マイノリティ。
耳にしたことはあったけど意味はよくわからなかった。
自分には関係ない言葉だと思っていたから。
その言葉の意味を知ったのはつい最近。
たまたまテレビをつけたら
横文字の意味を説明する番組がやっていた。
その日の言葉はマイノリティ。
【マイノリティ】
社会的少数者、または社会的少数団体。
社会的少数者とは、その社会の権力関係において、その属性が少数派に位置するものや
その集団を指す。
多くの場合、そのグループの一員であることによって社会的な偏見や差別の対象になったり
少数者の事情を考慮しない社会制度の不備から不利益をかぶることを前提とした呼称であり
「社会的弱者」にも近い概念であるといえる。
なんというか凄く衝撃だった。
私の人生マイノリティだらけじゃないかと思った。
今まで、自分の中だけで納得したり、笑ってごまかしたり、ふて寝して忘れたりして
解決したと思っていた事達。
今まで生きづらかった原因。
それが、この歳になってドバドバ溢れ出してきたのだ!!!
(まったくもって、えええ!!今更?!って感じなのだ)
私の中には長年「普通コンプレックス」というのが存在している。
なぜなら、人と違うことで嫌な思いを沢山してきたからだ。
まずは、内面的なことや家庭環境。
昔から私が良いと思うもの、好きなものは
人とはちょっと違っていた。
そのせいで、仲間はずれになったり変だといじめられる事が多かった。
それから人と違う事は悪いことだと思い、自分の意見を持つことさえも苦手になってしまった。
その頃からみんなと同じであることが自分を守る手段になった。
家庭環境も普通とはちょっと違っていた。
私の姉は障害を持っている。
(知的も身体も)
そのせいか、小さい頃から家族で外出すると
好奇の目を感じることが多かった。
それでも、姉を憎んだ事はないし、恥ずかしいとも思った事はなかった。
逆に、守ってあげなくちゃと思っていた。
だから、家族の話になると姉が障害を持っていて病気と闘って頑張ってきたこと
歩けないと言われていたのに、血のにじむ努力の結果歩けるようになったということ
を隠さず話した。
でもね、ある日こんなことを言われたんだ。
「お前が変なのは姉ちゃんが障害者だからか。」
ジョーダンだとしても言っていいことと悪いことがある。
凄く悔しかった。
私が障害者みたいってバカにされたことじゃなくて
私のせいで障害を持っている姉がバカにされたことが。
(しかも一度ではなく成人してからも言われるとは思ってもいなかった)
この言葉で
私が普通であることは自分を守るだけでなく姉を守る手段にもなった。
そして、外見的な事。
沖縄の血が半分入っている特徴的な顔と
食べても太らないガリガリな体。
幼少期から思春期まで
宇宙人、骸骨、ギョロ目、様々な言葉を投げかけられた。
可愛い要素ゼロ!!!
小学生の頃の日記を見ると
当時、顔面が可愛くないとすでに自覚していた私は
大人になったら整形をすれば大丈夫!!
そして外見が絶望的なら中身を磨こう!!と変に前向きな文を書いていた。
(逆に後ろ向きだわ!!)
ここから、なるべく目立たないようにと裏道を好むようになった。
体質は
「細すぎてキモイわー」
「ちゃんと食べなよ」
「太らなきゃダメだよ」
「拒食症なの?」
などと、
ダイエットしていたり、細い私LOVEとか思っていないにも関わらず
注意されたり、否定されることが多かった。
太っている人にデブと言ったら傷つくのと同じなのに
こんな体質は少数派なので、なかなか理解してもらえないのだ。
ありのままの私。
こんなふうに最初から持っていた私の普通は否定されることが多かった。
ここで、「黙ってろカス共!!」
と怒ることが出来たり
「その言葉、傷つくなー」と言えることができていたら
この歳になるまで引きずらなくて済んだのかもしれない。
でも、今まで私がしてきたことは
その場は愛想笑いをしたり、おちゃらけたりしていた。
(その場の空気を暗くしたり、逆に相手を落ち込ませるのが怖かった。)
そして家に帰って思いっきり落ち込み
「自分がされて嫌なことは人にはしない。
もしかしたら同じことをされて傷ついている人の力になるかもしれない。」
と思うことで自己完結することだった。
そうやってなんとか全部乗り越えてきた。
外も内もマイノリティのダブルパンチ!!
私の真ん中ってほんと暗いなー
こうやって改めて文にするとめっちゃ暗すぎて自分でも落ち込んでくるのですが
決別するため、もうちょっと書かせてください。
まぁ、過去の事を思い出すと暗い事が多いんだけど
デザインの専門学校に入った事は、私の人の転機というやつで
今までの事がひっくり返った瞬間でもあった。
専門学校は初めて、私の個性(私の中身も外見も)を受け入れて褒めてくれた場所だった。
ここは、人と同じアイディアや視点じゃつまらない。違ってこそ認められる場所だった。
そんな環境と
個性豊かな仲間達の中で、私は初めて自分の好きが好きになれた。
そのおかげで、心からやりたい事が初めてできた。
(それは、卒業してからも続けている今の活動)
人前に立って注目されることは未だに慣れないけど
苦手を越えたやりたいって気持ちはいつまでたってもなくならなかった。
自分の事も前より好きになれて、やりたい事も見つかってハッピーエンド!!!
と思いきや、そう簡単にいかないのが人生ってものである。
解決してきたと思っていたことはまだクリアされていなかったのだ。
専門学校の外側の世界は、学校に入る前とあまり変わっていなかった。
またもや、いろんな言葉で傷ついて自己完結の繰り返しだった。
人と関わるのがどんどん怖くなっていった。
でもあの頃とは違うこともあった。
それは活動をしていく中で、応援してくれたり、素敵な人ともたくさん出会って
嬉しい言葉や、頑張ろうって思える言葉を沢山もらったことだ。
それなのに
嬉しい言葉よりも、外側の心無い人の言葉を間に受けて
自分を信じることもできず
自分で自分を否定して、未だに「普通コンプレックス」を払拭できずにいるのだ。
見ないように隠してたもの達。見るのも辛かったけど
ここにきてようやく、自分の思考の原因がドバドバみえてきた。
変わりたいと思った。
だから、また向き合ってみようって思えた。
しかもその解決方法は自分の中だけで自己解決できるものじゃなくて
他者との関わりの中で克服できるものなんじゃないかなって思ってる。
ずっとずっと苦手で逃げてきたこと。
これを克服しないと
やりたい事もじゅうぶんにできず、いつまでたっても中途半端なのだ。
「一人ぼっちが怖いから、半端に成長してきた」
「誰かのサイズに合わせ 自分を変えることはない
自分を殺すことはない ありのままでいいじゃないか」
このブルーハーツの歌詞のフレーズは
私のこれまでとこれからをピンポイントで言い表しているなーと
つくづく思う。
とゆーことで
マイノリティな人生はもうおしまい!
これからは、今までマイナスだと思っていたことを
ひっくり返して愛していきたいです!!
練習練習!!
そして思いっきりキッラキラしたい^^
そしてなにより、レベルアップして(つきぬけて)
みんなにハッピーを届けられる人になりたいです!!!
かしこ!!!!
theピーズ/3度目のキネマ