UbuntuにUTF-8対応のLaTeXを導入[GUIだからかんたん:TeXLive2011] | Jump2Fin4U

UbuntuにUTF-8対応のLaTeXを導入[GUIだからかんたん:TeXLive2011]

UTF-8なLaTeX環境の構築。 にアクセスがいっぱい来ているのと、
大学やメーリングリストでLaTeX関係でリンクありがとうございます

さて、前記のページではパッチあてとかstdio.hの編集とかメンドウがあったのですが、
TeXLive2011のGUIがあると聞き、調査。
http://physics.s.chiba-u.ac.jp/~kurasawa/ubuntu.html#tex2011  も参照してください。

また、インストールのことしか書いていません。
他に必要なパッケージ等はaptでいれるなりおねがいします

マジでGUIはラク!


1.install-tl-unx.tar.gzのダウンロード・展開

TeXLive のページから、nstall-tl-unx.tar.gz をダウンロード、展開。
※今回はホームディレクトリにダウンロードし、そこからGUIで展開したものとします

または、端末を起動して
$ wget http://mirror.ctan.org/systems/texlive/tlnet/install-tl-unx.tar.gz
$ tar -xvf install-tl-unx.tar.gz
$ cd install-tl-20111117

2.perl-tkのインストール

GUI画面を表示するために必要。  1.でダウンロードした端末で
※カレントディレクトリはinstall-tl-20111117[1.でcdした]
$ sudo apt-get install perl-tk
※インストールされている旨表示されたら、3.へ

3.man1ディレクトリ作成

man1ディレクトリが作れないとエラーを吐いたので、作る。
$ cd /usr/local/man/
$ sudo rm man1
$ sudo mkdir man1

4.install-tlの実行

端末で下記コマンドを実行すると、GUI画面が表示される

$ cd
$ cd install-tl-20111117
$ sudo ./install-tl --gui=perltk
Jump2Fin4U-installtl 起動画面
[ installtl起動画面:クリックで拡大]

4-1.インストール設定

1.「かんたん設定」を「いいえ」に変更する

2.システムディレクトリにsymlinkを作成するの右の「変更」をクリックし、
symlinkを標準ディレクトリに作成する」にチェックを入れる

Jump2Fin4U-システムディレクトリにsymlinkを作成する

3.(※任意)「標準コレクション」右の「変更」をクリックし、インストールオプションを選択する。

全て選択したままだとデータが膨大になるので、なるべく変更したほうがよい

http://physics.s.chiba-u.ac.jp/~kurasawa/ubuntu.html#tex2011 のページに習い、
以下のように選択する。

インストール: 
  • 不可欠なプログラムとファイル
  • TeX Live説明書 
  • 推奨されるフォントTeXとアウトラインフォントユーティリティ  
  • 推奨される汎用パッケージ
  • LaTeX基本パッケージ
  •  
  • LaTeX推奨パッケージ
  • 高度な数式組版
  • 画像パッケージおよびプログラム
  • 出版社・論文・標準・会議等のサポート
  • GNU Texinfo

Jump2Fin4U-インストールファイル選択
[はみ出ている場合は、クリックして拡大し、確認をしてください]

4.(※任意)「言語コレクション」右の「変更」をクリックし、インストールする言語を選択する。

日本語と英語だけでいいので、図の通り変更。

インストール:

 「言語サポートを選択」: 
  • 日中韓国語
  • 英語・米語
 「言語固有の説明書を選択してください」:
  • 日本語説明書


Jump2Fin4U-言語選択
[はみ出ている場合は、クリックして拡大し、確認をしてください]

5.(※任意)「fontとmacroの docツリーを導入」の右の変更をクリックし、 「いいえ」に変更する

6.(※任意)「fontとmacroの ソースツリーを導入」の右の変更をクリックし、 「いいえ」に変更する

以上6項目を変更する。 任意で他の項目を変更するのもいいと思います
私は1-5までを選択し、設定完了後の画面は次のとおり。 変更部分は赤線を引いた。

Jump2Fin4U-設定完了

5.インストール

「TeX Liveの導入」をクリックする。

Jump2Fin4U-ダウンロード

端末・新規ウィンドウでダウンロード状況を表示する。

5-1 ダウンロードを中断・インストールを中止したとき

インストールをC-cで中断した場合、次のエラーが端末にでる場合がある。

Installing [028/483, time/total: 00:01/00:30]: arphic [26711k]
Partial download of http://ftp.jaist.ac.jp/pub/CTAN/systems/texlive/tlnet/archive/arphic.tar.xz found, removing it.
途中からダウンロード再開はできない。
インストーラを終了し次のコマンドを端末で実行する。
$ cd /usr/local/texlive/2011/temp
$ sudo rm [エラーが出たファイル]
[エラーが出たファイル]は、端末に表示されたエラーの、
>>Partial download of [(省略)]texlive/tlnet/archive/***.tar.gz found
の、***.tar.gz部分。

上記の場合は、 arphicでエラーがでているので、
$ sudo rm arphic.tar.xz とする。

6.パスを通す

ダウンロード・インストールが終了した旨でたら、端末で次のとおり入力。

[bash以外のシェルの方は、そのシェルにあった方法でパスを通してください]
$ cd
$ gedit .bashrc
最後の行に次を追記する。
export PATH=/usr/local/texlive/2011/bin/i386-linux/:$PATH
UTF-8なLaTeX環境の構築。  を行っていた場合は、
  export PATH=/usr/local/teTeX/bin:$PATH を削除する。

7.ログアウト・ログイン

ログアウトし、ログインする。 再起動でもいいと思います

8.確認

端末を起動し、以下を入力する。
$ platex
画面に表示される内容を確認する。
This is e-pTeX, Version 3.1415926-p3.2-110415-2.3 (utf8.euc) (TeX Live 2011)
restricted \write18 enabled.
[Ctrl]+[D]で抜ける

適当にTeXファイルを作成し、

コンパイル
$ platex hoo.tex

DVIファイル確認
$ evince hoo.dvi
または $ gv hoo.div

PDF変換
$ dvipdfmx hoo.dvi

PDF確認
$ acroread hoo.pdf

を行う。

9.メモ

tarbellダウンロード先:/usr/local/texlive/2011/temp
同時に以下のディレクトリに、拡張子tlpobjのファイルがダウンロードされる。
/usr/local/texlive/2011/tlpkg/tlpobj

また、ダウンロード・インストール後は、tarbellが削除されるので、
バックアップを取る場合はダウンロード中に急いで取る。
ただ、tlpobjは残ったまま。 何をインストールしたかの履歴として使用している?

削除は $ sudo tlmgr uninstall