てつさんのアスペルガー症候群奮闘記

私は35歳でアスペルガー症候群と診断されました。今までの生き難さがなぜなのか少しずつですが見えてきました。週1回、子の刻に更新されます。

 私は35歳で「アスペルガー症候群」と診断されました。


 アスペルガー症候群は自閉症スペクトラムの中で、知的障害や言語障害のない人のことを指します。


 広汎性発達障害の一種です。


 当事者の視点で当事者の過去を振り返る作業を当ブログではやっています。広汎性発達障害でお困りの方に私のパターンがこうだったと言うことを発信することを主たる目的にしています。


 アスペルガー症候群にも100人いれば100通りの考え方があるため、必ずしも私の書いていることが当事者に当てはまるとは限りません。その点はご了解下さい。


(お願い)


 当ブログはリンクフリーです。ただし、当ブログの記事を引用される場合は必ず事前に私の了解を得てください。


 コメントは承認制です。運営者の私が適切であると判断したコメントのみ公開されます。

 


 文章だけで長くなりがちですが、どうぞよろしくお付き合い下さい。


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前回の続きです。


この事業所はできて1年半近くたっていたが就職の実績はまだ1件もない状態が続いていた。そんな中でこの事業所ができた当初から来ていた利用者は2年の期限が近付いていた。事故で身体障害になっていた呉さんという女性がいた。この女性は私より4歳年上で面倒見のよいしっかり者だった。

 

ここは職安とも連携してこの呉さんの就職に向けて事業所を挙げてバックアップすることに決まっていた。職安にも障害者専用の窓口があって親身になって応対してくれる。

 

この頃、年末が繁忙期になるパン屋さんから求人が出ることになった。このパン屋さんは小さい会社ながら近畿一円にパンを卸していて本社は大きな工場になっているらしい。

 

この事業所にはジョブコーチはいなかったが、副施設長の谷さんが職業指導員だったので職安と折衝したり面接にも同行したりするなど手厚い支援を行っていた。

 

このパン屋さんは繁忙期で人手不足だったので職安とのやり取りや面接の日程の調整などはスムーズに進んだ。事業所側も呉さんがまじめに通所して就労にも耐えうると判断したので呉さん本人も就職したいという意向は強くこのパン屋さんの面接を受けることに決まった。面接では当然スーツを着ることになるので着替えている様子をみんな目撃することになるが呉さんが面接に行くことはみんな知っていたので何も言われなかった。

 

面接は終始穏やかな調子で進んだらしい。会社側も障害者を雇用すれば2.0/100のの障害者雇用の義務を満たすことになり、多く雇用した場合は補助金が国からもらえる。この面接ですぐに採用したいということに決まった。こうしてこの事業所最初の就職は呉さんに決まった。

 

繁忙期なのですぐにでも来てほしいということになり、呉さんは正式にこの事業所を卒業することに決まった。志半ばで退所する人は少なくなかったが就職決定による卒業者が出たことで他の利用者さんにとってもいい刺激になっていた。

 

またもう1人少し吃音がある松本さんの就職あっせんも同時進行で進んでいたが、こちらはあまりいい返事はもらえなかったようである。

 

この事業所では就労時の支援だけではなく就職後定期的に連絡を取るなどの定着支援も行っている。いつでも遊びに来てもいいよと呉さんには声がかけられていた。

 

この呉さんは就職して1年近くになるが現在も元気に働いている。

 

 

話は次回に続きます。

 

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前回の続きです。先週休載にして申し訳ありません。


私と同じ時期に通所を開始した人に奥村さんという女性がいた。この人は看護師の資格を持っていて、社会人の経験があることも私と同じだった。精神障害で入院したことがあることも同じだった。

 

この奥村さんは既婚でご主人に送り迎えしてもらう日もあった。私のように難しいタイプではなく、人当たりの良い人で特に女性利用者からも慕われていた。

 

ただ、当初から体調があまり優れなかったらしく、通所してすぐにあまり来所しなくなった。

 

奥村さんによると、将来は看護師の資格を生かして仕事をしたいらしい。以前から高齢者のデイサービスの仕事をしていたらしく、今後もデイサービスで仕事をしたいと言っていた。極端な話になるが、デイサービス以外では働きたくないとも本人の話では感じ取れた。

 

私は通院の時を除き毎日通所していたがあまり奥村さんを見かけなくなったのでどうしたのだろうとは思っていたが年が明けても奥村さんが来ないのでもう通所しないのかなと考えることもあった。

 

