暗闇の中で触れあうのは<上> | 妄想★village跡地

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アメンバ様300人突破祭りを、魔人様よりお預かりした罠で、開催しますww


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「動かないでね? 今そっちに行くから」


吸い込まれそうな闇の中、左手を壁に付き右手を体の前に伸ばして。


「最上さん? 大丈夫?」


声をだし、探り探りゆっくりと歩みを進める。

時折、差し出した右手を左右に振り、キョーコを探す。

先ほどの声の距離から測ると、そう遠くにはいないはずだ。


遠くに轟く遠雷。ごろごろと、不吉な音が響いては、消えてゆく。

そして。


「きゃぁぁぁ!!」


どぉぉん!!

大地を揺るがすような、轟音が響いた。近くにまた雷が落ちたらしい。

それを裂く、キョーコの悲鳴。


「もがみさん!!」


その悲鳴を頼りに、一気に距離を縮め腕の中にキョーコを捉える。

真っ先に触れたのは、おそらく二の腕。

鳥肌が浮き、小刻みに震えているそこをしっかりと掴み自分の腕の中に引き寄せる。

直後に、再び響く轟音。


「ひ、ぃぃ・・・・ん・・・」


腕の中に閉じ込めた体が、小さく泣いた。

ランニングの裾を小さく握りしめてくる。


(・・・・こんな時まで遠慮しなくていいのに・・・)


何処までも遠慮がちなキョーコ。

可愛くもあるけれど、ちょっとだけもどかしい。

小さく裾を握りしめている手を解き、自分の背中に回させる。


「大丈夫。大丈夫だから」


雷鳴が轟く度、悲鳴を上げて蓮の体にしがみ付く細い体を、蓮も遠慮なく抱きしめる。

腰の手を絡め、肩に腕を回す。

あやす様にさすりながら、キョーコを落ち着かせるため、沢山の言葉を贈る。


「一緒に居るから。その内電気も回復するし、雷も遠くへ行くよ。そうしたら、みんなと合流しよう?」


(・・・って・・・あれ・・・?)


冷えたキョーコの体に、温もりを分け与えるよう深く深く抱きしめて。

雷におびえて、震える体を落ち着かせようと体を擦る。

その、擦る手のひらが違和感を伝えてきた。

キャミソールの紐や、ブラの紐に引っかかるはずの手のひらが、滑らかに移動できてしまう。


(破れたっていうか、千切れた?)


キョーコはキャミソールが『破れた』と言っていた。

蓮はてっきり、裾かどこかを引っ掻けたんだろうと思っていたのだけれど。

どうやら違ったらしい。

正確には、キャミソールの肩ひもが千切れたようだ。

擦る手のひらが、むき出しの肩甲骨に触れる。

滑らかな皮膚の感触。


「きゃぅぅぅ・・・っ、もぉ、やぁぁぁ・・・!!」


雷に脅えているキョーコは、不埒な蓮の手には気付かない。


(役得・・・? 普段ならこんな事させてくれないよね・・・)


不謹慎だが、キョーコを堪能できるそのシュチュエーションに、蓮は崩れゆく顔を止めることができない。

円やかな体が、押し付けられて。

蓮にしがみ付いてくる。


「大丈夫。とりあえず、座ろう? 何時までも立ってたら疲れちゃうから」


「ぁぅ・・・」


キョーコを促して、冷たい廊下の上にとりあえず腰を落ち着ける。

立てた足の間にキョーコを座らせて、闇から、雷から守る様に。

足と腕と、自分の体で彼女を囲う。


「きっとすぐだよ。すぐに明かりがついて、雷も止んで、みんなと合流できるよ。あ、その前に。服どうするか考えないとね」


「はい・・・。ほんとに、大丈夫ですよね? 雷、落ちたりしないですよね? お城、壊れたりしないですよね?」


「うん。大丈夫だよ。石造りって案外丈夫なんだよ? 電気系統は雷に弱いから、しょうがないけど・・・。この城は雷なんかに負けないよ」


そんな会話をつづけながら、二人は嵐が過ぎ去るのをただ、待った。

勿論、蓮はキョーコを堪能するのを忘れてはいない。


(雷様様・・・かな?)


そんなことを、考えた蓮に罰が当たったのかもしれない。




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そんな感じで、ちょっと続きます★


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