日本アマで2年後にどのように成長しているのか? | ジュニアゴルフ アジアジュニアゴルフ協会 吉岡徹治オフィシャルブログ Powered by Ameba

日本アマで2年後にどのように成長しているのか?

アメーバ「2年前の決勝で当たった金谷拓実くんと中島啓太くんの組みを観て来ました。」
 
 みんさんこんにちは!今週は、広島カンツリー倶楽部八本松コースで開催されている日
 本アマチュアゴルフ選手権を観戦に来ました。

 今回の日本アマには、教え子の中島啓太くんと三田真弘くんが出場しています。二人とも
 JGAショナルチームのメンバーです。私の方針として、ナショナルチーム入りした時点で
 基本、お任せするようにしています。

 監督やコーチから違う指示が出ると、選手も混乱しますからね・・・とはいってもこういっ
 た機会にどれくらい仕上がっていて、どんな成長過程を経ているのかは?今後のジュニア
 の指導に参考となりますから、今日は、中島くんのプレーを18ホールしっかりみておきま
 した。

 特に、同じ組みで2年前に日本アマで戦った金谷拓実くんも観れるとあって楽しみでした。
 今回は、「日本アマ決勝の2年後にどのように成長しているのか?」2人のゴルフの観戦記
 を書いて記録に残しておきます。

 てんとうむし2015日本アマは17歳の高校2年生の金谷拓実選手が最年少優勝!

 


アメーバ「成長の過程は、まずは飛距離アップから!その影響もちょっとずつ」

 一番ホールでまずはスタート前に、二人とも体が大きくなったことに気がつきますね。
 2年前は二人とも低いボールでフェアウェイをコロコロ走らせていましたが、今回は
 キャリーで270ヤード地点に運ぶゴルフができます。

 そのぶん、おやっ?というミスもありました。例えば、金谷くんは、ボールを右に
 プッシュするシーンが数回ありました。3Wはうまく捕まえてましたがドライバー、
 アイアンも序盤は、右バンカーに数回入れるなど落ち着きませんでした。

 データを計測したことはないのですが、弾道から見るとクラブのパスがインサイドから
 のフェースオープンで捕まえ損なっている感じです。それでまた、捕まえにいってフェ
 ースが暴れていたようですね。(こないだの蔵之介くんのフェースの暴れっぷりに似て
 いるかな?)

 私は、スイングコーチでないので、これ以上は、コメントしませんが、参考までにショ
 ーンフォーリーが、キムシーウをレッスンした時に、シーウのプッシュアウトをテイク
 バックだけやや修正してクラブ軌道と組み合わせて直したようです。

 てんとうむし21歳の最年少でプレーヤーズ選手権を勝ったキム・シーウーのスイング改造



アメーバ「ランからキャリーのゴルフへの転換期にスコアをまとめにくくなる」

 また、中島くんも前半、フェイウェイキープ率も高く安定していて「5アンダーくらい
 出るかな?」というゴルフでしたが、9番の打ち上げのティショットで、引っ掛けてか
 ら雲行きがおかしくなりました。

 このホールは、打ち上げでアドレスの時、右肩が下がるのか?前の組みの比嘉選手や
 韓国選手も右に曲げていましたね。中島くんも金谷くんも左に引っ掛けでした。

 右サイドが下がったぶんだけ、右体重になってクラブが早めにローテーションして来て、
 フェースが被って引っかかったような弾道(フェースクローズで最初から左飛び出す)
 でした。

 でもさすが二人ともこのホールを5mを決めてパーでしのぎましたね。ここぞという
 寄せとパターはさすがに上手い二人です。それができないと日本アマや関東アマは
 勝てませんね。

 その後ティーショットを修正して、持ち直した中島くんでしたが、左ドッグレッグ
 の16番で同じように左に引っ掛けてしまいました。17番も左、そのパーパット
 を蹴られて、かっとして18番で再び左ドッグで思いっきり振って、フックして左の池
 
 ちょっと若さの出た苦い上がりホールの3連続ボギーでした。いつも冷静なのですが
 日本アマだと、そうはいかないかもしれませんね。



アメーバ「小学6年生と中学3年生くらいがちょうど力がなくて曲がらずいいゴルフができます。」
 
 成長過程において体ができて来て、キャリーでゴルフができるようになる頃には、精度
 の課題がついてくるようです。

 ジュニアで言えば小学6年生と中学3年生くらいがちょうど力がなくて曲がらずいいゴル
 フができます。さらにいうと、中3の頃天才ジュニアはその後、スランプのないように
 育てるのがなかなか難しい。

 特にその間の成長期(中2と高2)はやはり球が暴れる時期です。また、大学生になって
 体がさらにできてくると、落ち着いてくるとは思うのですが。。。

 2年前に比べて二人ともアプローチは、ラフからのショットが格段にうまくなります。一方、
 パッティングはだんだん悩みが増えて来ます。全て上手くなっていたけどパッティングだけ
 は、二人とも2年前の方が入っていたかな?再三のチャンスをことごとく外していました
 からね。。。

 だからクローグリップとか考案するのですね。プロになるまでに一番研究しないといけない
 のはパッティングかもしれませんね。

 てんとうむしパターで苦労する選手に福音か? 「クローグリップ」の利点

 右脳で直感的にプレーしていた部分を少しずつ、硬くなりすぎないように理論づけて、再現
 性を高めるように成長していくのが、望ましいようです。

 スイングコーチやトレーナーとも相談ながら、焦らず作っていく方がいいですね。彼らのよ
 うな才能あるジュニアに順調に育ってもらうことを願っています。

 明日は、もう一人の教え子の三田くんのゴルフを観にいって来ます。