破天荒? | テレビ番組 時事ネタなど書いていきます。はい。

破天荒?


ご存じの方も多いのでありましょう、

このニュース、


「破天荒」は豪快で大胆?=40代以下、7割超が誤解-文化庁・国語世論調査


記事中では「破天荒」「手をこまねく」「時を分かたず」

「采配を振る」の誤用、誤解釈が紹介されています。


幸いにして、これらの場合、

私はまだ大丈夫ですが、

こういうものは笑えないもので、

きっとどこかで何かしら間違えているものですね。

絶対、やらかしているものなんですよ。


漢字の読みもよく間違ったまま記憶していたりするものですし。

(最近まで記すを"きす"だと思っていた…)




でも、そのうち、この誤用が正しい解釈になっていくのでしょうか?

言葉は移り変わるものですから。


個人的には言葉が変わっていってもいいとは思うんですが、

あまり、急だと抵抗がありますね。



現代語で今でも抵抗があるのが、


「何気に」


これは「何気ない」が変化したものですが、

否定形になっている原形なのに

肝腎の否定の部分の省略というのが納得出来ません。


まあ、私が納得しようがしまいが、

世の中には影響を与えないでしょうけれど。




誤用に話を戻しますと、

もう既にそれが正解みたいになっているものもありますよね。


「すべからく」は「全て」みたいに。



もっと広まってしまっているのが、


憮然


広辞苑を見てみますと、


(1)失望してぼんやりするさま。

失望や不満でむなしくやりきれない思いでいるさま。
(2)あやしみ驚くさま


発音の「ブ」からでしょうか?

何やら、立腹を含んだ表現の時に、

特に用いられているような気がします。

というか、それ以外では見られません。

一般紙でもテレビでも頻繁に出会います。

もう既に、腹立ち前提の表現になってしまっているかもしれません。




さて、今はほぼ死語ですが、「窄る」という言葉がありました。

読みは「すばる」で、せまくなる、ちぢまる、

衰える、不景気になるなどの意味があったようです。


今だと、「見すぼらしい」などにこの語の名残が見られるように、

決していい言葉ではありませんでした。


ただ、いつの事か、「すばる」を「す+はる」だと解釈するようになり、

漢字も「素晴る」が当てられます。


こうなると、意味が180度反転して、

優れている様を指すようになります。



広辞苑だと、「素晴らしい」の(2)には、


(2)(古くは、良くないことにいう)ひどい。とんでもない


と、こちらにも触れてあります。


ここまで来ると、

言葉の移り変わりを楽しく思えてきますよね。


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