「JIN-仁-」完結編 第10話 "最終章前編~タイムスリップの結末…" ストーリー書き起こし | テレビ番組 時事ネタなど書いていきます。はい。

「JIN-仁-」完結編 第10話 "最終章前編~タイムスリップの結末…" ストーリー書き起こし

東修介が振るった刀が切り裂いたのは、
彼が守るべき坂本龍馬でした。

うつぶせに倒れる龍馬、龍馬の血飛沫を浴びる南方仁、
東は素性を明かします。

彼は龍馬に兄を殺されていました。
龍馬へ長州が放った刺客の一人でした。

しかし、ならばなぜ、彼は今まで龍馬を守り続けたのでしょうか?
彼を殺す機会は今までに何度もあったはず。


龍馬に止めを刺そうとする東、
龍馬に覆い被さり、彼を庇う仁、
東は返り血を浴びたまま、遁走してしまいました。


みなかたじんがぁ、おれば…
さかもとりょうまは…しなん
ほうじゃろぅ?


仁が抱える腕の中で、
龍馬が呟きました。

JIN-仁- 完結編

あらためて南方仁は坂本龍馬に誓います。

はい、助けます。
俺が、この手で


笑顔で仁が答えると、龍馬も笑顔を返してきました。
しかし、意識を失ってしまいます。



京・山科の寺田屋一室にて。

左前頭部の骨が陥没 、その下の硬膜が破れ、
さらにその下にある大脳の一部が外に出かかっています。
開放性頭蓋骨陥没骨折、
脳挫傷に急性硬膜下血腫、
それに外傷性くも膜下出血の疑いもあります。

エーテル麻酔を導入、
ラリンジェルマスク挿入して気道を確保してください


彼の心の中で確信していました。

俺はきっとこのためにここに来たんだ。
この時のために。

坂本龍馬を蘇らせるために



橘咲と佐分利祐輔を見遣り、
南方仁は坂本龍馬を救うための大手術を…

始めます




開頭ドリルで穴を開けていきます。
穴を数カ所に開けたら、糸鋸で穴を繋げ、
骨片を取り外します。
挫滅した大脳を除去、
さらに脳浮腫に対してはドレーンを留置します。

ドレーン挿入は手応えのみが頼り。
慎重に手指の感覚に集中、
目的の位置まで辿り着いたようです。

留置に成功、ガイドを抜き取ろうとしたその時、

JIN-仁- 完結編

南方仁は顔にドレーンから吹き出した血を浴びてしまいました。

慌てる佐分利でしたが、
ドレナージには問題ないと、
最後に仁が頭皮を縫合して閉じました。
続けざま彼は

これで開頭手術は終了です。
続いて大腿部外郭を切開します


と、まだ続けるようです。
しかも、大腿部とは?
無事終了かと安堵する佐分利と咲は驚きます。
脚は負傷していないはず。

仁は話します。

さっき、頭の骨片を取り出しましたよね。
回復を待って頭蓋骨を元通りにするしなければなりませんから、
それまで、これをこの大腿部に保存しておく必要があるんです


その説明に驚く佐分利でしたが、
それが一番確かな方法のようです。

南方仁が龍馬の大腿部を切開しようとしたその時…
"あの頭痛"が彼を襲います。
立ち上がれない仁、

私がやりますんで、指図、お願いできますか?

ただならぬ南方仁の姿を見て、
自分が代わりにと進み出る佐分利でしたが、
仁はどうしても自分でと、無理にでも立ち上がろうとしています。

指図、お願いします!

