歩きスマホの禁を犯すべからず ~自ら死なないように、誰かを殺さないように~ | テレビ番組 時事ネタなど書いていきます。はい。

歩きスマホの禁を犯すべからず ~自ら死なないように、誰かを殺さないように~

今夜は少しだけ。
この動画が話題になりましたね。

全員歩きスマホin渋谷スクランブル交差点-もしもスクランブル交差点を横断する人が全員歩きスマホだったら?


渋谷のスクランブル交差点を1500人が横断、
その全員が歩きスマホだった場合のシミュレーション動画です。



衝突件数 446件
転倒件数 103件
スマホ落下件数 21件
横断成功者 547/1500名


という結果になりました。
視野の設定など、
妥当な数値になっているのかはわかりませんが、
無事に渡りきれるのが1/3程度に過ぎないというのは、
興味深い結果が得られたと思います。

1500人全員が歩きスマホであるという現実にはありえない状態、
だから、こんなシミュレーションは
無意味だとお考えだとすれば、
その発想こそがこの問題の本質を表しているように思います。
つまり、歩きスマホでない人がいるはずだという指摘は、
歩きスマホではない人が避けてくれるだろうという
無意識の期待が存在しているからこそ抱けるものだからです。

スマートフォンを操作中も、
自分は見えていると思っています。
ところが実際の"視野狭窄"は当人の意識以上です。
駅のホームでぶつかったとすれば、
相手が避けてくれなければ線路に転落するかもしれません。
もしかすると、落ちるのは自分ではなく、
相手が落ちるかもしれません。
自分が死ぬだけではなく、
誰かの命を奪うこともあり得ることを
認識しなければならないでしょう。

2011年、道路を横断していた自転車を避けるために、
トラックが急ハンドルを切り歩道へ乗り上げ、
歩行者2人が死亡する事故がありました。
トラックの運転手は不起訴に、
自転車の道路横断が危険だったとして、
事故の原因だと認定、
自転車の運転者が実刑判決を受けています。
現在の歩きスマホの実態は、
いつ、このような大事故が起きても不思議ではないでしょう。

自ら死なないように、
ましてや、誰かを殺さないように
スマートフォン操作の時は、
せめて、邪魔にならない場所に立ち止まってから
落ち着いて操作して下さい。
それを今、操作しないと、
誰かの命に関わるわけではないでしょう。
もしも、それが誰かの命に関わるのであれば、
その時には、誰にも邪魔されないよう、
安全な場所で操作するべきであるはずです。