所さんの目がテン！「目がテン！ ダイエット研究所」～夜遅く食べないダイエット～
「目がテン！ ダイエット研究所」の第2回は
「夜遅く食べないダイエット」。
ちなみに第1回は「炭水化物抜きダイエット」で、
その内容のあらましはこちらのページからご覧いただけます。
知識の宝庫！目がテン！ライブラリー
http://www.ntv.co.jp/megaten/library/date/11/02/0226.html
ゴールデンタイムの番組でよくありますよね。
タレントさんに特定のダイエット法を実践させて、
その結果を見るというようなもの。
実験であるなら、そのタレントさんは、
他の努力を一切行うべきではないはずなのに、
番組としての結果が欲しくて、
食事量を減らしたり、運動量を増やしたりしています。
それではフェアではありません。
そこは科学番組である「目がテン」。
検証の邪魔になる他の要素を排除しようとしています。
世の中には数多く存在するダイエット法。
中には見るからに怪しげなものや、
明らかに健康を損ねそうなものもあり、
効果の程も様々。
それらの中でも、有名人が実践しているダイエット法には、
多くの注目が集まるようです。
街頭でのインタビューでは、
多く名前が挙げられた倖田來未さん、
彼女が実践しているというのが、
18時以降は食べない
というもの。
このダイエット法を検証します。
番組で募集した結果、200人以上の申し込みがあった中、
男女それぞれ3名、計6名が2週間の合宿を行います。
6人が向かうは山梨県の河口湖の湖畔にある旅館、
ここを貸し切って、効果があるかを確かめます。
山城有加里さん(27)-ピンクジャージ-
身長158.6cm
体重91.9kg
清水章さん(33)-イエロージャージ-
身長173.4cm
体重121.7kg
宮本真由美さん(40)-レッドジャージ-
身長163.7cm
体重78.6kg
内藤雅人さん(33)-ブルージャージ-
身長176.0cm
体重88.7kg
樋口真生さん(24)-オレンジジャージ-
身長154.6cm
体重51.2kg
斉藤堅次さん(29)-グリーンジャージ-
身長165.8cm
体重80.7kg
以上が参加者6人の初期値です。
18時以降食事厳禁
その結果はどうなるでしょうか？
朝食です。
メニューはこちら。
和食で揃えたメニューのようです。
ただし、6人にはいつもと同じエネルギー量の食事をしてもらいます。
ここで少ないカロリーですと、
実験の意味がありません。
今回の実験は
18時以降は食べない
という方法に効果があるかを検証するためです。
余計な事をしてはいけません。
予め、普段の食事の写真を撮影してもらっておき、
そこからカロリーを算定、
合宿では、そのカロリーぶんを食べてもらいます。
それに合わせた量を配膳。
食べ残しも厳禁、
それも実験のデータのためです。
それぞれ日常に食べているカロリー量はこのようになります。
昼食は親子丼。
これもそれぞれのカロリー摂取量に合わせた量を食べてもらいます。
昼食を食べた後は、散歩になります。
これも日常以上の運動をしてはいけないということで、
事前に歩数計で1日に歩いている平均歩数を割り出し、
そのぶんだけ歩いてもらいます。
運動後は入浴が待っていました。
17時からは早い夕食となります。
もちろん、18時に食べ終えるため。
メニューはこちら。
ステーキがあります。
それぞれ決められたカロリー量の夕食を食べ終えると、
絶食が始まります。
絶食は18時から翌朝8時まで。
消灯23時までは寝ずに指定の部屋に集まり過ごしてもらいます。
水とお茶は自由ですが、他は禁止です。
絶食時間は14時間、空腹に耐え、
朝8時になるとそれぞれに合わせた量の朝食が待っています。
これを丸1週間繰り返す事となります。
このダイエット法について解説して下さるのは、
今回の監修と参加者の健康管理を担当された
クリニックイーク丸の内の仲眞美子院長。
仲先生はこのダイエット法が、
蛋白質「BMAL1(ビーマルワン)」に着目したものだと仰います。
これは食べたものが脂肪になる効率を左右する蛋白質。
体内にこれが多ければ、食べたものは脂肪になりやすくなりますし、
少なければ、脂肪になりにくいという訳です。
この体内のBMAL1は時間帯により増減があり、
グラフにすると、このようになります。
18時以降はBMAL1が多いということで、
脂肪が効率よく合成され、
そのため、太りやすい、そうであるならば、
18時以降は食べないでおこう、
そういう発想のダイエット法なのでした。
8日目の朝、丸1週間が過ぎました。
ここで体重を計測します。
どのような変動があったでしょうか？
山城有加里さん(27)
体重91.9kg→91.3kg
清水章さん(33)
体重121.7kg→119.5kg
宮本真由美さん(40)
体重78.6kg→78.1kg
内藤雅人さん(33)
体重88.7kg→87.9kg
樋口真生さん(24)
体重51.2kg→50.6kg
斉藤堅次さん(29)
体重80.7kg→78.5kg
2kg程度の体重が減少した男性が2人いたものの、
他の4人は成果といえるほどの数値は見られません。
この程度なら、日常の1日の中でも起こる変化です。
