● 心の病の「診断」について思うこと
※今回の記事は、個人的な意見や見解です。あくまで私個人的なものとご理解ください。
いろんな精神疾患や、そこまでいかなくとも、心の病的に扱われている症状はいろいろあります。
落ち込み、食欲不振、食べ過ぎ、やる気の欠如、不眠、不安、妄想、人間不信、動悸、イライラ、情緒不安定。。。
これらと
うつ
双極性障害
統合失調症
不安症・神経症・恐怖症
人格障害
摂食障害
心身症
発達障害
ADHD
アスペルガー
パーソナリティ障害
トラウマ
コミュニケーション障害
などなど
病気といわれる人との違いは、なんなのでしょうか?
簡単に結論を言ってしまうと、医師によって診断されたかどうかです。
実は病気なのに、病院に行ってないから診断されていない人や、逆に、病院に行ったから診断されたけど、本当は病気じゃない人もいるでしょう。
病気の人と、そうでない人が入り混じっていると思います。
ただこの「診断」というのは、医師の主観も入っているので、かなり曖昧な部分があるのではないでしょうか。
昔は医師も簡単に確定出来なかったから、そんなに病気と診断される人が少なかったんです。
ところが最近は診断基準が出来たので、いくつかの質問に答えると、当てはまる数などで、簡単に診断できるようになったんです。
もともとは医師の判断だったのが、機械的に判定できるようになったから、一気に患者数が増えたし、薬も出しやすくなったんですね。
世情的に、実際に病気自体が増えていることもあるかもしれないし、自殺者が3万人もいる以上、早い対応はいいことかもしれません。
だけど、昔なら一時的な問題だったりするものや、程度の軽いものまで病気とみなされている一面もあるのではないでしょうか。
大失恋して何日も眠れないとか、食欲がないとか、ありますよね。
もともとネガティブなタイプの人は、本当に治さなければいけないのは症状や病気ではなくて、考え方や性格だったりします。
それに、この「診断」については、良い面と悪い面があると思います。
<良い面>
早期発見により、会社を休んだり、対処しやすくなる。
症状や状態の原因がわかり、安心する。
経済的なことなど、補助や援助を受けられる。
<悪い面>
診断される(病名がつく)ことにより、心理的ショックを受ける。
本来必要のない薬を飲む羽目になる可能性がある(医師によって見解が違ったり、出す薬の種類や量が違うこともある)。
他にもあるかもしれませんが・・・。
病院に行かず放っておくことで、悪化することもあるでしょう。
逆に、病院に連れて行ったことで、薬漬けになったり、ずっと通院状態になる(というか悪化する)こともあると思います。
病気と一生付き合っていかなければならない、と言われることもあるそうです。
私は個人的には、服薬には反対的な意見を持っています。
長期間病院にかかって、薬が減っていくならまだしも、増えていくケースの方が多いような気がするからです。
真摯に医療と向き合って、患者の為を想って活動されている医師の方も大勢いらっしゃるでしょうし、もちろん薬が必要な場合や効果的なケースもあると思いますので、一概には言えないのですが。。。
正直、何が正しいかわかりません。
その人やその家族などによって、状況もいろいろですからね。
だから、もし自分や家族に対して、おかしいと思ったら、まずちゃんと調べましょう。
今なら検索するといろんな情報が得られます。
ただ、セルフチェックするのも、ネガティブな時にチェックするとかなり当てはまったりするだろうし、医師の主観と同じで曖昧だから注意です。
そして、どうしても不安なら、病院に行くのもいいでしょう。
だけど、病院や医師もちゃんと選んだ方がいいし、どうせならセカンドオピニオンも使って、3,4件回った方がいいと思います。
その中で自分が、この人なら、と信用出来る医師の診断を信じて、治療に当たればいいのではないでしょうか。
合わない医者で信頼できないなら、途中で変えてもいいと思います。
それからこれはとっても重要なのですが、診断は医師しか出来ません、というかしてはいけないんです(法律的に)。
カウンセラーやセラピストが、簡単に「あなた○○ですよ」なんて言ってはいけないんです。
たまにクライアントさんから、「○○と言われました」なんてことを聞くのですが、それこそその言った方がどうかと思います。
「そういう傾向があるので医者に診てもらってください」というならならまだしも、です。
ちなみに、病気などが「治る」、ということも言ってはいけません。
カウンセリングやセラピーは、病院で治らなかったものが、症状が軽くなったり解消することはありますし、実際効果的だとは思いますけど、治療ではないからです。
医師でもない人、セラピストやカウンセラーなど、ある意味権威の立場にある人間は、クライアントに対して影響力があるので、発言にも注意が必要ですね(医師も気をつけて欲しいと思うこともあります)。
診断ではなく、ただのレッテル貼りになってしまい、それで苦しむ人もいるかもしれないのですから。
自戒を込めて。
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今日も読んでいただきありがとうございます。