ビハーラ21事務局日誌 -3ページ目

デイの新ユニホーム

6月からデイサービスのユニホームが新しくなりました。





介護職員も看護職員も全員「作務衣」着用です。

写真の奥の方で、ナースが1人写っていますが、ナースは色違いの作務衣です。

職員がみんな「お坊さん」に近づいてきます

緩和ケアと僧侶の育成

「福祉のお坊さんと話がしたい」

80歳代老夫婦からリクエストをいただき、お宅訪問してきました。

もっと早くからケアマネさんを通して頼まれていたのですが、なかなかタイミングが合わず、今日やっと実現した次第です。

実は、昨日も「友達のことで」と相談がありました。

こちらはもっと深刻な状況で、末期がんの患者さんで「我が身のことよりも、幼い我が子を心配する若いママさん」でした。

ちょうどグリーフケア実習生が来ていたので、相談内容を開示して「我々が求められるケアとは、こういう事なんですよ」と伝えました。

実習はあくまで「練習」の場であり、実際の「現場」は、もっともっとシリアスである事を実感してほしいなあと思ったのです。

末期ガンの若いママさんには、医療や介護はついているでしょう。

しかし、スピリチュアルケア(グリーフケア)という観点が、スッポリ抜け落ちている気がします。相談してきた人が、たまたま僕(ビハーラ21)を知っていた事、たまたま患者さんが大阪市近郊に住んでいる事、で、ケアに向かう事ができます。

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「緩和ケアは、生命を脅かす疾患による問題に直面する患者とその家族に対して、痛みやその他の身体的、心理的、社会的な問題、さらにスピリチュアル(宗教的、哲学的なこころや精神、霊魂、魂)な問題を早期に発見し、的確な評価と処置を行うことによって、 苦痛を予防したり和らげることで、QOL(人生の質、生活の質)を改善する行為である」(WHOの定義:ウィキぺディアより抜粋)
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「福祉のお坊さんと話がしたい」

リクエストはたくさん来るのです。そのベッドサイドに向うことのできるお坊さんをもっと育成する必要を僕は訴えます。

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命終してから枕経をあげても遅いのです。
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「早期に行動を!!」

僕は、僕自身が実践しながら主張を続けます。

仕事場に風呂

仕事場に風呂があると便利であります。



僕のデスクから10歩も歩けば、風呂場であります。

梅雨から夏場にかけては、ナイスな環境であります(^^;

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今年度(2016年4月1日)から小規模デイサービスは、「地域密着型」に移行するように法令が変わりました。

「近隣住民さんともっと仲良しになりなさい」と、エラい細かく規程されています。

僕としては、「なんだか面白い事になりそう」と、ワクワク感でいっぱいです。

そして、「ビハーラの宣伝」にはもってこいの大チャンス到来と考えています。

デイサービスが地域コミュニティの場として開かれていきます。国がそう仕向けていくのです。

そのコミュニティには、いつもお坊さんがいます。

MRI検査

今日、MRI検査を受けてきました。

脳には特に異常ナシとドクターから告げられ「ホッ」としました。

「磁気で写真を撮る」と言われても、20分ほど機械の中で寝転がっているだけで、何で脳の断面図や血管が3D映像になるのか不思議でなりませんね。

初めて訪れた病院でしたが、内観外観共とてもキレイだし、受付嬢から検査技師さん、ナースにドクター皆さんとても親切でありがたかったです。

予約はとってあったといっても、受付→検査→診断→会計まで約60分。3時間くらいは覚悟していったので、なんか「得」した気分でした。

「医療」のイメージがどんどん変わっていきます。ハイテク化もそうですが何より変わったのが、そこで働く皆さんの「人と向き合う姿勢」のように思います。

先日、大阪市役所の課長さんたちの「飲み会」で、「市役所も区役所も空気が優しくなった」という話と共通しています。

「医療×介護×仏教がコラボする福祉事業の促進」をテーマに掲げるビハーラ21としては、「お坊さんのイメージが変わった」と言われるような世の中にしたいところです。

仏教の原点、宗祖の原点に帰れば、そうなるような気がしています。

「仏教と医療・福祉」の講義@花園大学

今日は、花園大学さんにて、ゲストスピーカーをしてきました。


「仏教と医療・福祉」というこの講義を担当されている飯島惠道先生にお招きいただき、毎年、この時期にでかけていきます。

例年ですと、「仏教学科」の学生さん向けという事で話をしますが、今年は、「福祉介護コース」の学生さんばかりでした。

福祉の現場を志して大学で勉強している学生さんです。僕は嬉しくて嬉しくてたまりませんでした。

よって、「会社説明会?」みたいになっちゃったかもしれませんね

講義後の感想文を拝見しましたが、どの学生さんも皆さん素直な感想を書いてくださいました。講義後の感想文はだいたい1~2行チョロっと書くのが定番な気もしますが、全員、シッカリ書いてくださったのでビックリしました。

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僕の話す内容の根拠はこれです。

1.WHO(世界保健機関)で提唱されている「健康の定義」に「Spiritual(スピリチュアル)」という語が、「mental(メンタル)」とは別に入っている。

2.米国をはじめ諸外国には「チャプレン」と呼ばれる牧師(宗教者)が、病院や学校に配属されている。

3.WMA(世界医師会)が宣言する「患者の権利」に、「宗教的支援に対する権利」が明記されている。

これが、医療・保健・福祉などの領域における「グローバル(世界的な)」です。

それを、日本社会に合うようにアレンジしたものが「ビハーラ」であると僕は主張します。

「スピリチュアルケア」を実践するために、僧侶(宗教者)が医療・福祉現場に立っている。

「スピリチュアルケア」とは、「老・病・死」に直面し苦悩する人々に「佛法」を説くことである。

「スピリチュアルケア」を実践する者は、医療・福祉と連携し「信頼される事」が不可欠である。

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葬儀・年忌法要で「勤行(読経)」するのは、「佛法」を説くことではありませんか?

医療・福祉現場では、「傾聴」と「法話」です。「対機説法」が求められているでしょう。「応病与薬」なのです。

医療・福祉のケース会議(個別の問題について複数の専門職が集まって話し合う会議)に、僧侶(宗教者)がいないのはおかしい、と思える世の中にしたいと思っています。