ドラマ JIN -仁- 第九話
今回は数学、複雑系でいうところの
「バタフライ効果 」から始まりました。
龍馬が追った蝶の羽ばたきがやがてどこかに嵐を生む、
それはこの幕末で為した何事かが、
後の友永未来の身に起こる変化について考えたものでした。
そして、龍馬への影響についての暗示でしょうか?
少し、藤田さんっぽい芝居だったような気がしたのは、
私が必殺ファンで、
中でもこのお二人の「必殺仕業人」のファンだから、
そういう感傷的な目で見てしまっているからでしょうか?
33年前のご共演時です(オンタイムでは見ていませんが)。
新門辰五郎。
もちろん、実在の人物です。
当時の一橋慶喜、後の十五代将軍をバックに、
浅草一帯を縄張りにしていた大親分であり、
火消としては「を組」の頭領。
もう少し、後になると、
慶喜の上洛の際、二条城の警護を担当しています。
そういえば、火事場のシーンはかなり手が込んでいましたね。
千吉の気道熱傷の処置を済ませて、
外に出てみれば、周りに建物がなかった…
原作の絵の再現に感心しました。
あと、医療ものとしてはトリアージでしょうか。
日本ではJR福知山線脱線事故にて初めて現場で運用された、
災害医療現場において、
多数の患者の状態により分類を行い、
最大の医療効果を得られるよう、
処置の優先度を決定する手法です。
これが今使われているトリアージタグ。
最近の医療ドラマではよく登場し、
私がドラマでこのトリアージタグを前回見たのは
「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」以来。
これを、布にしたわけですね。
この火事場と並んでの見せ場は
嘘華やかなの世界の花魁の真。
その花魁の身請け、野風の言葉のとおり、
要するに売り物買い物の対象である遊女が、
吉原から別の場所に売られていく訳です。
その野風の胸に「岩(いわ)」が?
「岩」は「巌」などともいわれた、今は癌と呼ばれる病。
そして橘咲に縁談が。
どちらも原作にあるエピソードですが、
同時期ではなかったと記憶していますので、
次週、ドラマ班の料理がどうなるか気になるところですね。