てつさんのアスペルガー症候群奮闘記

私は35歳でアスペルガー症候群と診断されました。今までの生き難さがなぜなのか少しずつですが見えてきました。週1回、子の刻に更新されます。

 私は35歳で「アスペルガー症候群」と診断されました。


 アスペルガー症候群は自閉症スペクトラムの中で、知的障害や言語障害のない人のことを指します。


 広汎性発達障害の一種です。


 当事者の視点で当事者の過去を振り返る作業を当ブログではやっています。広汎性発達障害でお困りの方に私のパターンがこうだったと言うことを発信することを主たる目的にしています。


 アスペルガー症候群にも100人いれば100通りの考え方があるため、必ずしも私の書いていることが当事者に当てはまるとは限りません。その点はご了解下さい。


(お願い)


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 文章だけで長くなりがちですが、どうぞよろしくお付き合い下さい。


テーマ:
前回の続きです。

以前の原稿でダイエットが好きで痩せようと思っているが実際にはなかなか実行に移せない久間さんという女性がいることを書いた。
 
この久間さんはダイエットに無理な断食をしては続けられずに過食するなどしては挫折することを繰り返していた。聞いた話によるとBMIは24とのことである。身長とBMIが分かれば計算で体重をはじき出せるので安易に言わない方が賢明である。標準体重はBMIが22なので身長が160センチの人なら以下の通りとなる。この仕組みを用いて身長と体重が分かれば逆算でBMIも計算できる。
 
1.6(メートル)×1.6(メートル)×22(BMI)=約56.3(キログラム)
 
肥満の一応の基準はBMI25とされているので大丈夫と言ってもどうしても38キロになりたいという思いは変わらないようでみんなにそのことを話していた。
 
私はやせ形で細い体格であることは誰が見ても分かるところではあるが自分の体重は聞かれたことがなかったので誰も私の体重を知っている利用者さんはいなかった。知っていたのは施設長の宇賀さんくらいである。
 
久間さんが38キロになりたいという話をしている中で体重を落としたいと思っている利用者さんは少なくなかったので、誰かが私に対して体重が何キロか聞かれたので58キロと答えた。BMIは17.5である。この2つの値が分かれば私の身長が計算ではじき出せるが約182センチである。
 
この情報をどこかで聞きつけた久間さんは私にも話を聞きたそうにしていた。この時にちょうど前回話した講演会があった直後だったので、私に話を聞きやすい環境が整っていた。この頃にはみんな私が精神保健福祉士であることは知っている。前回講演会も精神保健福祉士の肩書で行っていた。
 
断っておくがダイエットに関する知識はほぼ皆無である。それでも小学生の頃に栄養士の先生と仲良くしていたので体重を増やさないコツというものはほぼ理解していた。
 
体格は18歳の頃とほとんど変化がないと書いたが若い時には暴飲暴食していた頃もあって62キロ前後の体重で推移していた頃もあった。40歳前くらいになって食事量が大幅に減少したことに伴い体重も下降線をたどった。私は昔からダイエットに関する相談を受けることがあったが食事量のコントロールが王道だと考えていたがあながち間違いではない。
 
どうしても38キロになりたい久間さんはちょうど相談相手がいなくなっていたところなので男性である私からも話を聞きたいと決意したようで久間さんは私にダイエットに関する相談を持ちかけてきた。私もこの相談は看護師の奥村さんを差し置いては荷が重いとは考えていた。

私はダイエットの経験がないのにカロリー計算が好きで自分が食べる物のカロリーなども別に
注目する必要もないのだが関心を持って見ている。そこで久間さんにはカロリーの入口(摂取カロリー)と出口(消費カロリー)のバランスでダイエットの成否は決まると一貫して説明していた。これには久間さんも納得した様子だった。
 
ただダイエットは健康を最優先にして行わなければならないことは案外忘れられがちである。あとは根拠のないダイエット法が氾濫する中でメディア・リテラシーと言って情報を取捨選択できるスキルも必要になる。私はこのことも久間さんには注意するよう話していたが理解していたかどうかは怪しかった。
 