佐分利の強い調子の声に仁は彼を京へ連れてきた理由を思い出し、
佐分利に任せることにしました。
部屋の隅で息を荒くし、南方仁。
仁の手ではなく、この時代の佐分利の手によって、
龍馬の頭蓋骨骨片は龍馬の右大腿部に保存することが出来ました。



女将のお登世が龍馬を心配しています。
手術自体は成功でした。
ドレナージで脳圧を下げ、
アンビュバッグを自発呼吸が戻るまで続けます。
ペニシリンと栄養液を投与、
これからが長い戦いになると察したお登世は、
アンビュバッグを自分に任せて、
3人に食事をするように勧めました。



一息入れる3人でしたが、
この夜の出来事を理解せねばなりませんでした。
苦しいはずの咲が佐分利に説明します。
兄・恭太郎が龍馬暗殺の刺客であったこと、
斬ったのは護衛役の東修介であったこと、
彼の兄はかつて龍馬に斬られていたこと、
その仇討ちであったこと…

兄が刺客だった、兄は今どうしているだろう?
考えても答えは出ません。
うつむいている咲を仁は気遣います。
そんな仁に

わたくしも、医者の端くれでございますから

気丈にも、医師である自覚を示す咲なのでした。



江戸。

南方仁が製造法を指導したペニシリンのために
13人の死者が出たとの嫌疑で拘引された仁友堂の山田純庵。
彼は拷問に遭っていました。
役人から、南方仁に偽りの製薬法を
教えられたとの複数の医者から訴状が出ていたことを告げられます。
その医者たちは礼金が払えなかったので、
嘘を教えられたと訴えているようです。

役人は南方仁の署名のある免許状を示します。

山田は偽の薬の作り方を教えるはずはない。
仁友堂は一文も払えぬ老婆とて治療してきたと反論しますが…
彼に返ってきたのは叩きの苦しみでした。

JIN-仁- 完結編


医学館の多紀元琰、医学所の松本良順、
そして、勝海舟、仁友堂の福田玄孝の4人が
一室に集まっています。

この騒動は以前の和宮が毒を盛られた時に似ていると多紀元琰。
それに同意する松本良順。
多紀は推理を続けます。
和宮の時は、彼女があの日、寺に出向くことを知り得た人物に違いなく、
そして奥女中に接触が可能で、
つまり奥医師かそれに近い人物であろうと。

そして、南方仁に強い恨みを持っている人物の仕業に違いないと。

そこへ現れる吉原の楼主・鈴屋彦三郎。
彼は野風の身体検査の時に
面目が潰された医師がいることを…



手術から4日、山科の寺田屋では
皆が交代でアンビュバッグを押し続けていました。
坂本龍馬の意識はもちろん、
容態が好転する兆しは見られません。

龍馬には野風から手紙が届きました。
意を決して中を読んでみる南方仁、
そこには、母になったことと、
かつて南方仁を思い龍馬の胸で泣いたこと、
あの日の恩は一生忘れない、
いつかフランスに行く時には、
必ず報せて欲しいと書かれていました。

仁が龍馬の耳元で手紙を読んで聞かせていました。
その時、アンビュバッグを押していた佐分利の様子が変わりました。

龍馬の自発呼吸が回復しました。

その頃、蛤御門の変の時に仁が救護所としていた倉に、
東修介は来ていました。

拾ってはいけない命だったのかもしれませんね。
坂本さん



自発呼吸が戻った龍馬。
その枕元で未来の話をする仁。
龍馬が聞いたら飛びつきそうな話、
携帯電話…、鉄道…、飛行機…

すると、仁は頭を押さえます。
また頭痛かと心配する咲に、

遠い未来の話の時は来ないんだよなあ。
どうなるんだっけ?
この後すぐの歴史…


頭痛が起きていないことに
焦りを感じている仁を不思議に思い咲は尋ねます。

あの…、頭痛を起こしたいのでございますか?

頭痛が起こったら、龍馬さん、
まだ生きられるっていうことじゃないですか?


その時…、龍馬が、目を、開きます。


意識を取り戻した龍馬は話し始めました。

みょうなもんを みよったがのう
はこをつらねたような きょだいなへびが はいまわり…
そらには きょだいなとりのようなもんが くもをつれ…
みんな せいようじんのような いでたちで…
こんまいはこにむかって ひとりごとをいうがじゃ…
あれは…せんせがすんどった せかいかのう…?


