この週末は先週末に始めた屋根裏部屋の片付けの続きをしました。
子供達の通う学校のバザーの為に大量の不要品を送り出しました。
何度も熟読した近藤麻理恵さんの本の教えを胸にかなり思い切りました。
日曜日の午後になってさすがに外の空気が吸いたくなったので
いつもの丘コレ、公園コレに一捻り加えて墓地コレをする事にしました。
コレはコレクションの事で場所は収集できるものではないけれど、
知らない所を一づつ訪ねてブログに記事を集積するって意味で使っています。
ヨーロッパの歴史が古い大きな街の場末には必ず墓地がありますよね。
昔は土葬をしていたのもあって余計に生きている人とは分けて
街のすぐ外側でそれなりにアクセスが便利で
かつ空き地が十分ある所に大きな墓地を作ったのでしょう。
ロンドンは公共の交通機関の料金がゾーン制になっていて
中心部がゾーン1でそこからほぼ同心円状に外縁に向かってゾーン6まであります。
墓地はそのちょうどゾーン2とゾーン3の境目位の所にぐるっと中心部を囲むように
東西南北に並んでるのが地図を見るとわかります。
Camberwell Old Cemetaryもそんな墓地の一つです。

正門から入ってすぐの所にあった巨大な月桂樹。衝撃!
我が家の庭にもあるから分かるのですが月桂樹ってよっぽど強いみたいで。
放って置くと木の根もとの周りにどんどん新しい枝が出て育って行くのです。
この木もそれであまりに直径が大きくなり過ぎて側の墓石を脅かし始めたのでしょう、
下3分の1程が刈り込まれてこんな妙なマッシュルーム形になっています。
これで樹齢100年などと言われたら納得だけれど
密かに「いや10年そこそこです。」とか言われそうで怖いです。
我が家の木もこのサイズに育ったらそれだけで庭が半分以上消えてしまいます!

余りに印象が強かったのでつい振り返ってまで同じ木を撮影しました。

それなりの幅がある横道があったので逸れてみます。
この辺りは雑木林の葉や根っこのせいでガタガタになった風化した墓石が多くありました。

響が「これはなんて書いてある?」と聞いて来るので墓石の文字を一緒に読んでみました。
家族が1人づつ亡くなって墓碑に順次名前が追加されて刻まれているのを読んで
「もうお墓参りに来る人が居なくなったから荒れているのかな。」とか
年令と性別と亡くなった年から「戦争の犠牲者かな。」と想像したり。
昔の人のお名前の古風さを味わったり。
やはり幼い子供や若者の、更に日付が最近だと胸に迫るものがありました。
幼い子供のお墓と言えば両親の両方に夭逝した叔父と叔母が居ます。
父方の方は勝子というなんとも時代を表した名前で
ある日沐浴中に空襲警報が鳴って防空壕に避難しなくてはならず
その時に寒さが元でカゼを引いてこじらせて亡くなったと聞いた記憶があります。
母方の方もまだ赤ちゃんの内に亡くなった叔父が居て
祖父母がお墓参りの時に「子供だからお菓子。」ってお菓子をお供えしていました。
でもこちらは詳しい話も実は名前も知りません。
祖父母は何年経っても辛くて話す気になれなかったのかも知れませんが、
今度母に聞いてみようかなと思いました。
散歩の途中でとあるお墓のを指差して響が「これは赤ちゃんのお墓。」というので
近づいて墓碑を読んでみるとその通りでした!霊感?な~んて。
なぜそう思ったのが聞いてみると墓石の地面の部分が短く、
また目立つ天使の像が付いて事から推測したそうです。

脇道の先には意外にも50mプール位の大きさの緑地があり
それは墓地の隣のテラスハウスの裏庭群に面していました。
多くの家で裏庭から緑地に出られるように門が付いていました。
説明すれば墓地の空き地としか言いようがないのだけれど
プライベートガーデンみたいに使っているようです。
緑地を来た道から違う道を通って後にしました。
そこで先に歩いていた響が中年のカップルに話しかけているのが見え、
近づいたらなんと「パパはイギリス人の男の子で、ママは日本人の女の子だよ。」
とかなぜか紹介していておかしかったです。
ところでこのカップルは先ほどから何か引き車みたいのを持ってウロウロしていました。
自宅の薪ストーブ用の薪拾いに来ているのだそうです。
確かに墓地の中には伐採された木の枝がまとめてそこここに置かれていました。
それを通り過ぎて今度は少し丘を登りつつ雑木林の中の獣道に入りました。
本当に獣道なのか先ほどの近所の家の方々が通勤通学の近道に使っているのかは不明です。

63番のバスの終点のすぐ側にある正門です。
最後の方に雑木林の中まで歩いてしまったせいで靴に泥がたくさん付いてしまいました。
この泥がまた捏ねたら陶芸が出来るのではと思う程の粘着質で。
響が小枝を使って私の靴底を掃除してくれたのにな~かなか取れず、
でもせっせと響に世話をして貰ったのが嬉しくて幸せな気分でした。
墓地での散歩をこんなに楽しんでしまって不謹慎かもと思いつつ
でも近所の方々も様々に利用しているのも見て取れるし
大騒ぎしてお参りの方やお墓に入っている方の邪魔になるような事がなければ大丈夫???
私がいつかお墓に入る時には風になって世界のあちこちも巡ってみる一方で
お墓の中に籠ってたまに通り過ぎる生きている他人の散歩を観察するのも面白そうだと思います。