以前、ご紹介しましたインチキオーバーホールの実態。
前回はフロントフォークのオーバーホールについてでしたが、今回はキャブレターのインチキオーバーホールの例をご紹介いたします。
前回のフロントフォーク編はこちらでご覧下さい。
⇒インチキオーバーホールの実態 その1 （フロントフォーク編)
と、その前に、、、
ブログも久々の更新なのですがその理由を少々・・・。
一部の方にはお話してたのですが、先週の月曜日まで僕が入院をしていまして・・・。
以前から扁桃腺がよく腫れていたもので、年に5回位高熱を出していたのです。
で、とうとうメカニック・・・・もとい。
人体のメカニックさんであるお医者様に手術した方が良いんでないの？と勧められまして。。。
それも、「年に４回以上熱出す場合は、仕事を休んだときのマイナスとかを考えると費用対効果が良いよ」なんていう進められ方をしてしまいまして。
こういう説得をされてしまったら、一応経営者のはしくれである僕としては手術しますと答えざるを得ませんでした(笑)
で、先々週より１週間ほどお休みを頂きまして、のどのオーバーホールをしてきた次第です。
メール等でご心配いただきました皆様や、お見舞いに来て頂いた方、本当にありがとうございます。
現在は、やっと痛みも治まり通常通り仕事をしておりますのでご安心ください。
と言う訳で、本題のインチキオーバーホールの実態です。
そもそも、「オーバーホール」の定義は皆さんご存知でしょうか？
オーバーホール。
良く聞く言葉ですよね。
色々な業界で、オーバーホールという言葉が使われていますが、自動車・バイク等の整備に関してのオーバーホールの定義ですが、これは機械製品を部品単位までばらし、内部の消耗品を全て新品に交換する事を指します。
この、「消耗品を全て新品に交換」というのがみそです。
例えば、先日のインチキオーバーホールの実態で紹介したフロンフォーク。
当店では、構成消耗部品をすべて交換するのでオーバーホールと定義づけられます。
「よくキャブをオーバーホールしたんで大丈夫ですよ。」
という言葉を聞く事が有ります。
本当でしょうか？
キャブをオーバーホールしようと思うと、本当にお金がかかります。
例えば4気筒のキャブをオーバーホールしようとすると、部品代だけで軽く5万円は超えてしまいます。
本当にしてるのでしょうか？
答えはNOです。
大体の場合、キャブレターは分解して清掃。
完全に駄目なパーツが有ればそれを交換するだけです。
当店でも、キャブレターは良くばらしますが、オーバーホールはしていません。
上記の様な整備を分解清掃と言います。
ところが、これを分解清掃と言わずにオーバーホールと言ってしまう人が多いのです。
素人さんなら、それも仕方ないでしょう。
信じられない事ににショップさんでも、オーバーホールと言いきってしまう人が中にはいます。
非常に残念なことです。
さて、では通常のキャブをばらす行為は分解清掃と言う事ですが、この分解清掃ですらインチキが起こります。
まずこちらを見て下さい。
キャブの隙間の赤い物。
何だか解りますか？
正解は液体ガスケットです。
このキャブ、先日仕入れたバイクなのですが、キャブを見るとこの状態でした。
キャブレターを分解すると、大体ガスケット等のゴム製品新品を使わなければなりません。
殆どがよれよれになっていたり、硬化していたり、キチンとはまらなかったり。。。
いくら分解清掃でも、このガスケットはほぼ必須で交換品目です。
ところが、車種にもよりますがこれが1つ1000円前後します。
4気筒だと、かける4で4000円。
これを高いと思うか安いと思うかはともかく、この4000円をけちる人が後を絶ちません。
液ガスが悪いとは言いませんが、あくまで液ガスです。
もうパーツが廃番でどうしようもない旧車ならまだしも、まだパーツの出る様な車両で液ガスはどうなのでしょう。。。
特にキャブレターは精密部位品です。
液ガスも耐油性が有るものは有りますが、完璧ではありません。
特に、ガソリンに浸され、溶けてカスが内部に詰まる事なんてしょっちゅうです。
現に、調子悪い車両のキャブを見ると、液ガスが使われているケースが多いのです。
オーバーホールどころか、大手抜きです。
分解清掃にもなっていません。
液体ガスケットはキャブを横からのぞきこめば解る事が多いです。
キャブを修理する場合は、必ずどこまで手を付けるのか、確認しましょう。
オーバーホールなのか、分解清掃なのか。
どこの部品を交換して、どこに新品を使ったのか。
恐らく、キッチリと分解清掃なり、オーバーホールをすると、部品代だけで結構行くと思いますよ。
（勿論、単気筒と4気筒では金額が全然変わってきますけど。）