仁は頷きます。

龍馬は未来を見ていたのでした。


わしも せんせのように べつのじだいにいきたいのう

そう呟く龍馬に仁は未来に行ったらどこへ行きたいかと尋ねます。

よしわら

龍馬が期待しているものは未来にはありません。

しまばら

そこも同様です。
仁がそう教えると目を丸くして驚きつつ、
とても残念そうな顔をする龍馬。

ほうじゃ ほけんは…?

民間の保険会社があると仁が教え

かいしゃ…?

と聞き返してきました。

カンパニーがあります

それを聞いた龍馬は鼻の穴を広げつつ嬉しそうに、

JIN-仁- 完結編

こんぱにー?

はようわしも ほけんの こんぱにーをつくらんといかんのう


龍馬は未来から来た南方仁に、

せんせには このじだいは どうみえたがじゃ?
おろかなことも やまほどあったろう?


この時代はどういうものであったかを尋ねます。
仁は少し考えて笑いながら、

教わる事だらけでした。
未来は夜でもそこらじゅうで灯りがついていて、
昼みたいに歩けるんです。
でも、ここでは提灯を提げないと夜も歩くこともできないし、
提灯の火が消えたら、誰かに貰わなきゃいけなくて…
一人で生きていけるなんて、文明が作った幻想だなあとか。
離れてしまったら、手紙しか頼る方法ないし。
ちゃんと届いたかどうかもわからないし。
人生って…、もっと一期一会だなあっとか…。

…あと、笑った人が多いです。
ここの人たちは、笑うのが上手です


首を仁のほうに傾け、仁に遭難後最大の笑顔を返す龍馬。

虎狼痢の治療の時、憶えていますか?
誰も私を信じてくれない時に、
龍馬さん、一人で患者を担いで来てくれたじゃないですか。
あれで、私に対する風向きが変わったんですよね。
ペニシリンのお金が足りない時も、
龍馬さん、千両箱を担いで戻ってきてくれたじゃないですか。
本物の行動力ってやつを、教わりましたよ。
親友で…、悪友で…、私のヒーローでした


目に涙を浮かべつつ話す仁の言葉に一つだけ気に入らなかった龍馬は、

でしたって… わしゃ まだ いきちょるぜよ

過去形であることに文句を付けます。
仁の助けで上体を起こす龍馬。

ひぃろぉとは なんじゃ?

その質問を終えた龍馬が、
突然、苦しみ始めます。

再び龍馬を寝かせて、咲と佐分利とともに処置を始めます。
まずは咲にアンビュバッグを…

しかし、龍馬の右手がそれを拒絶…?

何かを話したがっている龍馬の右手を両手で握り、
彼の言葉を聞き取ろうする仁。

JIN-仁- 完結編

せんせ… わしゃ… せんせのうまれたくにを つくれたかの…?
せんせのように やさしゅうて… ばかしょうじきなにんげんが…
わろうていきていけるくにを…


仁は頷きます。

はい!

友のその言葉を聞いた龍馬は安心していました。

ほうかえ… まっこと…

JIN-仁- 完結編

龍馬の目から涙がこぼれます。

佐分利が急を告げます。

脈ありません! 心拍停止!

アンビュバッグを装着、
仁は龍馬に馬乗りになり、涙を流しながら心臓マッサージを開始。

龍馬さん!!
この後…、たしか、いろいろ大変なんですよ!
いろんな所で、反乱が起きたりして、
城とかも燃えてしまったりするんです!
西郷さんとかも、大変なことになるんですよ!
龍馬さん、いなくなったら、
そんな事になるんです!

JIN-仁- 完結編

まだまだやらなきゃいけないことがあるでしょっ!?
戻って来い、龍馬さんっ!
戻って来い! 戻って来い! 坂本龍馬ぁっ!!


なんで頭痛が来ないんだあっ!?

