ビハーラ21事務局日誌 -2ページ目

ナース×ヘルパー×坊さんの合コン!?

「ナース×ヘルパー×坊さんの合コンが、福祉仏教へのキーポイント」

講義(正確には後の懇親会)で「パッ」と閃き、ビール片手に新幹線の中から投稿したのが昨夜です。

その投稿だけで僕の真意を察してくれたのか「誘ってね」というコメントがナースからありました。

僕は「スゴい」と思いました。

現場での苦労を共有しているナースと坊さんのコンビネーションでしょうか。(違っていたらスミマセン)

◇ ◆ ◇ ◆

もう少し丁寧に説明しておきます。

「医療×介護×仏教がコラボする福祉事業の促進」は、 ビハーラ21の掲げるスローガンです。

どうすれば実現できるのでしょうか?

それには、お互いに「認め合う努力」が必要でしょう。

その手段として、最も有効なのが「飲み会」と結論づけました。

くだけて言うと
「ナース×ヘルパー×坊さんの合コン」って事になります。

もちろん、医療はナースだけでなくOT、PTなどのコメディアルを含み、ヘルパーはケアマネなども含む介護職全般のことであることは付け加えておきます。

◇ ◆ ◇ ◆

今日のランチタイムです。


女子3人におっさんの坊さんが1人。写真だけみるとチャラく見えると思います。

しかし、話している内容は個々の利用者(患者)さんの「情報共有」です。

デリケートなプライベート情報は、漏洩の注意をせねばなりません。

そのうえで、身体的、精神的、社会的、スピリチュアルな面について多角的に「情報共有」することが、支援者には必要でしょう。

現場をかかえているととにかく忙しいのです。

だから、ランチタイムもムダにしないようにしていると、「見た目」はこうなるという話です(^^;






東本願寺ビハーラネットワーク奉仕団を終えて

「布教は一切しません」「僧侶とバレるような服装はしません」「念仏申すのもためらいますが、コソっとならいいかと思ってする時もあります」

昨日、東本願寺で開催された「ビハーラネットワーク奉仕団」でのある参加者(大谷派寺院坊守さん)がこう言われました(注:ご本人の意図とは違うかもしれませんが、「真宗大谷派ビハーラネットワーク」として、議論すべき大きな課題としてあげます)。

僕は、「真宗大谷派僧侶と堂々と名乗ってはいけないのですか?」「なぜ、もっとご門徒さんと向き合うおうと、大切にしようとしないのですか?」と問いました。

すると、「三浦さんは、『ご門徒さん、ご門徒さん』『大谷派、大谷派』と強調しすぎです。それ以外の宗教宗派を排除していませんか?」と返されました。

◇ ◆ ◇ ◆

 ここで、時間切れ。。。

せっかく、東本願寺(同朋会館)で1泊して「学びを深めよう」としても、肝心な議論をさせてもらえない。

消化不良。。。

もっとも、主宰(引率責任住職)、教導さんが身内(ビハーラ21)なので、僕の発言が大きくならないように抑制されたのかもしれません。

とにかく、消化不良です。。。

肝心な議論をさせてもらえなかった。

だから続きをココに書いておきます。

◇ ◆ ◇ ◆

僕は、お寺から直接給料をもらって生計を立てているわけではありません。

でも、瑞興寺という「聞法道場」を何百年もの間相続してくださったご門徒さんのおかげで、清住職ほか「ビハーラの長老方々」に出会いました。

また、南御堂や東本願寺の同朋会館、研修道場を相続してくださったご門徒さんのおかげで、「真宗を学ぶ」ことができます。

そして、ビハーラ21の住民やスタッフの多くは、僕が東本願寺や南御堂に出かけていくことに「頭を下げて」くれます。そこで学ぶこと、老・病・死に直面する苦悩を「佛教的に了解」することを、僕に託してくれます。