さて、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、motorcycle factory【閃屋】 、またまた在庫不足に陥ってしまいました。
とうとう、出品中の在庫が1台のみ・・・。
現在、オーダーも5～6台同時に頂いているので、在庫を仕上げる時間が・・・。
嬉しい悲鳴と同時に、頭を抱え込んでしまいます(笑)
とはいえ、これだけ必要として頂けているというのは本当に有りがたい事です。
ありがとうございます！
そんな訳で、当面在庫は増えないかもしれませんが、お店はフル稼働しています！
頑張って仕上げます！
ちなみに、現在整備中（というか仕入れただけで整備もてつかずです・・・）なのが、2010年式のZX-14のモンスターエナジーカラー、5800ｋｍ。1990年式CBR400RRの希少カラー（黒・シルバー・水色）、なんとワンオーナー、実走行3000ｋｍ。これは希少ですが、長期放置車両なので、いつもの様にほぼレストアに近い作業が必要になるでしょう。
と言った所です。
もし、ご興味が有る方は是非ご一報ください。
では、最後に恒例の最近の店頭納車の様子です。
まず、CBR400RRをご購入頂きましたT様。
T様には、今年の最初に当店でスズキのZZをお買い上げ頂きました。
早くも2台目のご購入、本当にありがとうございます。
うーん、４ダボかっこいいですね！
納車時、走り去っていくT様の後ろ姿が非常に素敵でした。
秋のツーリングは是非、ご参加ください！
ありがとうございます。
今後もよろしくお願い致します。
次は僕の入院中に納車となりましたY様。
ホーネットをお買い上げ頂きました。
黄色黒のDXカラー、カッコいいですね！
まさしくホーネット（蜂）。
当店までは少し距離ありますけど、今後もお気軽に遊びに来て下さい！
ツーリングもお誘いしますね！
よろしくお願い致します。
motorcycle factory【閃屋】
〒166-0014
東京都杉並区松ノ木2-19-26-B1
03-5929-9689
info@hiramekiya.com
【ブログ】http://ameblo.jp/thespade13ds/
【GooBike】http://www.goobike.com/shop/client_8502918/showroom.html
前回はフロントフォークのオーバーホールについてでしたが、今回はキャブレターのインチキオーバーホールの例をご紹介いたします。
前回のフロントフォーク編はこちらでご覧下さい。
⇒インチキオーバーホールの実態 その1 （フロントフォーク編)
と、その前に、、、
ブログも久々の更新なのですがその理由を少々・・・。
一部の方にはお話してたのですが、先週の月曜日まで僕が入院をしていまして・・・。
以前から扁桃腺がよく腫れていたもので、年に5回位高熱を出していたのです。
で、とうとうメカニック・・・・もとい。
人体のメカニックさんであるお医者様に手術した方が良いんでないの？と勧められまして。。。
それも、「年に４回以上熱出す場合は、仕事を休んだときのマイナスとかを考えると費用対効果が良いよ」なんていう進められ方をしてしまいまして。
こういう説得をされてしまったら、一応経営者のはしくれである僕としては手術しますと答えざるを得ませんでした(笑)
で、先々週より１週間ほどお休みを頂きまして、のどのオーバーホールをしてきた次第です。
メール等でご心配いただきました皆様や、お見舞いに来て頂いた方、本当にありがとうございます。
現在は、やっと痛みも治まり通常通り仕事をしておりますのでご安心ください。
と言う訳で、本題のインチキオーバーホールの実態です。
そもそも、「オーバーホール」の定義は皆さんご存知でしょうか？
オーバーホール。
良く聞く言葉ですよね。
色々な業界で、オーバーホールという言葉が使われていますが、自動車・バイク等の整備に関してのオーバーホールの定義ですが、これは機械製品を部品単位までばらし、内部の消耗品を全て新品に交換する事を指します。
この、「消耗品を全て新品に交換」というのがみそです。
例えば、先日のインチキオーバーホールの実態で紹介したフロンフォーク。
当店では、構成消耗部品をすべて交換するのでオーバーホールと定義づけられます。
「よくキャブをオーバーホールしたんで大丈夫ですよ。」
という言葉を聞く事が有ります。
本当でしょうか？
キャブをオーバーホールしようと思うと、本当にお金がかかります。
例えば4気筒のキャブをオーバーホールしようとすると、部品代だけで軽く5万円は超えてしまいます。
本当にしてるのでしょうか？
答えはNOです。