また頭痛が起きれば、
まだ龍馬は生きられるはずなのに…

もうやめるぜよ、先生

仁に声が聞こえてきました。

ほれ、一緒に行くぜよ

咲と佐分利には聞こえていないのでしょうか?

それはたしかに龍馬の声でした。

どこに行くっていうんですか…?

龍馬の顔を見下ろします。
彼は静かに穏やかな顔をしていました。
まるで笑っているかのようにも見えます。

どこに行くんですか…? 龍馬さん…?

JIN-仁- 完結編

南方仁は、友の死を
認めるほかありませんでした。

JIN-仁- 完結編




江戸で縁側に腰を下ろして杯を傾ける勝海舟は初雪を見上げます。
横浜で、赤子を胸に
自分の昔語りを聞かせる野風が見つめる窓の外にも雪が落ちます。

JIN-仁- 完結編

伏見の寺田屋にも、そして京にも、
龍馬と笑顔で語り合ったばかりのあの橋のたもとで、
切腹して果てた東修介にも初雪は舞い落ちていました。




JIN-仁- 完結編

夜が明け、西郷隆盛と大久保一蔵は龍馬の死と、
彼を斬った東修介が腹を切ったことを知ります。
遺書から西郷は彼の心の内を推し量ります。

東さぁは、坂本さぁの作ったもんを守ったとかもしれん。
もしかして、あん夜、坂本さぁはだぃかに襲われ、
東さぁは、もはや守りきれんち思ったとかもしれん。
そぃが仮に徳川じゃったちすれば、
大政奉還は徳川の本意じゃなかったちゅう事にもなる。
そげんなれば、坂本さぁの成し遂げた仕事は水の泡ちなるじゃろ。
じゃっどん、ただの仇討ちじゃれば、
だぃも文句は言えん


JIN-仁- 完結編

大久保は尋ねます。
龍馬の志を継ごうとしているのかと。

あげなこつは、坂本さぁにしか出来ん。
おいは、おいの遣り方しか知らん


西郷は龍馬が遺したものを継ぐ気はないと言い切りました。

戊辰戦争が始まろうとしています。
戦を避けるべく奔走した龍馬の思いは無駄になってしまったのでしょうか…?



寺田屋の前では、
南方仁と橘咲が東修介の真意を考えていました。

龍馬さんに重傷を負わせれば、
恭太郎さんたちは去る。
その後、私が治すことを願っていたのかなって


もしも、そうなら、自分を信じてくれた
龍馬の願いを叶えられなかったいうことか…

しかし、咲の考えは違っていました。
もしもそうなら、あそこまでの深手は必要なかったはずだと。

東様がお守りしようとしたのは、
坂本様の生き方のようなものだったのではないかと


答えは出ません。

咲はお登世からの預り物がありました。
長崎で龍馬と仁が撮った写真でした。
龍馬の形見分け、彼が肌身離さず持っていたもののようです。

笑顔になる仁。
咲には意外でした。
もっと気落ちしているかと思っていたのです。

こうなるんじゃないかって、思わなかった訳ではないんで。
どこか…、覚悟していたというか…、
まあ、何のために来たのか、また、わからなくなりましたけれど


龍馬を救えなかった仁には、
結局のところ、自分がここに飛ばされた理由が
わからなくなってしまいました。
しかし、今はそれよりも、

咲さんこそ、辛かったでしょ?
恭太郎さんの事、忘れておけなんて…


今まで咲の事まで考えてやれなかった仁は頭を下げます。

彼女は今まで自分の役目を果たそうと、
ただ、医師として仁の手助けをしようと
一心に気を張っていたのでした。

仁の言葉にその気持ちが緩みます。
彼女の目には涙が、声を詰まらせあらためて仁に詫びます。

兄の事は申し訳ありません
おゆるしくださいませ…


JIN-仁- 完結編

深く頭を下げる咲に肩を両手で押さえ、
そんなつもりではないと
慌てて否定する仁は彼女の顔を見て考えてしまいます。
自分が現れなければ、
咲はこんな顔をする事もなかったのではないか、
自分はこの時代の人たちを救えないばかりか、
この時代の人たちの運命を
狂わせてしまっているのではないだろうか?
何のために自分はここにいるのか、
もしも、自分がこの時代にいないほうがいいとすれば…



