本日の参議院選挙、投票に行かれましたか?
もし行かれたのであれば、それは国民としての義務だからですか?
ただ、日本の場合諸外国とは違って、義務といっても、選挙に行かないからって罰金を科されるとか社会的制裁を与えられるとか、そんなことはないですよね。
ですから、簡単に選挙権を放棄できてしまいます。
お恥ずかしい話ですが、実際にあたしの場合も、選挙権が与えられてからも、投票に行かない期間が長くありました。
理由としては、「政治なんてよく分からない」「誰に入れていいか分からない」「自分の一票が与える影響なんて、大してない」、などでした。
さすがにここ数年は、「これじゃいかん」と自覚して、ささやかながらもよく分からない政治の世界についての知識を身につけるよう努力し、投票にも行くようになりました。
でもそれも、積極的な理由からではなく、投票にいかないことの罪悪感が先だってのことだってことに、昨日気が付きました。
それも、友人との会話からの気付きでした。
テ「明日、選挙だよ。ちゃんと投票いきなね」
友「行かないよ。用事あるもん」
こう返された瞬間に、なぜ選挙にいくべきかを伝えようとしたのに、考えこんでしまったのです。
あたし自身、かっこたる信念をもって投票に行ってるわけではない。
自分で決めての行動なのに、意味づけできていない。
それに気付き、改めてちゃんと考えてみようと思いました。
自分自身の切り口のひとつである、中小企業診断士としての立場で考えてみます。
診断士の代表的なミッションは、中小企業の活性化をサポートすることです。
我が国の中小企業の実態のレポートである、中小企業白書が国会に提出され、それを元に、あらゆる中小企業施策が打ち出されます。
その中小企業施策には、多額の税金が投入されます。
ちなみに、平成22年度の予算額は1,911億円で、対前年比+21億円です。
参考資料) 平成22年度中小企業企業関係予算・財政投融資政府原案の概要
http://www.meti.go.jp/press/20091225013/20091225013-5.pdf
※ただし、最終的な数値は補正予算にて決定する
つまり、国会議員は、我々が納めている税金の使い道を決定する人たちです。
もちろん、中小企業施策に限った話ではありません。
上記のリンク先のPDFデータを見ていただくとよく分かりますが、診断士になじみの深い用語がたくさん並んでいます。
一般的な方には、あまりなじみがないかもしれません。
でも診断士であれば、ある程度の内容は分かるはずです。
これは、それぞれの政党や立候補者の主張にも言えることだと思います。
診断士だからこそ、理解できる政策論点は、少なくないと思うのです。
あたし自身できているわけではないですし、理想論かもしれません。
ですが、診断士として投票にいくという意識も合わせもって中小企業支援策の観点では誰に当選してもらうべきかという判断基準をもてたらよいと思います。
それに、正直言って、選挙演説を聞いても広報誌を見ても、どの候補者も同じようなことを言っているように思えてしまうのが事実です。
であれば、「このポイント(中小企業支援策)についてはどうとらえているのだろう?」というように、ある程度焦点を絞った方が分かりやすいと思うのです。
とはいえ、中小企業支援策という名目であれば、何でもかんでも予算が増えればいいとは全く思いません。
むしろ、非効率な施策は税金の無駄遣いなので、予算削減すべきだと思います。
こういった判断をするのは国会議員ですから、やはり、自分の一票を投じることは非常に大事ですね。
それと、個人的な見解ですが、もう一点。
今回あたしは、比例代表についても、政党ではなく候補者で選びました。
なぜなら、支持したい政党がないからです。
だから、「人」で選びました。
政治家にとっても、パーソナルブランディングが必要な時代がきたように思います。
ティアラ
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