仙台市泉区選挙管理委員会の非常勤行政委員1人が2007年度、年額の報酬約121万円を受け取り、4日間で計41分間のみの勤務だったことが5日、分かった。

 北海道・東北市民オンブズマンネットワークが明らかにした。同ネットワークは「時給換算で約177万円の高額報酬」と批判している。県選管では08年度、時給換算で約16万円を受けとっていた委員もいた。時給を調査した行政委員230人の平均は、約7万円だったという。

 同ネットワークは、宮城県、仙台市、北海道など12自治体から情報公開などで入手した資料を基に、行政委員の報酬を計算。この日、仙台市内で開いたフォーラムで調査結果を報告した。

 報告によると、泉区選管の行政委員1人は07年度、年額の報酬約121万円を受け取った。この委員は体調不良で計4日間で計41分間だけの勤務だったという。ほかの委員は約19時間勤務し、時給換算での報酬は約7万円だった。

 県選管や県労働委員会の行政委員も08年度、約15~30時間の勤務で約240万円の報酬を受け取り、時給換算で約16~7万円を受け取っていたという。同ネットワークが時給を調査した行政委員230人の平均は約7万円で、大卒20年勤務の県一般行政職員の平均時給約2051円とも大きくかけ離れていた。

 行政委員を巡っては、仙台市民オンブズマンが昨年7月、非常勤行政委員に月額報酬を支払うのは違法として、県知事を相手に報酬の支払いの差し止めを求める訴訟を仙台地裁に起こした。昨年9月には仙台市長にも同様の訴訟を起こしている。

 報告した同オンブズマンの千葉晃平弁護士は「勤務日数に応じて支給すると定めた地方自治法の趣旨に反し、まさに制度上の欠陥。高い報酬を受けた行政委員が、中立性を保てず当局に有利な判断をする恐れもある」と指摘した。

 仙台市の担当幹部は「行政委員は会議に参加するだけでなく、(自宅などで)資料を検討するなど準備に多くの時間を割いている」と反論。県は「本県など各自治体で(オンブズマン側と)係争中の裁判の行方をみて対応したい」としている。

 ◆非常勤行政委員=自治体の行政部門から独立し、教育委員会や選挙管理委員会などで中立性、専門性が求められる業務を行う特別職員。専門性などを考慮し、主に民間から選ばれれる。

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 インフルエンザ治療薬タミフルの服用後、自宅マンションから転落死した愛知県知立市の中学2年秦野皓平君=当時(14)=の母竜子さん(50)が27日、厚生労働省で記者会見し、独立行政法人・医薬品医療機器総合機構を相手取り、異常行動をタミフルの副作用と認めるよう求める訴えを、今秋をめどに起こすと発表した。
 竜子さんによると、皓平君は2005年2月、タミフル服用後にマンション9階の廊下から飛び降りて死亡した。同機構に遺族一時金の給付を求めたが、異常行動とタミフルの服用について因果関係を認めず、06年7月に不支給を決定。厚労省に審査も申し立てたが、棄却された。
 竜子さんは「厚労省が10代への使用を原則中止しながら、なぜ因果関係がないと判断したのか分からない。きちんとした説明が聞きたい」と主張。訴訟では不支給決定の取り消しを求める。 

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