所さんの目がテン! 「夜景の科学」 ~夜景における男女の違い なぜ冬? 夜景デートが脳に…~ | テレビ番組 時事ネタなど書いていきます。はい。

所さんの目がテン! 「夜景の科学」 ~夜景における男女の違い なぜ冬? 夜景デートが脳に…~

所さんの目がテン! 「夜景の科学」 ~夜景における男女の違い なぜ冬? 夜景デートが脳に与える影響~

冬のデートスポットの定番、夜景。
夜景自体は年がら年中見られるものですが、
特に冬が人気です。
番組で

どの季節に夜景を見たいか?

と、20人に尋ねたところ、
18人が冬だと答えていました。

しかし、なぜ冬のほうが人気なのでしょうか?
それは

綺麗だから

なのですが、なぜ、夜景は冬のほうが綺麗に見えるのでしょうか?

番組では夏と冬、
他は同じ条件で撮影した夜景の写真を街の人たちに見てもらい、
どちらが綺麗か答えてもらいます。
なお、撮影された季節、質問の意図は秘密です。
30人のうち、25人が冬に撮影された夜景写真を支持しました。

夏よりも冬のほうが夜景が綺麗なのは、
大気中の水分量が夏よりも少ないことが原因でした。
水分そのものが光をぼやかせたり、
また、水分を吸った大気中の塵が水分を吸収し、
光を散乱させます。
このため、水分が多いと、
より夜景の像をぼやかせ
特に輪郭線が明瞭にならないということになります。


続いて、性差、夜景における男女の差です。

街で

夜景が好きか?

と尋ね、「好き」「普通」「嫌い」で答えてもらいました。
嫌いな人は男女ともいませんでしたが、

女性15人のうち、15人全員が好きだと回答したのに対し、
男性15人のうち、7人が好き、8人は普通だと回答しました。

夜景は女性の方が好きなようです。

六本木ヒルズ展望台東京シティビュー、
高さ250mからの夜景で実験します。

女性5人にアイマスクと耳栓をつけてもらい展望台へ。

今から景色を見ていただきます。
時間に制限はありませんので、
飽きたら控え室に戻って来て下さい


と説明し、夜景に飽きるまで見ていてもらいます。
アイマスクを外したところから観察し始めます。
まず展望台を歩き回りはじめる女性たち。
お気に入りのポイントを探しているようです。
やがて、窓際の席に座り、じっと夜景を見つめ始めました。
中には涙を浮かべる人もいたり…

1人目の女性が控え室に戻ってきました。
時間を見ますと、

34分33秒

となっています。
この時間、彼女は夜景を見ていたことになります。
後の女性たちはそれぞれ、

40分15秒
44分22秒
48分46秒
52分26秒


5人の女性の平均は

約44分

という結果になりました。
同じ実験を男性5人でも行います。
男性も夜景に感動しつつ、
しかし、座ろうとはしません。

1人目の男性が控え室に戻ってきました。
時間を見ますと、

4分10秒

たったそれだけの時間しか夜景を見ていませんでした。
以下、

6分58秒
7分57秒
9分58秒
10分40秒


5人の男性の平均は

約8分

にしか過ぎませんでした。
平均で男性よりも女性は30分以上、
5倍以上もの時間、夜景を見ていたことになります。

この違いはどこからくるのでしょうか?
慈恵会医科大学医学部医学科、眼科学の林孝彰先生は

最近の研究で色の識別能力が
男女で少し差があることがわかってきました。


と説明。

そこで展望台の時の10人に、
微妙に色が違う84個の小さなコマを変化を
順番通りに並べるテストに挑戦してもらいます。
コマは色の系統別の4列、1列並べたら次の列へ進みます。