利用者が通所しなくなってそのまま退所するパターンにはいくつかある。1つは体調が悪化して時間通りの通所が難しくなるケースでそのままズルズルと通所できなくなって退所というケースである。あとは自分に合わないと利用者が判断して通所しなくなり退所するというパターンである。

 

あとは歴史の新しいこの事業所ではまだなかったが利用期間の2年が経過して就職できない場合やそれまでに就職が決まった場合も退所となる。

 

この事業所を運営する特定非営利活動(NPO)法人は高齢者向けデイサービスの事業も展開しており、看護師の資格を持つ奥村さんも登用しようと考えていた。私の雇用に私がなかなか首を縦に振らない中ではあったが奥村さんもまだ安定的に通所するようになって短いのでいきなり雇用して体調が悪化しては元も子もないので慎重に判断したい様子だった。

 

年が明けたころに奥村さんは安定して通所するようになり、女性利用者だけではなく男性利用者にも慕われていた。

 

この頃にこの事業所を運営する法人が新たに隣町で別の就労継続支援B型の事業所を開設することになったとなぜか私に告げられた。当然のことながら人員が必要となることは分かったが、これほどまでになぜ私に守秘義務にきわどいことを話してまで私の雇用を急ぐのかは分からなかった。どうやら奥村さんにもこのことは声がかかったとみられている。

 

活用しているか否かはともかくとして国家資格は持っているだけでも力があるのだなあという幻想を私は抱いていた。京都では1000人以上いる精神保健福祉士は今や過剰であると言われている。それが南大阪地域に来たらこんなに騒がれるとは思わなかった。

 

一方看護師も引く手あまたの資格である。この奥村さんはご主人も看護師とのことでできるだけ日勤で働きたい様子だった。あとで知ったがこの就労移行支援や新しいB型事業所での雇用も望んでいるとのことだった。

 

 

話は次回に続きます。

 

 

 

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前回の続きです。

 

何とかして精神保健福祉士の資格を持つ私を雇用したいと考えていた事業所側は障害者トライアル雇用という制度があることを聞かされたが私は既にその制度のことは知っていた。
この時私は精神保健福祉士の資格を活用して病院や社会復帰を促進している事業所への就職を希望していた。ただ、体力が思うように回復しておらず社会復帰は半年経ったころから検討すればいいと考えていた。

 

そもそも障害者トライアル雇用という制度はどのような制度かというと、就職の難しい障害者を一定期間雇用した場合に国からの補助金が事業主に出る制度である。ちなみに補助金は月額4万円で最長3か月までとなっている。なお、この制度で就職しても事業主は障害者雇用促進法の障害者雇用(2.0/100)にカウントできる。

 

もう1つ精神障害と発達障害に限っては障害者短時間トライアル雇用という雇用形態もある。これは週10時間から20時間までの間で障害者を一定期間雇用した事業主に補助金が出る制度である。これは月額2万円で最長12か月までとなっている。雇用の時間にもよるが障害者雇用促進法の障害者雇用(2.0/100)にカウントできる(1/2人)場合がある。

 

そこで何としても就職先をこの事業所にしてほしいと考えている事業者側は当面は短時間のトライアル雇用でもいいから来て欲しいとモニタリングの時に話すようになっていた。

 

この事業所で出る工賃は作業能力によっても異なるが私は最高で1時間200円だった。最低賃金で働けば1時間約850円(当時、大阪府)くらいになるので短時間でも収入増加は見込める。ただ、ほかの利用者さんがどう思うのかということはすごく気になった。利用者は6時間の作業で1時間200円として1200円で短時間しか働かないのに給料が逆転するという現象が起きる。一般就労を希望している就労移行支援の人たちは最低賃金についても概要は知っている。この制度の利用はちょっとできないだろうと私は考えた。

 

それならばフルタイムでの雇用ではどうかという話になるが私は体力は回復しつつあったが入院や半引きこもり生活で一旦衰えた気力や意欲の回復には時間がかかっていた。
何よりも資格取得時にはあんなにあった自信がすっかり失われたままだった。「自信がない」と言うのがまず首を縦に振らない理由として挙げていた。

 

あとは車の運転である。ちょうどこの頃、新しい職員さん(前述の桜川さん)が入ってこの人はすぐに送迎をするなど車を乗りこなしていたので少し練習していたとはいえペーパードライバー歴20年のブランクはそう簡単に取り戻せるものではない。

 

障害年金が月12万円出るようになったので失われたセルフエスティーム(自己肯定感)はしっかり回復させてからでも遅くはないと考えていた。

 

相変わらず煮え切らない返事をする私だったが、事業所側もあきらめることなく様々な手法で私をその気にさせようか考えているようだった。

 

 

話は次回に続きます。

 

 

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