18時以降は食べない
この方法では痩せないのでしょうか？
仲先生は仰います。
太らないようにするのであれば良い方法
なんだそうです。
BMAL1に着目したこの方法でしたが、
問題は夕食後の血糖値を見ることで明らかになります。
食後30分でに血糖値は急激に上昇しますが、
この血糖値が下がる段階で、
血中の糖は脂肪に変わってしまいます。
18時以降に食べなくても、
脂肪は作られてしまうという訳なのでした。
ということは、
18時以降は食べない
というダイエット法は無意味なのか、
間違っているのかということなのですが…
先生のお話には続きがありました。
この方法だけでは完全ではないんですよね
先生が旅館に出向き、ひとつのアドバイスを。
昼食後にやっていた散歩の時間を
夕食後にやってみてください
スケジュールはこのように変化します。
上が前半の1週間、下が先生のアドバイスによる後半の1週間です。
食べる食事は前半と全く同じものを繰り返します。
時間こそ違えど、運動量も同じです。
先生のアドバイスから1週間後、
体重測定の結果はこのようになりました。
山城有加里さん(27)
体重91.9kg→91.3kg→88.1kg(減少量は前半-0.6、後半-3.2)
最終結果 -3.8kg
清水章さん(33)
体重121.7kg→119.5kg→115.1kg(減少量は前半-2.2、後半-4.4)
最終結果 -6.6kg
宮本真由美さん(40)
体重78.6kg→78.1kg→75.0kg(減少量は前半-0.5、後半-3.1)
最終結果 -3.6kg
内藤雅人さん(33)
体重88.7kg→87.9kg→84.6kg(減少量は前半-0.8、後半-3.3)
最終結果 -4.1kg
樋口真生さん(24)
体重51.2kg→50.6kg→47.8kg(減少量は前半-0.6、後半-2.8)
最終結果 -3.4kg
斉藤堅次さん(29)
体重80.7kg→78.5kg→75.5kg(減少量は前半-2.2、後半-3.0)
最終結果 -5.2kg
前半と後半の減少値の差がよく出ていると思います。
また、決して太ってはいない女性、
そして太っているというよりは、筋肉質の男性にも
効果が現れているというのは興味深いです。
夕食後30分以内に運動することで血糖値が大きく上がらないため、
血糖値が下がる家庭で脂肪を合成する働きが少なくなります。
つまり、18時以降BMAL1が増加しても、
運動により、血中の糖が筋肉で消費されるため、
脂肪が作られにくいという訳なのでした。
結論です。
夜遅く食べないダイエットは、
夕食を早めに食べてもゴロ寝していたら効果なし
…とのことでした。
「夜遅く食べないダイエット」。
ちなみに第1回は「炭水化物抜きダイエット」で、
その内容のあらましはこちらのページからご覧いただけます。
知識の宝庫！目がテン！ライブラリー
http://www.ntv.co.jp/megaten/library/date/11/02/0226.html
ゴールデンタイムの番組でよくありますよね。
タレントさんに特定のダイエット法を実践させて、
その結果を見るというようなもの。
実験であるなら、そのタレントさんは、
他の努力を一切行うべきではないはずなのに、
番組としての結果が欲しくて、
食事量を減らしたり、運動量を増やしたりしています。
それではフェアではありません。
そこは科学番組である「目がテン」。
検証の邪魔になる他の要素を排除しようとしています。
世の中には数多く存在するダイエット法。
中には見るからに怪しげなものや、
明らかに健康を損ねそうなものもあり、
効果の程も様々。
それらの中でも、有名人が実践しているダイエット法には、
多くの注目が集まるようです。
街頭でのインタビューでは、
多く名前が挙げられた倖田來未さん、
彼女が実践しているというのが、
18時以降は食べない
というもの。
このダイエット法を検証します。
番組で募集した結果、200人以上の申し込みがあった中、
男女それぞれ3名、計6名が2週間の合宿を行います。
6人が向かうは山梨県の河口湖の湖畔にある旅館、
ここを貸し切って、効果があるかを確かめます。
山城有加里さん(27)-ピンクジャージ-
身長158.6cm
体重91.9kg
清水章さん(33)-イエロージャージ-
身長173.4cm
体重121.7kg
宮本真由美さん(40)-レッドジャージ-
身長163.7cm
体重78.6kg
内藤雅人さん(33)-ブルージャージ-
身長176.0cm
体重88.7kg
樋口真生さん(24)-オレンジジャージ-
身長154.6cm
体重51.2kg
斉藤堅次さん(29)-グリーンジャージ-
身長165.8cm
体重80.7kg
以上が参加者6人の初期値です。
18時以降食事厳禁
その結果はどうなるでしょうか？
朝食です。
メニューはこちら。
和食で揃えたメニューのようです。
ただし、6人にはいつもと同じエネルギー量の食事をしてもらいます。
ここで少ないカロリーですと、
実験の意味がありません。
今回の実験は
18時以降は食べない
という方法に効果があるかを検証するためです。
余計な事をしてはいけません。
予め、普段の食事の写真を撮影してもらっておき、