大体の場合、キャブレターは分解して清掃。
完全に駄目なパーツが有ればそれを交換するだけです。
当店でも、キャブレターは良くばらしますが、オーバーホールはしていません。
上記の様な整備を分解清掃と言います。
ところが、これを分解清掃と言わずにオーバーホールと言ってしまう人が多いのです。
素人さんなら、それも仕方ないでしょう。
信じられない事ににショップさんでも、オーバーホールと言いきってしまう人が中にはいます。
非常に残念なことです。
さて、では通常のキャブをばらす行為は分解清掃と言う事ですが、この分解清掃ですらインチキが起こります。
まずこちらを見て下さい。
キャブの隙間の赤い物。
何だか解りますか？
正解は液体ガスケットです。
このキャブ、先日仕入れたバイクなのですが、キャブを見るとこの状態でした。
キャブレターを分解すると、大体ガスケット等のゴム製品新品を使わなければなりません。
殆どがよれよれになっていたり、硬化していたり、キチンとはまらなかったり。。。
いくら分解清掃でも、このガスケットはほぼ必須で交換品目です。
ところが、車種にもよりますがこれが1つ1000円前後します。
4気筒だと、かける4で4000円。
これを高いと思うか安いと思うかはともかく、この4000円をけちる人が後を絶ちません。
液ガスが悪いとは言いませんが、あくまで液ガスです。
もうパーツが廃番でどうしようもない旧車ならまだしも、まだパーツの出る様な車両で液ガスはどうなのでしょう。。。
特にキャブレターは精密部位品です。
液ガスも耐油性が有るものは有りますが、完璧ではありません。
特に、ガソリンに浸され、溶けてカスが内部に詰まる事なんてしょっちゅうです。
現に、調子悪い車両のキャブを見ると、液ガスが使われているケースが多いのです。
オーバーホールどころか、大手抜きです。
分解清掃にもなっていません。
液体ガスケットはキャブを横からのぞきこめば解る事が多いです。
キャブを修理する場合は、必ずどこまで手を付けるのか、確認しましょう。
オーバーホールなのか、分解清掃なのか。
どこの部品を交換して、どこに新品を使ったのか。
恐らく、キッチリと分解清掃なり、オーバーホールをすると、部品代だけで結構行くと思いますよ。
（勿論、単気筒と4気筒では金額が全然変わってきますけど。）
さて、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、motorcycle factory【閃屋】 、またまた在庫不足に陥ってしまいました。
とうとう、出品中の在庫が1台のみ・・・。
現在、オーダーも5～6台同時に頂いているので、在庫を仕上げる時間が・・・。
嬉しい悲鳴と同時に、頭を抱え込んでしまいます(笑)
とはいえ、これだけ必要として頂けているというのは本当に有りがたい事です。
ありがとうございます！
そんな訳で、当面在庫は増えないかもしれませんが、お店はフル稼働しています！
頑張って仕上げます！
ちなみに、現在整備中（というか仕入れただけで整備もてつかずです・・・）なのが、2010年式のZX-14のモンスターエナジーカラー、5800ｋｍ。1990年式CBR400RRの希少カラー（黒・シルバー・水色）、なんとワンオーナー、実走行3000ｋｍ。これは希少ですが、長期放置車両なので、いつもの様にほぼレストアに近い作業が必要になるでしょう。
と言った所です。
もし、ご興味が有る方は是非ご一報ください。
では、最後に恒例の最近の店頭納車の様子です。
まず、CBR400RRをご購入頂きましたT様。
T様には、今年の最初に当店でスズキのZZをお買い上げ頂きました。
早くも2台目のご購入、本当にありがとうございます。
うーん、４ダボかっこいいですね！
納車時、走り去っていくT様の後ろ姿が非常に素敵でした。
秋のツーリングは是非、ご参加ください！
ありがとうございます。
今後もよろしくお願い致します。
次は僕の入院中に納車となりましたY様。
ホーネットをお買い上げ頂きました。
黄色黒のDXカラー、カッコいいですね！
まさしくホーネット（蜂）。
当店までは少し距離ありますけど、今後もお気軽に遊びに来て下さい！
ツーリングもお誘いしますね！
よろしくお願い致します。
motorcycle factory【閃屋】
〒166-0014
東京都杉並区松ノ木2-19-26-B1
03-5929-9689
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【GooBike】http://www.goobike.com/shop/client_8502918/showroom.html