人間学を追求する月刊誌の『致知 』という雑誌の導入部分に書かれた社長のコラムが「小さな人生論」として出版されているのですが、本当にすばらしいんです。
- 小さな人生論 3―「致知」の言葉 (3)/藤尾 秀昭
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そして、月刊「到知」4月号の特集は「人生の四季を生きる」で、巻頭に禅の高僧・松原泰道師と作家の五木寛之さんが対談されておられるのですが、以前社長さんが松原泰道師から、仏教の教えは3つに集約されると教わったそうです。
1.厳粛――万物は流転する。いまという時は2度と再び戻ってこない。
2.敬虔――人はあらゆる「おかげ」の中で生かされている。
敬虔に成らざるを得ない。
3.邂逅――めぐり合いの連続によって人生はある。
そして、この3つはそれぞれ、
「ありがとう」
「すみません」
「はい」
というシンプルな言葉に還元されるといいます。
万物は流転する中でこの命を生きているから
「ありがとう」。
おかげを返しきれないから
「すみません」。
そして天地が与えてくれためぐり合いは拝むしかないから
「はい」。
ちなみに、2.敬虔に出てくる「おかげ」ですが、私たち日本人がよく使う「お陰様で・・・」というのはもともと仏教用語なんです。
「陰の力」をあらわす「陰」の前後に、
「お」と「様」を付けて丁寧に表現したもので、
陰の力とは神仏のことで、わたしたちは神仏によって
この世に生かされていると考え、
その加護に対する感謝の言葉
これまでに数え切れないほど言ってきた「ありがとう」「すみません」「はい」。今日からはまた新たな意味を含んだ「ありがとう」「すみません」「はい」で、一瞬一瞬に感謝しながら「今」を一生懸命生きます。
ありがとうございます