住民やスタッフの中には、創価学会員やキリスト教信者もいます。

しかし、そこを超えて「僕(三浦)が真宗を学び、自分たちにわかる表現で伝えてくれること」を期待してくれていると思っています。それが僕の仕事です。

僕は、「衣を着る着ない」「念仏を口にするしない」の「見える」話をしているのではありません。

時空を超えた「ご門徒さん」のおかげで活動させてもらっているのです。

「チョッとタイム。今は、真宗僧侶ではない時間」なんて僕にはありえない、と言っております。

病院に入院したり、施設に入所したご門徒さんを「差しおいて」、「念仏申すことを気兼ねする」ような所に出かけていくようなヒマは僕にはない、と言っております。

僕のいう「ご門徒さん」とは、お寺の財政を支えるスポンサー(檀家)という意味ではなく、老病死に直面し苦悩しながらも救われていく「仲間」という意味です。

◇ ◆ ◇ ◆

今回も、複数の業界紙記者さんが取材に来てくれました。

一般紙やTVなどのマスコミは「大衆受け」する記事ばかりです。僕の主張に耳を傾けてくれるのは業界紙記者さんです。

奉仕団では消化不良でしたが、新聞社主催で「公開討論会」を企画してくれそうです。

「議論が深まる、広がる」ことに期待します。


東本願寺ビハーラネットワーク奉仕団

6月14日15日の2日間、東本願寺(同朋会館)にて、ビハーラネットワーク奉仕団が開催されました。

メインの講師は、お寺で生まれ、医学を勉強し、福祉領域での実践経験豊富な、牧師さん。ラザロ先生にお願いしました。


「医療者と宗教者は、もっとお互いの事を知る努力しないといけない」

と、いうことで、お坊さんが主なメンバーのこのグループは、まずは基本的な医学知識を学びました。

後半は、医療と宗教の関係を学びました。

講義のあと
「こんなスゴい先生をよく見つけてくるね」というご感想をくださる参加者が多く、僕としても狙いがドンピシャでした。

「医療×介護×仏教がコラボする福祉事業の促進」をすすめるビハーラ21としては、最も頼りになる講師のおひとりでしょう。

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今回も、同朋会館には全国からたくさんのご門徒さんがお集まりでした。



窓の外をフッと見ると、なんと、研修道場の中が「スケルトン」になっているではないですか。

聞けば、研修道場は内装が大規模リニューアルされ、同朋会館との間に敷地に、両館共通の食堂や浴場がある施設が新築されるのだとか。

更に、来年6月には、同朋会館も全面改装されるのだそうです。

僕を育ててくれた両会館が、「変わってしまう」寂しい気持ちになりました。

でも、次世代に相続すべき「聞法道場」ですから、このタイミングでそれを見ることができる事を喜びたいと思います。

来年の「東本願寺ビハーラネットワーク奉仕団」は、現在の姿のラストになる2017年6月13日(火)~14日(水)ということになりました。

精神的な問題とスピリチュアルな問題

「その患者さんは、なぜビハーラ21の支援が必要なんでしょうか?」

区役所の福祉担当の方からの問い合わせ電話に、僕はそう申し上げました。

福祉担当の方は、
「医療的な支援だけでは足りない。生活や家事の援助だけでもダメなんです」

「スピリチュアルケア」という言葉こそ使いませんが、要は、「医療・介護的支援に加えて」その方の境遇などもふまえた「対人的支援(寄り添い)」が必要だとの判断を、熱心に僕に伝えようとされました。

区役所からの要請を受けて、明日、大阪市立の総合病院を訪ね、SW(ソーシャルワーカー)さん同席のもと、40代の患者さんに会う予定です。

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たまたま、今日のグリーフケアの実習の中で、「スピリチュアルケアの前に、精神科で(PTSDを)治療することが優先である実例」を経験してもらったところでした。

なぜ、WHO(世界保健機関)では、「精神(メンタル)」と「スピリチュアル」の問題を分けているのか?

ビハーラ21の実践する「スピリチュアルケア」は、その微妙な役割分担を、強く意識しています。だから、実習にきてくださる方にも、その感覚を体験してほしいと願います。

同様に、区役所の福祉担当の方にも、ビハーラ21のその認識をシッカリ理解してほしいと思っています。

心療内科と精神科と神経科は、受け持つ分野が違うと医療関係者は言います。

「精神的問題」と「スピリチュアルな問題」は、区別した支援が必要でしょう。

「心のケア」と一括りにして報道している新聞記者さん達に僕はこう訴えます
「臨床心理士さんが、葬式を執行するのですか?」と。

僕の受け持つケア分野は、「スピリチュアルな問題」です。

そのあたりの事をしっかりとディスカッションしたいと思っています。



詳しくはコチラ



「高次脳機能障がいを学ぶ」会員講座2016

高次脳機能障害外来なやクリニックさんの言語聴覚士・蜂谷敦子先生にお越しいただき、会員講座が開催されました。




とても具体的な内容で、利用者さんへの関わり方を深く勉強できました。

「優しく」かつ「熱く」、ビハーラ21の職員の皆さんも刺激になったと思います。



講義のあとも、質問ぜめの職員たちに丁寧にお答えくださり、本当にありがとうございました(#^.^#)