てつさんのアスペルガー症候群奮闘記

私は35歳でアスペルガー症候群と診断されました。今までの生き難さがなぜなのか少しずつですが見えてきました。週1回、子の刻に更新されます。

 私は35歳で「アスペルガー症候群」と診断されました。


 アスペルガー症候群は自閉症スペクトラムの中で、知的障害や言語障害のない人のことを指します。


 広汎性発達障害の一種です。


 当事者の視点で当事者の過去を振り返る作業を当ブログではやっています。広汎性発達障害でお困りの方に私のパターンがこうだったと言うことを発信することを主たる目的にしています。


 アスペルガー症候群にも100人いれば100通りの考え方があるため、必ずしも私の書いていることが当事者に当てはまるとは限りません。その点はご了解下さい。


(お願い)


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前回の続きです。

 

前回看護師の奥村さんのカウンセリングを宇賀と谷同席のもとで何とか自分なりの答えを出せたが、次の予定通りの5月下旬の開催では1人ですべてやらなければいけなかった。

 

この時の相談者は21歳の浜野さんと昼休みにもパソコンを練習している久間さんの2人で、1人1時間の相談なので相談したい内容を事前に申込書に書いてもらっていた。

 

ここからは守秘義務もあるので一部を抜粋して話すことにする。

 

浜野さんは性的マイノリティに関する話が中心で、過去のトラウマや、悪夢にも悩まされているという相談内容だった。彼はいくつかの民間のカウンセリングを大阪市内まで受けに行くほど深刻に悩んでいた。子供の頃からいじめの被害にも遭っていてそれがトラウマとして残っているとのことだった。

 

性的マイノリティについては生育歴を聞きながらいつ頃から自分の性的アイデンティティに違和感を感じ始めたのはいつかなど丁寧に聞いていると、中学生の時くらいまでは、性的アイデンティティは男性と思っていたようで、高校生以降になると男性としての意識が自分は女性であると感じ始めると思うようになった。学生の頃のいじめられた体験についても時折涙を見せながら話していた。

 

それでも私は話を聞いていると浜野さんは男性のアイデンティティと女性のアイデンティティが混在していると考えていた。

 

トラウマからの脱出については過去は変えられないが、未来は自分で切り開くことができる。時間はかかるかも知れないが浜野さんが少しでも精神的に楽になれる方法を引き続き一緒に探すことになった。悪夢については、眠りの浅い場合に起こりやすいので、医師とも相談して眠前薬を調整してもらうよう頼むことを促した。

 

最後に浜野さんにはこれだけは知っておいて頂きたいと思っていることを1つ伝えることにした。それは、

 

・大人の社会では自分がした発言や取った行動について、責任を持たなければいけない

 

と伝えて浜野さんのカウンセリングは終了した。

 

息つく暇もなく久間さんの面談時間がやって来た。久間さんは統合失調症で幻覚や幻聴などの陽性症状への対処法やダイエットに関する相談もしたいようだった。

 

まずは浜野さんと同様に生育歴から聞き出すことにした。この久間さんも小中学校時代はいじめられて大変な思いをされたようである。高校生になると自傷行為をするようになったとのことで両腕を見せてくれたのでリストカット痕が最低でも10カ所が両腕の手首に出ているのが見ただけで分かった。

 

今は自傷行為をしなくなっているが、したくなる衝動にかられることがあると言う。

 

自分で自分を傷つけるのをやめ、ストレス発散させる方法も考えましょうと私は伝えた。

 

彼女は歩くことが好きで隣町くらいなら2時間かかってもウオーキングも兼ねて徒歩で移動するらしい。ただ歩きすぎで疲労骨折を起こして1ヶ月ほど送迎で通所していたこともあった。これがストレス解消には1番いいと本人は言う。

 

運動と連動して164cmで長身なのに38kgになりたいと口癖になるかのようにみんなにも話していた。私は目標を掲げることは素晴らしいが健康を害してまでするものではないとは何度も言っていたがなかなか本人も納得できない様子だった。これで時間が来たので久間さんの相談は終了した。

 

2人の相談を聞き終えた私は心地よい疲労を感じていると訓練終了時間になった。

 

後片付け後、ミーティングでは相談内容について報告した。

 
話は次回に続きます。
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前回の続きです。

 

メンタルカウンセリングの申込みは4月の下旬には締め切られて5月下旬に実施されることに決まった。私はこれ以上申込みが来ても対応できないので、掲示した開催予定日の横に「締切」と書いていた。この次の開催は8月である。

 

以前の原稿(訓練期)で少し登場したが、私と同じ頃に通所を始めた奥村さんという女性がいた。この奥村さんは看護師の資格を持ちながら発達障害や双極性障害、摂食障害、水中毒などで入退院を繰り返していたという。現在33歳で既婚である。私にとっては症状のことや薬の服用などの専門的なことも聞いてくるなかなか手強い利用者だった。この奥村さんも8月で利用期限の2年が近づいていた。

