- 聖なる予言 (角川文庫―角川文庫ソフィア)/ジェームズ レッドフィールド
- ¥777
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ともしび文庫さんで数ヶ月前に「聖なる予言」を目にして以来、訪れるたびに本に呼びかけられてたんですが、いつも借りずにいたら、先週になってこの本のタイトルがメールやインターネットから次々飛び込んでくるんです。なので、これは読まなきゃいけない本なんだと思い、昨日お借りしてきました。
ストーリーは、南米ペルーの森林で古代文書が発見され、そこには人生の意義に触れた深遠な智慧が記されており、主人公は何かに導かれるように9つの智慧に一つずつ出会っていきます。
第の智慧に、「エネルギーの奪い合い」というものがあります。
気や武道の勉強をされてる方や、エネルギーを感じたり見たりできる方には、この意味が簡単に分かると思います。
主人公が第の智慧でエネルギーが見えるようになります。そして、二人の研究者が言い争っている場面を目にするのですが、その時二人のエネルギーが、内側から波動が溢れるかのように濃くなり、議論が進むにつれ、二人のエネルギーの場が混じり、片方が意見を言うと、その人のエネルギーの場は掃除機が吸い込むように、相手のエネルギーの場を吸い込むような動きをするのを見ます。
後にフランス人心理学者ルノーと出会い、次のようなことを聞かされます。
我々人間は、いつも相手を何とかうまく操ってやろうとし、
その出会いで優位に立とうと追い求めているのです。
それに成功して自分の意見が勝てば、
心理的な高揚感が得られます。
この動機について再検討しようとしています。
主人公は自分が見た二人の研究者の妙なエネルギーの動きについて説明をしました。その話を聞いた心理学者ルノーは、大きなヒントを得ます。
エネルギーの動きを体系的に研究すれば
人間が競争したり議論したり、互いに傷つけあったりする時に、
人間が何を受け取っているのか、理解できると思います。
他の人間を支配する時、おそらくその人は、
相手のエネルギーを受け取るのです。
他人を犠牲にして、自分を充たすのです。
そしてこれこそ、我々を突き動かしているものなのです。
これは、国や社会のレベルだけでなく、個人的レベルで親子、夫婦、友人においても日常的に見られるものです。
心理的高揚感を得てエネルギーを補充しても、それは一時のものだと思います。きっと心の中に無力感、弱さ、不安などで何か欠けていると感じている限り、その不足感を補うために、また他者から心理的にエネルギーを奪い取って、自分のエネルギーを増やそうとします。自分自身でエネルギーを充電できる術を見つけないかぎり、一生他人のエネルギーを追いかけて過ごすことになりかねません。
また、逆に自ら進んでエネルギーをあげる場合もありますが、ずーっとエネルギーを与え続けられる強い人もそうなかなかいないと思います。
愛する家族や友人の為に、自分で自分のエネルギー補給をできるようにし、互いに良いエネルギーを結合させたり、交換し合ったりしていきたいものですね。
ちょうど到知出版社 からの今日の一言が届きました。
相手のことを先に考えていける人は成長が早い
平辰(大庄社長)