「心」という字は、その昔中国では、心臓という臓器が左心房、右心房、左心室、右心室の4つでできているということから肉体的・生理的な発想で、「心」という字が作られたそうです。
そして、日本では漢字が伝わってきて、ご存知のとおり後にひらがなやカタカナがつくられましたが、「古事記」や「万葉集」など漢字だけで表されていた時代には、「凝固」の「凝」、「かたまる」という意味の字を二つ重ねた「凝凝」をこころと読んでいたそうです。
そう、私たちの祖先は、心臓を問題にしなかったんですね。
日本人が「こころ」を表現する上で大切だった要素は、「凝り固まっている」ということ。肩が凝る、背中が凝るなどのあの凝るです。
そして、リンゴの芯などのように直物や果物に使われる「芯」という字。これももっとも固まった所です。
私たち日本人にとっては、「心」とは、揺らぎのない一番大事な中心、芯ということでしょうか。
漢字や語源って色んな事を教えてくれますね