セイヨウトチノキ(ホースチェスナッツ、コンカー・ツリー) | テムズ河の潮汐を眺めつつ

セイヨウトチノキ(ホースチェスナッツ、コンカー・ツリー)

これまで特別に植物に関心は無かったがよく見る物については名前を知りたいと思う。
新たに『身近な植物の名前』というテーマ作って後から検索出来るようにする。
1回調べた位では右から左へすぐ情報が抜けてしまうので自分用の備忘録代わりだ。

セイヨウトチノキ(英語名はHorse-chestnut, Conker treeフランス語名はMarronnier)
学術名:Aesculus hippocastanum
実の形:堅果
葉序:対生
原産地:バルカン半島

この木は近所の公園にもわんさか植えられていてロンドンの街中どこでも良く見かける。
3月半ば頃に出て来る新芽がふわっと開く直前の形がかまきりにそっくりなのが印象的。
5月半ばの現在は白やピンクの花が咲き誇っているのにほぼ今年初めて気がついた。
いや、視界には入っていたが好みの花形ではなくあまり注目していなかったのである。
夏は葉が生い茂り日陰を作ってくれ冬には落葉して日を通してくれる位は思っていた。
あ、そしてこの木は枝を落としても木の幹から直接、枝からも新しい枝が出るな~とも。

フランスではマロニエと呼ばれているのね。確かにフランスでもたくさん植わっていた。


この木も下のハイブリッドの木も小さい方。大きいのは10m位の高さはあるのではないか。


花は香りは特にしない。


白とピンクの両方の花が咲いている木。


イギリス名の由来はHorse-chestnutは秋に出来る実が栗に似ている所からと
実際は馬には毒なのに馬に食べさせると肺の病気が治ったという観察から来ているそう。
 Conker treeの方は子供達がその実を使ってするゲームがConkersと呼ばれる所から。
2人のプレーヤーがそれぞれ実に紐を通してそれをぶつけ合う。先に実が壊れた方が負け。


英語版ウィキペディアのAesculus hippocastanumの項目より。

セイヨウトチノキの近縁種である日本のトチノキになる実を材料の1つとして
モチを作ったりするのは知っていた。トチモチ、日本昔話にも出てきた。
食用にするには手間がかかるが救荒作物として利用されていたそう。どんな味かな。


関連記事に興味のある方はこちらをどうぞ。
2016年6月8日 『セイヨウトチノキ(ホースチェスナッツ、コンカー・ツリー) の実 』