仁友堂へ帰ってきた3人は、門や塀に誹謗する落書きや、
板で閉ざされた門に驚きます。
彼らが驚いていると、
皆に脇から支えられた山田純庵が帰ってきました。

事の次第を聞く仁。
山田純庵は仁の代わりに拷問を受けたもののようです。

自分がいなければこんな事には…
やはり、自分の存在はこの時代の人たちに不幸を与えているのか…?

そんな思いに捕らわれている仁に気づかない山田は、
もう嫌疑は晴れたと明るく話します。

勝海舟が講じた策を実行、
訴状の主たちが秘密を暴露したがっているという噂があるとひそひそ話。
あえて三隅俊斉に聞かせ、彼の動きを待ちます。
早速、彼は偽医師たちを集め、
労をねぎらうとして酒席を設けました。

彼は訴え主たちを毒殺しようとしていました。

下り物の逸品でしてな

そう言い、偽医師たちに毒酒を飲ませようとします。

そこへ現れる多紀元琰と松本良順、福田玄孝。

事が露見した知った三隅は
自ら毒酒をあおろうとしますが、
取り押さえられてしまいました。

三隅に自分が恨まれていなければ…
仁は左の拳を握りしめ振るわせます。
彼が自身を責めているとは露知らず、
山田は両手で仁の左手を握り、

JIN-仁- 完結編

ペニシリンはお守りしましたぞ

そう晴れやかに笑顔を見せます。

それでも南方仁は、
自分の存在が皆に与える不幸の数々を思わずにはいられませんでした。

あの…、仁友堂はこれで終わりにさせて下さい

呆気にとられる咲、山田、仁友堂の面々。
仁は無理に笑顔で話し始めます。

私は疫病神だと思うんです。
私がここに来なければ、皆さん、医学所や医学館で普通に出世して、
こんな目に遭うことはなかったんです。
私と関わることで、やりたくもない仕事をやらされたり、
助けた誰かが…誰かの命を奪うような事になったり…。
患者さんだって、私が治療を行わなければ、
苦しみを長引かせることもなかったんです。
それに…私の頭の中には癌があります。
かなり進行していると思いますし、
取り除くことは、どうやっても出来ません。
これからは、ここを続けていくことも難しくなると思います。
皆さんの事は、松本先生にお願いしますので。
ほんと、勝手ですみません


JIN-仁- 完結編

頭を下げた仁の顔から笑顔は消えていました。

当惑する仁友堂の面々でしたが、
山田順庵にはどうしても納得出来ないことがありました。

私たちに、病人を置いて出ていけと仰るのでございますか?

顔を上げた仁は彼の頬に涙が流れていることに気づきます。

そのようなお言葉に従っては、緒方先生に向ける顔がございませぬ!

彼は仁の腕を掴み、窓の上を見るように促します。

JIN-仁- 完結編

そこには緒方洪庵の言葉、

国の為
道の為


の書が掛かっていました。
誰あろう、南方仁が掛けた額です。

私の夢は一番の医者になることでございました。
先生が疫病神でも、鬼でも、
何や変な夢ばっかり見とっても、
出会えたことを後悔したことなど、
一瞬たりとも、ございません!


とは、佐分利祐輔。

あらためて仁友堂の仲間たちの顔を見回す仁。

そんな仁に咲は

先生、わたくしたちに、持てる全てを教えて下さりませ

と頼みます。
そして、額を仰いで指さし、

国の為、道の為に

と。


南方仁の苦しみは仲間たちによって救われました。



あの丘で、南方仁は橘恭太郎に会っていました。

JIN-仁- 完結編

妹の為、母の為と仁に口止めを頼みます。

龍馬さんの最後の言葉は、この国をちゃんとつくれたのか?
という言葉でした。
死んでいった人たちに出来るのは、
その人たちが、もう一度生まれてきたい国を作ることだって、
ずっと思っていたんだと思います。
そのことを忘れずに、前を向きませんか?



