蓮キョ☆メロキュン推進!「ラブコラボ研究所」 6話 | 妄想★village跡地

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蓮キョ☆メロキュン推進!『ラブコラボ研究所』のリレー企画


『いつも俺の腕のなかに』


1. 『風月のスキビだより』の風月様 <第1話>


2. 『Bubble Shower』のピコ様 <第2話>  

3. 『ケロちゃんの暴走?!』のケロちゃん様 
<第3話>  

4. 『SWEET!』の美花様 
<第4話>  

5. 「リク魔人」の妄想宝物庫の魔人sei 
<第5話>  


上記の方々が順次書かれてまして、とうとう私の出番です。

上手くめろきゅんになってると言いのですが・・・。



次回の、明太様よろしくお願いします★



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こんこん・・・。


「最上さん? いないの?」


待ち合わせ場所に指定した、キョーコの楽屋。

ちょっと細工をして、無理やり調節したスケジュールなのだから、キョーコがここにいるのは間違いない。

電気もついてるしテレビの音も聞こえてくるから、撮影が押しているなんてことも考えにくい。


「最上さん? 開けるよ?」


ちょっと迷ったものの、そっと扉を押し開ければ。


「いた・・・」


キョーコは、楽屋にいた。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・無防備すぎるよ・・・」


何時でも帰れるように、きっちりと荷物をまとめた荷物を傍らに。すうすう、寝息を立てて、実に気持ちよさそうに。

寝ていた。

連日の疲れもあるのだろう、想像もできるし、わかるが・・・。


「まったく・・・。誰が来るかわからないのに・・・」


もう少し危機感を持ってもらいたいと思うのは、蓮の我儘だろうか?

ソファの肘掛けに頭を凭れさせ、すうすう、すうすう。実に健やかな寝息を立てているキョーコ。

短めのスカートの裾から覗く、太腿がまぶしい。

ちょっと微笑んでいるかのような、その顔に魅せられて。

ソファに近づき、跪く。


「困った子だね」


ちっとも困っていない声で、寝顔に囁き寝乱れた髪をそっと梳く。

額に、頬に。散らばっていた髪を、元の場所へ戻し露わになった肌に、、そっと唇を寄せる。


「さて、どうしようかな」


ここまで気持ちよさそうに寝ていたら、起こすのは忍びない。

待ってもいいが、いつ起きるとも分からない。


「このまま連れて帰るか? もうちょっと待つか?」


選択肢は二つ。

さてはてどうしようかと、悩んでいた時。


「京子さん!! お疲れ様でした!!」


勢いよく扉があき、スタッフの一人が入ってきた。

咄嗟に蓮は、キョーコの姿を自身の背中に隠す。


「「あっ!!」」


若いスタッフは、キョーコの傍に跪く蓮の姿に驚き。

蓮は、いきなり飛び込んできたスタッフの姿に驚き。

暫し、気まずい沈黙が落ちる。


「あ、あの・・・。弁当・・届けに来たんですが・・・」


しどろもどろに、手にした弁当を差し出すスタッフ。


「いや、彼女寝ちゃってるし・・。食べないと思うから・・・」


テレビを消し、荷物を担ぎ寝ているキョーコの靴を脱がし、それを左手で持つとキョーコを抱え上げる。

いわゆる、お姫様抱っこだ。


「んっ・・・」


急に体勢が変わったことに、きょーこがむずがる様な声をあげた。

ちょっと苦しげに寄る眉根と、少し開いたくちびる。


「っ・・・!!」


かくんっと、キョーコの頭が蓮の腕から零れた。

どことなく、艶かしさを感じさせる表情に蓮が息をのみ、若いスタッフも生唾を飲み込む音がした。


(くそ・・・)


ずれた頭をゆすり上げて元の位置の戻し、顎で固定。

馬の骨候補の視線から隠してしまう。


「ごめん、ドア開けといてもらえると助かるんだけど・・・・」


「あ、すいません!! 」


呆けていたスタッフは、慌てて扉を開ける。


「あの・・・車まで行きましょうか?」


おずおずと、スタッフが申し出てくれるが


「ありがとう、でも大丈夫。慣れてるからね」


つらっと嘘をつき、スタッフの好意を断ってエレベータへ乗り込む。

しずかな火花が飛び散っていることなど気づく事もなく、キョーコは蓮の腕の中で眠りについている。


「本当に・・・・、自覚してくれ・・・」


エレベータの中に、苦々しく響いた蓮の声も当然、聞こえない。






「最上さん、起きて?」


「う・・・ん?」


「まだ、眠い?」


「うん・・・」


夢うつつの中、キョーコは答える。


(まだ・・・、起きたくない・・・の・・・)


「もう、しょうがないね・・・」


愚図ると、ふわっという浮遊感が体を包む。

不安定な体制が嫌で、寝ぼけながら腕を伸ばし手近にあった何かにそれを絡める。


「だ、て・・・」

眠たいの・・・


「ふふ・・わかったよ。あとちょっとだけね?」


(うん・・・)


蓮の香とふわふわした感覚に浸りながら、キョーコは幸せそうに唇を綻ばせる。


「ふふ・・・」


「ご機嫌だね」


ふわ。髪に、何かが触れる。


(だて、しあわせ・・・)


「そう? なら嬉しいよ。でも、そろそろ起きてくれないと・・・」


(なんで?)


「お店に着いちゃったからね」


(やぁ・・・)


ぐずぐずと、掴まっていた『何か』に更に縋りつく。


「あら、随分と・・・懐かれてますね」


知らない声が、キョーコの耳に届いた。

柔らかい、女性の声。


(だれ?)


「本当は、もっと懐いて欲しいんだけどね」

今必死に努力してる所なんだ。


再び、キョーコの髪に柔らかい何かが触れる。

ちゅっと、甘い音と共に堅い何かの上に、降ろされる。


「ふふ・・・。天下の敦賀さんがなんてことを・・・。さ、お姫様を、お預かりしますね」


「よろしく。やっぱり素人のマッサージじゃ限界があるみたいで・・・。ショーに向けて、万全の態勢で挑んでほしいんだ」


するっと、離れてゆく体温。急に寒き感じて、腕を絡めたそこに縋りつく。


「や・・・だ・・」


「ふふ、お姫様は甘えん坊さんですね」


「可愛いでしょう?」


ぽんぽんと、髪を撫でられる。


「でも、このままじゃ施術できませんからね。離れてくださいね」


ぺろっと、腕が外さ手た時。


「あら!?」


ぱっちりと、キョーコが目を覚ました。


「敦賀さん!? あれ、ここっ!?」


見知らぬ天井と、自分を覗き込む知らない顔。

びっくりして、寝かされていた台の上から跳ね起きる。


「おはよう、最上さん。ここは・・・」


「エステサロンですわ。お客様。お疲れとのことなので、リラックス効果の高い施術をさせていただきますね」


「え!? えぇぇ!?」


「三時間後には、迎えに来るから」


「えぇぇぇ!?」


「さあさあ、最上さま。施術着に着替えてくださいね~」


「いやぁぁぁぁ・・・!!」



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こんなところ出来る私は、鬼なのか・・・。

明太様、続き楽しみにしてます~ww