 

この奥村さんも発達障害の特性や病気の特徴などにより過去の就職でもあまりうまくいかなかったらしい。そこで私のメンタルカウンセリングを受けてみようと決意したようである。奥村さんは申込書を持って私のところにやって来た。

 

ただ、このカウンセリングの5月の枠は既に埋まっていたので、次は8月になると私はマニュアル通り答えると8月までは待てないと言う。そういえば奥村さんの利用期限は8月だったので相談日がそれを過ぎることも考えられた。そこで私は、

 

「少し検討するので時間をください」

 

と施設長の宇賀(以下宇賀とする)や副施設長の谷(以下谷とする)にも相談してから決めることにした。相談内容は就職に向けて時間がない中で自分がどうすればいいのか分からない、人間関係の構築の仕方が分からない、事業所に来るたびに落ち込んでしまうということだった。

 

これは早く対応しなければいけないことや少し難しい内容なので宇賀にこの申込書を見せて話すと5月中に別枠で開催することと宇賀と谷にも同席してもらうことに決まった。私はこれで少し安心した。これは奥村さんの家庭の事情が複雑になって本人が不安定になっているという背景もあった。私はこのように決まったことを奥村さんに伝えた。

 

相談当日がやって来た。相談を受けるのは宇賀と谷それから私の3人である。相談が始まると、奥村さんは自分が受けてきたつらい体験や今抱えている就労に向けた悩み事をぶつけてくる。看護師時代に「奥村さんが何を考えているのか分からない」等と師長から言われたこともあるらしい。時折涙を浮かべながら話すが、私は話を続けてもらった。

 

私は話を聞きながらアドバイスの内容を考えている内に宇賀や谷が奥村さんが困っているところや努力が必要なところ等について話していた。

 

これは私も含む他の発達障害の人にも言えることだが、この時の奥村さんには3つのアドバイスをすることにした。 

 

・できない部分はできる部分で補いまたはカモフラージュさせる

・どうしてもできないことは他の人にやってもらう

・行動、発言する前に本当に適切かどうかワンクッション置く

 

これで相談は終わり、思っていたことを吐き出せた奥村さんは少しほっとした様子だった。私も宇賀と谷の力を借りたとは言え、最初の難しい相手に一定の答えを出せたことで少しほっとしていた。

 

 

話は次回に続きます。

 

 

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前回の続きです。

 

4月下旬になった。施設長の宇賀は掲示された案内に基づいて新しい事業を開始することを朝礼で伝えた。申込みをしたい人は申込用紙に書いて職員まで出すように伝えられた。同時にこころの健康相談というカウンセリングについても説明された。この案内は並べて掲示されている。

 

みんな早速興味を示したようだった。パソコンの教室は1回1時間だったので、何をやるのか聞かれると、私はキーボードの練習と答えた。本当はレベルに応じて練習したかったが、その把握にも時間がかかるので、全員キーボード入力の初歩からやってもらうことに決めていた。スキルは自然に差がついてくると考えていた。

 

そこに21歳の大沼さんがやってみたいと言うことで申込みを出してきた。もう1人は昼休みにも練習している久間さんだった。練習は2人同時進行で行う。

 

教室が始まると最初はキーボードの配列を覚えるだけのそんなに楽しくない練習なのだが大沼さんは楽しいと言い、これなら毎回参加してもいいという。このパソコン教室を開いている時も作業は行われており、この教室に参加すれば(その時間)作業をしなくてもいいという少し邪(よこしま)な動機もあったようだ。

 

一方の久間さんは昼休みの練習で文書の作成の練習までいっていたので、今回は新聞記事を用いてワードの早打ち練習をやってもらうことにした。ただこの久間さんの場合は中学生レベルくらいの比較的簡単な漢字も読めなくて読み方を聞いてくることでかなり時間をロスしていた。漢字は少し新聞や簡単な本を読むなどして覚えるようアドバイスしていた。

 

なお久間さんはこのパソコン教室が始まっても昼休みに熱心に練習を続けていたが、私の休憩時間が半分になるなど負担も大きかった。

 

メンタルカウンセリングについては、セクシャルマイノリティもある前述の「精神科医師はヤブだらけ」発言で私に強く注意された浜野さんが真っ先に申込みに手を上げた。わたしがカウンセラーであることを知ると、浜野さんは、

 

あなたがやるのですか?」

 

といろんな意味に取れる聞き方をする。私も一応専門家なので、

 

「私がやりますよ」

 

と答えていた。もう1人は統合失調症の諸症状に悩まされている久間さんで2人の枠は早々に埋まっていた。

 

 

話は次回に続きます。

 

 

 

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