あまりにもこの久間さんが休憩時間ごとに話しかけてくるので私も少し疲れ始めていた。それも明日から断食しますと言ったり毎朝ランニングしますと言ったりしてはなかなか実行に移さないことも私を疲れさせていた。それでも根拠になる数字などはパソコンなどを通じて調べたりするなど丁寧な対応は心がけていた。ただ私も休憩時間に見たいものもあるので見られなくなるストレスも感じるようになっていた。
 
私が疲れた顔をしているのを見た施設長の宇賀さんは、久間さんにも話をしたうえで、私に久間さんのダイエットにかかりきりにならなくてもいいよと言ってくれた。それでも頻度は下がったものの私にダイエットに関する相談は続いていた。
 
 
話は次回に続きます。
 
 
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前回の続きです。

私は施設長の宇賀さんと副施設長の谷さんの謀略(?)で近い将来にこの事業所に雇用することを前提とした利用者向け講演会の開催を行い、1時間程度の話をすることに決まったことは前回の原稿で書いた。
 
講演内容は精神障害者が過去にどのような待遇を受けて、戦後に制度がどのように変遷したのかを中心に話すことに決めていてその内容でスライドの原稿を考えていた。パワーポイントと書いたが私が使用しているソフトは中国の安い互換性のオフィスソフトを使用していたため、詳細は後述するが講演会前日になって問題が生じることになる。
 
スライドは講演会直前に完成し、17枚になった。これで1時間の講演なら十分できると考えていたがそううまくは進まなかった。プリントアウトして施設長の宇賀さんに渡して利用者人数分コピーして配布資料にしてもらうよう頼んだ。
 
このスライドのデータは事前に渡していたが私が使用していた中国の互換オフィスソフトが古く、最新バージョンのパワーポイントに対応していなかった。データが反映されない状況が続きこのままではパソコンからプロジェクターに投影することが難しくなる問題が生じていた。
 
ここはパソコンに詳しい職員の玉本さんが講演会前日になって何とか私が使用しているソフトの無料体験版をインストールしてデータが反映されて投影できる環境が整った。互換ソフトも万能ではないことがよく分かった。
 
ここからは少し長くなるが講演会当日のお話の内容を概略で述べる。
 
中世ヨーロッパでは、カトリック教会などが主導して精神障害者は魔女として忌み嫌われ、裁判にかけられ火あぶりの公開処刑で惨殺された。魔女と言っても男性も多く含まれている。魔女裁判で処刑された精神障害者は約20万人とも言われる。
 
戦前の日本では精神障害者を家族が監督する義務があり、外に出すことも許されず精神科の病院も少なく、これと言った治療薬もなかった。そのような背景で私宅監置が認められていて、精神障害者の多くは座敷牢に閉じ込められていた。このような状況に精神科医の呉秀三は「日本の10数万の精神病者は実にこの病を受けた不幸のほかにこの国に生まれたことの不幸を重ねたものである(現代語訳)」と嘆いた。
 
戦後の日本の精神医療政策について、昭和25年に精神衛生法が制定されて私宅監置が廃止され精神科の病院が多く建設されるようになった。精神疾患を抱える患者は運営コストの安い人里離れた病院に事実上の隔離政策が続くことになった。日本では私立の精神科病院が多く、この時期に急増したのはなぜなのかというと、精神科特例と言って医師や看護師などの人員が他の診療科と比べて少なくて済んだことや病院建設に必要な多額の資金を国が安い金利で融資したことなどが挙げられる。
 
このような隔離政策が続く中、昭和39年に統合失調症の患者が米大使のライシャワー氏を刺し重傷を負わせるライシャワー事件が発生し、これを機に精神衛生法が改正されて精神障害者の隔離政策はさらに進んだ。
 
このように精神疾患を抱える人が病院に隔離される政策が続く中で精神科病院による人権侵害も注目されるようになった。とりわけ問題になったのが昭和58年の宇都宮病院事件で、看護職員が患者に暴行し死亡させた事件であるが、日常的な暴行のほか作業療法を名目にした使役など多くの不法行為が発覚した。このような不法行為は全国で行われていたことが次々に発覚していった。
 
この事件をきっかけに精神衛生法が精神保健法に改正されて、任意入院や精神医療審査会などが創設された。ここで患者からの処遇改善請求もできるようになった。
 
精神障害者を取り巻く制度は遅れていたが平成5年に施行された障害者基本法で精神障害者が初めて身体障害者、知的障害者と同じ位置づけになったほか、平成7年の精神保健福祉法では精神障害者の手帳も創設されて精神障害者の位置づけが明確になった。
 