そこからカロリーを算定、
合宿では、そのカロリーぶんを食べてもらいます。
それに合わせた量を配膳。
食べ残しも厳禁、
それも実験のデータのためです。
それぞれ日常に食べているカロリー量はこのようになります。
昼食は親子丼。
これもそれぞれのカロリー摂取量に合わせた量を食べてもらいます。
昼食を食べた後は、散歩になります。
これも日常以上の運動をしてはいけないということで、
事前に歩数計で1日に歩いている平均歩数を割り出し、
そのぶんだけ歩いてもらいます。
運動後は入浴が待っていました。
17時からは早い夕食となります。
もちろん、18時に食べ終えるため。
メニューはこちら。
ステーキがあります。
それぞれ決められたカロリー量の夕食を食べ終えると、
絶食が始まります。
絶食は18時から翌朝8時まで。
消灯23時までは寝ずに指定の部屋に集まり過ごしてもらいます。
水とお茶は自由ですが、他は禁止です。
絶食時間は14時間、空腹に耐え、
朝8時になるとそれぞれに合わせた量の朝食が待っています。
これを丸1週間繰り返す事となります。
このダイエット法について解説して下さるのは、
今回の監修と参加者の健康管理を担当された
クリニックイーク丸の内の仲眞美子院長。
仲先生はこのダイエット法が、
蛋白質「BMAL1(ビーマルワン)」に着目したものだと仰います。
これは食べたものが脂肪になる効率を左右する蛋白質。
体内にこれが多ければ、食べたものは脂肪になりやすくなりますし、
少なければ、脂肪になりにくいという訳です。
この体内のBMAL1は時間帯により増減があり、
グラフにすると、このようになります。
18時以降はBMAL1が多いということで、
脂肪が効率よく合成され、
そのため、太りやすい、そうであるならば、
18時以降は食べないでおこう、
そういう発想のダイエット法なのでした。
8日目の朝、丸1週間が過ぎました。
ここで体重を計測します。
どのような変動があったでしょうか？
山城有加里さん(27)
体重91.9kg→91.3kg
清水章さん(33)
体重121.7kg→119.5kg
宮本真由美さん(40)
体重78.6kg→78.1kg
内藤雅人さん(33)
体重88.7kg→87.9kg
樋口真生さん(24)
体重51.2kg→50.6kg
斉藤堅次さん(29)
体重80.7kg→78.5kg
2kg程度の体重が減少した男性が2人いたものの、
他の4人は成果といえるほどの数値は見られません。
この程度なら、日常の1日の中でも起こる変化です。
18時以降は食べない
この方法では痩せないのでしょうか？
仲先生は仰います。
太らないようにするのであれば良い方法
なんだそうです。
BMAL1に着目したこの方法でしたが、
問題は夕食後の血糖値を見ることで明らかになります。
食後30分でに血糖値は急激に上昇しますが、
この血糖値が下がる段階で、
血中の糖は脂肪に変わってしまいます。
18時以降に食べなくても、
脂肪は作られてしまうという訳なのでした。
ということは、
18時以降は食べない
というダイエット法は無意味なのか、
間違っているのかということなのですが…
先生のお話には続きがありました。
この方法だけでは完全ではないんですよね
先生が旅館に出向き、ひとつのアドバイスを。
昼食後にやっていた散歩の時間を
夕食後にやってみてください
スケジュールはこのように変化します。
上が前半の1週間、下が先生のアドバイスによる後半の1週間です。
食べる食事は前半と全く同じものを繰り返します。
時間こそ違えど、運動量も同じです。
先生のアドバイスから1週間後、
体重測定の結果はこのようになりました。
山城有加里さん(27)
体重91.9kg→91.3kg→88.1kg(減少量は前半-0.6、後半-3.2)
最終結果 -3.8kg
清水章さん(33)
体重121.7kg→119.5kg→115.1kg(減少量は前半-2.2、後半-4.4)
最終結果 -6.6kg
宮本真由美さん(40)
体重78.6kg→78.1kg→75.0kg(減少量は前半-0.5、後半-3.1)
最終結果 -3.6kg
内藤雅人さん(33)
体重88.7kg→87.9kg→84.6kg(減少量は前半-0.8、後半-3.3)
最終結果 -4.1kg
樋口真生さん(24)
体重51.2kg→50.6kg→47.8kg(減少量は前半-0.6、後半-2.8)
最終結果 -3.4kg
斉藤堅次さん(29)
体重80.7kg→78.5kg→75.5kg(減少量は前半-2.2、後半-3.0)
最終結果 -5.2kg
前半と後半の減少値の差がよく出ていると思います。
また、決して太ってはいない女性、
そして太っているというよりは、筋肉質の男性にも
効果が現れているというのは興味深いです。
夕食後30分以内に運動することで血糖値が大きく上がらないため、
血糖値が下がる家庭で脂肪を合成する働きが少なくなります。
つまり、18時以降BMAL1が増加しても、
運動により、血中の糖が筋肉で消費されるため、
脂肪が作られにくいという訳なのでした。
結論です。
夜遅く食べないダイエットは、
夕食を早めに食べてもゴロ寝していたら効果なし
…とのことでした。