やっぱり!!


日本のクリスマスをこれほど長い間楽しませてくれている、


この名作を紹介しないわけにはいかないですよね。



はい、今回登場のクリスマス絵本は、



『ぐりとぐらのおきゃくさま』 です!


ぐりとぐらのおきゃくさま [ぐりとぐらの絵本]/なかがわ りえこ

いま、私の手元にある『ぐりとぐらのおきゃくさま』は、

なんと、


私が子どものころから愛読している絵本。


ところどころ赤茶けて、日焼けもあるし、


テープで破れを修正しているところもあるけれど、


いまも、これからも大切な、私の財産です♪



奥付を見ると、1975年の第21刷で、価格はオドロキの!380円です


本当に・・・時代を感じさせてくれるデータですね(笑)。


この絵本、初版は1966年なのですが、


44年たった現在でも愛され続ける、ロングセラー作品です




さてさて、みなさんすでにストーリーはご存知だと思いますので、


物語の流れは割愛させていただきますね。


今回は、何度読んでもココにハマってしまう~!!という


私個人の勝手なポイントを綴ってみたいと思います。




★『ぐりとぐらのおきゃくさま』 ココがハマリどころ!!!



<その1>


ぐりとぐらの衣装がとーーーってもオシャレ。



赤と青のマントに茶色のブーツ、


赤と青のニット帽におそろいの手袋。


マントを脱いでも、これまたオシャレ!


赤と青のオーバーオール(7分丈なのも◎)に、


赤と青の縁取りが入ったセーター、赤と青のストライプの靴下。


1966年頃に出版された日本の絵本で、こんな素敵な洋服を着たねずみの物語、


ほかにはないと思います。



私も子どものころ、ぐりとぐらのキュートなマント姿にあこがれて、


冬物を買いにでかけたとき、母に「マント買って!」とお願いしたのを覚えています。


でも、母からは「マントなんてオシャレなだけで、手の部分が寒くて風邪ひくからダメ!」


とあっさり却下でした・・・。



<その2>


リズミカルな物語の心地よさ!



「きつねかな」


「きつねよりおおきいよ」


「くまかな」


「くまよりおおきいよ」


「じゃあ、だれのか しらべてみよう」


「よしきた」



ぐりとぐらの絵本シリーズは、


ことば遊びのような、おもしろさがいっぱい!


心地よいリズムがあちこちに散りばめられていて、


小さい子でも、楽しみながら読み聞かせに集中できちゃいます。



マントをぬいでかけようとすると――


そこには、きんボタンのついた まっかなオーバーがかかっています。


えりまきをかけようとすると――


もう まっしろな えりまきが かかっています。



こんな感じの、何かをしようとしたら、あららら?という、


お決まりのパターンも、お笑いのコントのようなリズム要素があって、


「いったい、この家には だれが来ているのかな??」


という期待がいっそう高まりますよね!



<その3>



ぐりとぐらの、相当な天然ボケっぷり!



雪の上のふしぎな足あとを追いかけていったら、


一軒の家の前についた、ぐりとぐら。


そうです! まぎれもなく、2ひきの家なんです。


家にはちゃんと「ぐりとぐら」って、名前まで書いてあります。


それなのに――、


「ずいぶん、とおくまで きたような きがするなあ」


「だけど なんだか みたことのある ばしょだね」


と、本当に気がつかない、なんともピュアでオトボケな2ひき。



その後、ようやく、


「おや おや」と目をこすり、


「ここ、 ぼくたちの うちじゃないか」



ええええっ? やっと気がついたの~??


このページが、子どものころも今も大好きな私です。



・・・と、毎回読むたびにハマってしまうポイントを


あげてみましたが、みなさんはいかがでしょうか。



もちろん、さいごのページの、動物たちとみんなでケーキを食べるところも


食いしん坊としては、大好きなのですけどね。