『砂漠でサーモン・フィッシング』 (2011) ラッセ・ハルストレム監督 | FLICKS FREAK

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いやぁ、映画って本当にいいもんですね~



ラッセ・ハルストレム監督『砂漠でサーモン・フィッシング』鑑賞。

『マイ・ライフ・アズ・ドッグ』('85)、『サイダー・ハウス・ルール』('99)、『シッピング・ニュース』('01)と佳作を撮り続けるラッセ・ハルストレムだが、特に93年の『ギルバート・グレイプ』はディカプリオの名演技が光る名作。

本作品では、これまでにないユーモアのセンスを盛り込んだもので、より一般受けする作品なのではないだろうか。『フル・モンティ』『スラムドッグ$ミリオネア』の脚本家の作品であれば、面白くないはずはない。

ところが、恋愛物としてはあまりにイージーで、「なんかなあ」だった。そして、ユアン・マクレガーの、ユーモアのセンスのない堅物の学者というのはミスキャスト。ヒロインが、元恋人(会って3週間で従軍し、戦地で行方不明になるが奇跡的に生還)とユアン・マクレガーとの間で、揺れ動くというのも安易な設定かなと。

こういう出てくる人がみないい人で、ハッピーエンドで終わる予定調和的な映画は安心して観ることができる反面、やはり面白みには欠ける。

あまり難しく考えたくない人にはそこそこ楽しめると思うけれど。

★★★★★ (5/10)

『砂漠でサーモン・フィッシング』予告編