美術館~博物館 | カ素ブログ

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お出掛けレポート中心。科博多め。気が向いたらオモチャのレビュー。

ヒマなんでなんとなくお出掛け。

 

なんとなく気になって

 

「SIMON DOLL 四谷シモン」を見に、

横浜そごう美術館に行ってきました。



球体関節人形作家の四谷シモンは名前は知ってましたが、

いわゆるこの手のアートな人形には縁が無かったので

正直なところ特に注目はしていませんでした。

 

たまたまネットで個展の開催を知り、

 

この日の朝、たまたまTVで紹介されているのを見て

ほんじゃまヒマだし見に行ってみようか、ぐらいのノリ。

 

とは言えそもそも人形の類は好きな方なのです。

 

私の好きなお人形は主にヒーロー物の可動フィギュアなんで、

趣きとしては異なりますが「関節を持つ人形」という部分では

通じるものがあるのかな?とは思うわけです。





基本撮影はNGなのですが、一部OKな所もあり。

 

そんな感じで展示は非常に興味深く拝見させて頂きました。

 

 

ザックリ言ってしまうと、

 

同じ人形好きとしてシンパシーを感じる部分もあり、

そうでない部分もあり、という感想。

そうでない部分とは単純に人形を求める理由の相違。

 

四谷さんは人形を“人形”として追求しているようで、

 

例えばそれは人間の代わりとしての人形ではなく

あくまで“人の形を模したもの”としての追求なのかなと。

 

人形を追求する過程で

 

そこに少女や少年の持つエロチシズムだったり、

自身の人形を作る事で表現するナルシシズムだったり、

人間の持つアイデンティティを人形に転換して表現する芸術。

知ったかぶりして講釈するとそんな感じでしょうか。

 

氏の作風である木箱に収められた標本のような作品や

 

金属のフレームを組み込み機械仕掛けの可動を試みた作品など、

何となくSFテイストも感じられる作風は個人的にはツボでした。

“人形愛”と形容される氏の作風の共感できる部分です。

 

私がメディコムやホットトイズのヒーロー物フィギュアを買う理由は、

 

TVや映画で見るそれの出来るだけリアルな“代わり”が欲しいから。

そういう意味で言うと四谷さんとは逆なんですが、

その“代わり”を人形として、コレクションとして愛でるという点では

氏の“人形愛”という思考と交差する部分もあるのかなと。

 

“人形愛”と書くとやや危うい雰囲気を醸しますが、

 

広く捉えれば人間の根底には少なからず“人形愛”が存在するように思います。

 

土偶に始まり雛祭りなど古来からの行事や古典芸能などをルーツに

 

人間のいる所にはほぼ人形が存在すると言ってもいいと思います。

オタク文化が認知され、キャラクターフィギュアも世に溢れてます。

無論、日本だけじゃなく世界レベルでそれらは存在します。

 

人型ロボットの技術向上著しい昨今、

 

それこそ“自動人形”であるロボットも人が人の代用として

“人の形”を求めている証しなのではないかとも思うのです。

 

大なり小なり、動いたり動かなかったり、あらゆる経緯で、

 

なんらかの形で殆どの人が人形を所持していると思われます。

人間が人形が好きなのです。遺伝子レベルで好きなのです。

 

 

「そごう美術館」公式HP

 

 

http://www2.sogo-gogo.com/common/museum/index.html

 

 

 

書いてるうちにワケ解んなくなってきたのでヤメ。

 

 

 

 

そごうを出てしばし休憩。

 

まだ全然日が高いのでもうちょっとどっか行きたい。

 

という事で横浜駅から東横線で馬車道で下車。

 

神奈川県立歴史博物館を訪ねました。



多分10年以上振りくらい。

当時の記憶も殆ど無いので気持ち的には初見です。



とにかくステキな建築物です。

神奈川県に於ける近代建築の代表的な建物で、

「旧横浜正金銀行本店本館」として

国の重要文化財に指定されています。



日本の総合博物館としても先駆的な存在だったそうで、

1995年に自然科学部門を「生命の星・地球博物館」 に分離、

歴史博物館として再編されたそうです。

以上、全部ウィキペディアです。




館内は基本撮影NGなので写真は無しです。

手続きすればOKみたいですが。

 

常設展は思いのほかボリューム満点です。

 

入館料は特別展と合わせると1000円越えですが、

このボリューム感なら納得はできます。



日曜日のお昼でしたが、

美術館と博物館は人も少なくてゆったり見れました。

いんてりじぇんすな日曜日の午後でした。

 

 

「神奈川県立歴史博物館」公式HP

 

 

http://ch.kanagawa-museum.jp/