NYCの住民たちほとんどは、毎年料金のあがって行くNYCのタクシードライバーの事を悪く言う。運転が下手だとか、英語がしゃべれないとか、遠回りをするなどという。実際の所、NYCのイエローキャブドライバーは、99%がノンアメリカン。ほとんどが、パキスタン、バングラディッシュ、トルコ、エジプト、それかアフリカンで成り立っている。過去14年間で、911惨事直後に、一度だけ日本人のドライバーにあたった事があったのを覚えている。自分は、いつもドライバーのたちと会話するが、ほんとに一生懸命真面目に働いて、母国にお金を送っている人たちばかり。そりゃーワタクシの大学卒業式の日に、混雑したトラフィックに入ったアラビックのドライバーに、「こっちじゃなくて、あっちにまわってくれ」と、いった瞬間、胸ぐらのネクタイつかまれて、怒鳴られたため外に飛び出し、そのままドア明けたまま離れ、「FUCK YOU!」した事だってある。でも実際に、一人一人のドライバーと話をすると、ほんとに真面目で、一生懸命なひとばかり。セネガル人、ソマリア人、またマリ人のアフリカのドライバーなんて、ほんとに律儀だし、とても優しく、世界の情報を把握している。パキスタン、バングラディッシュの人たちは、必ずかれらの親戚が日本で一生懸命働いて、いいお金を稼いでいることを誇りに語る。ましてや日本人である自分を、なぜこんな国アメリカにいるんだと、しばしば問われる事もある。今日のドライバーはバンルラディッシュ人だった。世間話をしている間に、自分が日本人だとわかった瞬間、彼は料金のメーターを止めた。「僕にこんなお金を払っているなら、そのお金をキミの国、日本に送ってくれ」っと、彼は心からいった。メーター無しで走っている時間をお金にしたら、彼の国にとっては結構な額。でも、彼は心から、「日本は絶対にすぐに復活する。全く新しい国として生き返るえるはずだ、だからギブアップしては駄目だ、頑張れよ!」といって、自分を下ろしてくれた。心の底から「ありがとう」を感じた。