前回の続きです。

本文中に出てくる人物の名前はすべて仮名です。

私が通所を開始したころにたまたまパソコン入力の作業の実習の話が来ていることは前回の原稿で書いた。これは障害者就業・生活支援センターの紹介によるものだった。その話がたまたまこの事業所に来ていた。

パソコンのスキルがある程度ある人を2人ほど探しているようで私は職歴も事務職で10年ほどあるのでパソコンは人並みくらいにはできることから行ってみないかという話になり、私もほかに行く人がいなければ行きましょうというということで話が決まった。

もう1人は山岡さんという30歳くらいの男性だった。障害者就業・生活支援センターとの事前の顔合わせの時には手帳の種別を聞かれたので精神障害者保健福祉手帳であることを告げた。まだ来たばかりなので事業所側もほとんどアセスメントもできていない状態だったが私は実習に参加させても問題ないと考えていたようである。もう1人の山岡さんは療育手帳でパソコンは検索程度に利用しているとのことだった。

 実習内容はというとスポーツクラブで過去の紙媒体のデータを住所氏名等を入力してデータベースを作成してほしいというものだった。私にとっては簡単な内容だった。

 後日このスポーツクラブと障害者就業・生活支援センターの人と事業所の職員と我々2人で顔合わせを行うことになった。この場ではこの2人がどんな障害を持っているのかについても説明がある。山岡さんは発達障害らしい。私は統合失調感情障害なのでそれぞれ特性などについても説明があった。

 顔合わせが終わってこの2人でよければ翌月からデータ入力の作業を開始することになっていた。特に先方にとって問題なかったようでそのままこの2人で参加することに決まった。

 一方事業所内での作業は100円均一などで売られているパッケージの枚数を数えたり袋に入れたりする作業が多かった。私は慣れないながらも徐々に作業の流れをつかんでいき、少しずつ作業はできるようになっていった。

 この事業所は工賃も高いので収入も上げなくてはいけないから作業が止まることなく次の作業が来るようになっていた。時には配送で納品や引き取りなどに一緒に行くこともあった。私は行ったことがないがこの事業所は畑も持っていて農作業の手伝いもあった。

 私はこの事業所との面談の時に精神保健福祉士の資格を持っていることを話したが実際に登録証のコピーを見せたわけではないので信用されているかどうかは分からなかった。

 この当時はこの事業所ではパソコン講座などパソコンスキルの獲得を目指す訓練などは行われておらず、ひたすら作業での訓練だった。

 私は通院を京都でしなければいけない(自立支援が京都市)ので、月2回の通院があるときは休んでもいいという話になっていた。中には通所開始してすぐに体調を崩して休みがちになる人もいる中で私は上記通院の休みは除いて訓練には参加して入院で大幅に失われた体力の回復を図っていた。


 話は次回に続きます。


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