精神疾患患者はうつ病などが周知されるようになって患者が急増し、2011年現在320.1万人に達している。精神科病棟の入院は1年未満が約3割の他、10年超の入院も約3割に達している。そのうち退院したくてもできない社会的入院患者は約7万人に達すると言われている。日本の精神科ベッド数が約34万床であることを考えると飛びぬけて多いことが分かる。
 
精神科医療の進歩は進んでいるが、精神障害の福祉サービスは他の障害と比べると遅れているものが目立つ。精神疾患への偏見や差別も根強いが精神障害者が社会で当たり前の生活ができるよう求められている。
 
ほぼ1時間の予定時間内に上記内容を話すことができた。ただ話を組み立てるのに準備はしていたもののまだ準備不足だったところも多くあった。利用者の反応は分かりやすくて良かったなどという意見もあったがよく分からなかったという意見もあり、評判は上々というわけにはいかなかった。それでも利用者さんの前で楽しんで話ができたことには自信がついた。
 
施設長の宇賀さんは早くも第2弾をやりたいと考えていた模様である。それまでに私を何とかして雇用しようという動きがさらに加速することになった。
 
 
話は次回に続きます。
 
 
 
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前回の続きです。

7月になった。私はこの就労移行支援施設に通所を始めてから1年が経過しようとしていた。私は障害年金2級を受給しており、月額約12万円の収入が安定してあったので月額約2万円程度の工賃は正直どうでも良かったが小遣いなどに充てていた。年金もローンの支払や食費など諸経費を使うとほとんど残らない状態だった。
 
そんなある日にモニタリングがあって利用者向けの講演会を開催して私に講師をやって欲しいという話があって私が引き受けたことは以前の原稿で書いた。
 
テーマは特に事業所として話してほしいということはなくて私が自分で決めてもいいという話だった。私はまず精神疾患の患者がどのような待遇を受けていたのかを含めた精神保健の歴史的な背景について話をすることに決めた。このことを施設長の宇賀さんに話すとあっさりとそれでいいという話になった。講演料は出ないとのことである。
 
講演会をするとなると準備が必要となる。資料をどうやって作るのかと考えていると簡単なパワーポイントで話の軸を決めて後は話したいことをまとめておくことに決めた。
 
私はパワーポイント形式で資料を作るのは初めてだった。パワーポイントと言ってもスライドに写真や絵を貼り付けたり文章を入力することはほとんどワードと変わらない。
 
このスライドを作るのにああでもないこうでもないとじっくり検討しながら進めていた。講演予定時間は1時間とのことなのでそれに合うスライドの枚数にしなければいけないので取捨選択も必要だった。
 
私は事業所の訓練が終わった後や休みの日などにこの原稿を考えていた。まずは昔のヨーロッパや日本で精神疾患を持つ人がどのような待遇を受けていたのかということを話してから戦後日本の精神医療政策について話し、その後でどのように制度が変遷(へんせん)したのかという話の進め方にすることは固まっていた。
 
話の内容が固まったらスライドに入力を行うが、これが結構難しい作業だった。まずヨーロッパの話だけでも調べて書かなければいけない。私は本やインターネットでよく調べて書くことにしていたが、スライド1枚を作るのに1時間以上かけて慎重に検討しながらイラスト(インターネットから引っ張って貼り付け)をスライドに付けて誰にでも分かる内容に話を組み立てなければいけないので苦労していた。
 
講演会の開催日が8月の下旬に決まっていた。それまでにスライドを完成させなければいけないが、話の基本的な流れは決まっていたのでスライドを埋めていく作業に追われていた。
 
スライドが完成するまでに約1か月がかかった。完成したスライドは施設長の宇賀さんに原稿を渡して内容を見てもらうことにした。宇賀さんは副施設長の谷さんとも検討して決めることになった。私はその間に完成したスライドに枝葉をつけて話せるように準備するのに時間がかかっていた。
 
2週間後くらいに施設長の宇賀さんからスライドの内容はこれでいいと言われていたが一部スライドを加筆修正してより話しやすい内容にして講演前日に渡すことに決めた。
 
 
話は次回に続きます。
 
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