仁は仁友堂を続けながら、
自分の医術を講義していました。
しかし、以前にも増して頭痛は酷くなるばかり、
一方、西郷隆盛率いる錦の御旗を掲げた官軍はついに品川にまで。

勝海舟は胃の腑が痛むと仁友堂に来ていました。
仁が診ようとすると、その原因はわかっていると勝。
明日西郷との話し合いがあるようです。
それが決裂したなら、江戸に火を放って
皆を逃がすよう、新門辰五郎に頼んであるようです。

勝が知りたかったのは、この最後の賭けの出目でした。

JIN-仁- 完結編

先生、これだけ教えてくれ。
江戸は火の海になるのか? ならねえのか?
これが禁じ手なんだってこた判ってんだけどよ


仁は教えてよいものかどうか悩みます。
そして、

でもそれって、勝先生次第なんじゃないですか?




勝海舟は西郷隆盛に身内で争うことの愚を説きます。
所詮は茶碗の中の争いだと…

西郷は坂本龍馬から同じ話を聞いたと返します。

JIN-仁- 完結編

あんたは勘違いしてるよ。
おいらがあいつの真似をしてんじゃねえ。
あいつがおいらの真似をしてたんだ。
あいつとおいらは、一緒なんだよ、
あいつは、終わっちゃいないんだよ、西郷さん


坂本龍馬の遺志を形にしようとしたのは師匠の勝海舟でした。

西郷隆盛は勝海舟の申し出、
江戸城の開城、武装解除条件として、
江戸総攻撃中止を約束しました。



佐分利祐輔らの執刀に付き添いながら、
自分の医学がたしかに伝わっていっていることを実感する南方仁。

JIN-仁- 完結編

その通りぜよ、先生

坂本龍馬の声が聞こえました。

あたりを見回す仁。

ここぜよ、先生

たしかに龍馬の声です。
彼が呼ぶほうへ顔を向けると…

JIN-仁- 完結編

激しい頭痛に襲われる仁。

未来で頭蓋内から摘出したあの胎児の標本が…?

その下には何者かが植え込みに倒れている…?

JIN-仁- 完結編

非常階段に倒れている開頭手術を受けたばかりの患者…?


床に伏す南方仁。
彼の枕元には橘咲と野風。
見舞いに来た野風に龍馬が死ぬ直前に買い求めていた簪を渡します。
それを手に、涙を流す野風。

彼の死は、初雪の日であったと…

坂本様、お久しぶりでありんす…


仁を治す方法はないのかと尋ねる野風に、
方法は一つだけあると。
ただし、人の力では不可能だと。

その咲の言葉に野風も

元の世へお戻りになられることでありんすか?

と、悟ります。
そして、その問いかけに咲は、

はい

と涙を流して答えるのでした。
それは、南方仁との別れ…



JIN-仁-

最後の引きにはたくさんの布石をバラ撒いていましたねえ。
現代の非常階段の患者はともかく、
植え込みのほうは坂本龍馬?
やはり、死んでしまった坂本龍馬。
最終回での出番があるのかも?
タイムススリップを扱う作品では、
それに関わる出来事や理屈の説明が難しいですね。
劇中、説明台詞を頻発させますと、
視聴者の興醒めを招きますし、
かといって、それはドラマの軸でもあるわけですので、
視聴者に理解してもらわないといけません。

龍馬のの返り血と開頭手術中の血、
龍馬の血を繰り返したことに意図はあるのでしょうか?
これが鍵となるとか?
橘咲はどうなるのか?
橘恭太郎は幕府とともに殉死を選ぶのか?
友永未来の扱いはどうなのか?

見逃せない終わりかたでした。

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