3日前、とっても不思議な夢を見ました。
いつもより早く目が覚め、あともう30分寝れる!と思って寝たときに見たものです。
の中では、私は白人(といってもスパニッシュ系のような感じ)の男性で、宮廷で仕事をしていました。時代はいつなんでしょう、おそらく紀元前のような感じを思わせるものでした。
ある日、私は見たこともないような乗り物なんですが、宮廷の広大な敷地内を運転していました。そして、ある建物のあたりに来たときに、横から出てきた別の乗り物とぶつかって大きな事故を起こしてしまうのです。気がつくと、私は奇跡的に無傷で、慌てて相手の乗り物に近づくと、何と運転していたのはとっても若くてハンサムな王子ではありませんか!
その時、珍しく王子の付き人たちは誰もおらず、私と王子の二人っきり。
そして、私が王子を抱き上げ、その後ごく自然に救急処置を施すために、地面に王子をそっと置いたかと思うと、次の瞬間、両方の人差し指と中指でグイグイと王子の心臓あたりを開けるのです。
普通心臓は1つですが、王となるべき人間には心臓が2つあるとされていたようで、実際それを見る機会などなかった私は2つの心臓を見て本当にビックリ。でも驚いて感心してる場合ではなく、すぐにそれぞれの心臓の機能がどうなっているか確認をしましたが、ダメージがとても大きく、王子がもうすぐ亡くなられてしまうことを知ります。
私: 「残念ながら、どちらの心臓ももうすぐ止まってしまうと思います。
どちらかがまだ動いていればどうにかできるのですが・・・。」
と涙ながらに伝えると、
王子:私の頬を触りながら、
「悲しむことはない。人はいつどのようにして死ぬかということ
より、死ぬときに何を思い、何を感じるかが一番大切なこと。
この事をどうか多くの者に伝えて欲しい。」
そう言いながら笑顔で旅立たれてしまいます。
後に、私は王子を殺した罪で捕らわれ裁かれることになり、宮廷の偉い方々の前に突き出されます。私の上司にあたる者も証人喚問を受けるのですが、罰せられるのではないかとオロオロして質問にも答えられず、土下座して殺さないで欲しいと謝るばかり。私はというと、もう死刑を受け入れる覚悟もでき、ただ王子様の最後のお言葉だけはちゃんと伝えなければという思いでいました。
その場にいた者の多くは、「すぐにこいつを殺せー!」と騒ぎたて殺気立っていたのですが、一番偉い人が冷静な態度で、その時の状況説明と王子が何か最後に言った言葉があるかを尋ねてきました。
私は王子の言葉をそのまま伝えると、場の雰囲気は一転、静まりかえる中で一番偉い人を中心に数名の人々が頭を突き合わせ何か議論を始めました。数分経って、その一番偉い人がパッと私の方に振り返り、「よく伝えてくれた!」と言って、部下達に何かの対処をするように命令を下し、みんなその場からパーッ消え去ってしまったのです。
そこで、目が覚めました。
私はこの夢を見てる間中、今の私はずっと側でこの状況を見ていました。まるでタイムスリップしたかのように。
そして2つのことを思い出しました。
(1)私自身小さい時から、私の人生の目標は「死ぬときに、『あ~っ、本当に楽しくて充実した人生だった』と笑顔で死にたい」というのがあったんです。上手く説明できないんですが、人として生きていく道を模索したいというのでしょうか。だから、よく「将来何になりたい?」という質問には困りました。私自身も他のみんなと違っておかしいんじゃないかと思い、無理やりに将来なりたいものを作ってましたが、自分の中でしっくりこないのは当然です。
数年前、ちょうどシアトルにお見えになっておられたあるお坊さんに、皆さんのような目標がないと打ち明け色々お話を聞いていただきました。すると「それはまさしく仏様がおっしゃっておられることで、人が目指す道ですよ。」と。友人が「出家したらいいんじゃない」と言うと、お坊さんは「もうこの方は悟っているから、出家してるようなものです。これまでやってきたように修行を続けていかれたらいいですよ。」とおっしゃられ、何ともいえない安堵感に包まれ、身体の中からエネルギーが沸いてくるのを感じられました。そして、こんな私を十分理解してくれ、いつも応援してくれる主人には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとう
(2)数年前にOprahというアメリカの人気番組を久々に見ていた時に、家族を殺された被害者の人たちが、服役中の憎い殺人犯と面談するというものがありました。
ある女性のお母さんは、2人の男にレイプをされ、その後頭を銃で撃ちぬかれて殺されました。この女性は、自分の母親を殺した男性のうちの1人と面会して、事件の状況を詳しく聞かされます。
あなたのお母さんはレイプされた後、もう1人の男に銃を突きつけられました。彼女は頼むから殺さないで欲しいと何度も叫びました。僕も驚いて何も殺さなくてもと言いましたが、彼は受け入れようとはしません。
すると、彼女は泣き叫ぶのを止め、安らかな表情で、
「私は、あなたたち二人のことを許します。許します。」と。
そして、彼女は殺されました。僕は、あの日以来、この言葉が一日も頭から離れません。どうして、レイプされた上に殺されようとしているのに、こんな言葉が言えるのか。どうして僕達はこんなことをしてしまったのか。
この女性は、私の母はなんて偉大な人だったんだと涙します。そして、こんな酷いことをされても母は彼らを許しているのに、私も彼らを許して前向きに生きていかなくちゃと。
夢の中の王子さま、私もあなたのように笑顔で死を迎えられるような人間でいられるよう、毎日を大切に感謝を忘れず、充実した日々を過ごしたいと思います。