所さんの目がテン! 「夜景の科学」 ~夜景における男女の違い なぜ冬? 夜景デートが脳に…~

このコマの裏には番号が振られてあり、
もしも、全て正解でしたら、
1~84の数字が並ぶ事になります。

男性5人の成績は84点満点中、

44.4点

となりました。
続けて女性5人も行います。
男性5人の成績は84点満点中、

71.8点

と、結果に大きく差が出てしまいました。

通常、男性は赤、緑、青の3種類の細胞で色を識別するが
女性の半数近くは濃い赤、薄い赤、緑、青の4種類で行っている


と、林先生は説明、
また、光の感受性においても女性の方が高い事がわかっています。

番組としての結論は、

女性は色彩に富んだ綺麗な夜景だと感じているため、
長時間見続ける事が出来る


となりました。



次は、そもそも、「昼間のデート」と「夜景のデート」に
違いはあるのかという考察です。

集まってもらったのは彼女がいない男性10人。
まずはくじ引きでAチームとBチームに分かれてもらいます。

実験開始です。
Aチームとなった河村虹児(20)さんは、
1人でみなとみらいが見渡せる横浜港大桟橋国際客船ターミナルで、
昼間、何も知らされずに立たされていました。

そこへ現れる一人の女性、
「実験の方ですよね?」と言っています。
この彼女、小玉さつきさんで女優でモデルの方。
どうやら、彼女と昼間のデートをすることになるようです。

ベンチに2人で座ります。
それぞれ名前を教え合います。
自己紹介などをしあっておりますが、
15分ほど過ぎたところで、このデートは終了となりました。

これをAチームのあと4人でも行います。


夜、次はBチームで同様のデートをしてもらいます。
同じく横浜の同じベンチに座り、
自己紹介などをしつつ、15分間を過ごしてもらいます。

実験にはここからが本番になります。
デート中、小玉さんには全員に、
全く同じ20個のキーワードを話していました。
それは、

名前 年齢 血液型 誕生日 出身地 地元
展望台の高さ オブジェの形 ホテルの階数 好きなスイーツ
映画 アルバイト 兄弟 ピアス ブローチ
バッグ マイブーム 足の大きさ 部活 好きな野球チーム


でした。

3日後、両チーム10人に集まってもらい、
この時の内容をどの程度憶えているかを確かめます。
AチームとBチームで、記憶に差が出るのでしょうか?

まず、彼女の名前を憶えているでしょうか?

夜景のBチームが全員正解したのに対し、
昼間のAチームは全員が不正解。

次に彼女の誕生日は憶えているでしょうか?

夜景チームは4人が正解、
昼間チームはこれも全滅でした。

そして、彼女の持っていたバッグの柄を尋ねます。
彼女はドット柄のバッグを持っていました。

夜景チームは4人が正解、
昼間チームはまたまた全員不正解でした。
視覚に頼るバッグの柄であるのに、
夜間のほうがよく憶えているとはどういうことでしょうか?

全ての質問が終わったところで、
全員の平均点は

昼間チームは

7.2点

だったの対し、
夜景チームは

16.6点

とずいぶんと好成績でした。

どうやら、夜景デートのほうがよりよく記憶に残るようです。

玉川大学脳科学研究所・松田哲也准教授は

夜景の美しい光を見ているということと、
二人きりで暗闇の中にいると、
その特種な環境に男女がいると
親密感が増してきます。
親密感が高まると脳の中でドーパミンが出て、
記憶をより定着させる


と説明していました。
昼夜問わず、ドーパミンは分泌されるでしょうが、
夜のほうが、よりよくドーパミンが分泌されるということでしょう。
それが記憶の定着の手助けをしているようです。



補足というか蛇足といいますか…

色覚の違いが夜景の好みの差であるという結論は、
やや乱暴かもしれませんが、
以前、色覚における性差について、

女性はなぜ「勘」が鋭いのか?
http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-10570746825.html

で少し触れています(性フェロモンについてはやや情況が変化している?)。
番組では佐藤良子アナウンサーが、

女性から「口紅の色、変えた?」と言われたことはありますが
男性からそんなことを言われたことはない


と仰っていました。
「変化」に気づかないのは、
気づかないというよりは、
男の場合、気づけないという場合もあるんですよね。
同じものを見ているからといって、
それが同じように見えているかは、
また別の話のようですよ。


ねてしてタペ