉強会が結成されることになります。
いよいよ2次試験対策のスタートです。
~元ネイリストが診断士になるまでpart31 に続く~
本日も最後までお読みいただき、有難うございました
ティアラ
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