■原爆ドームの景観を考える■

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「名球会へのカウントダウン！」

前田通算2000本安打まで、あと152安打

新井通算2000本安打まで、あと1240安打

東出通算2000本安打まで、あと1463安打

栗原通算2000本安打まで、あと1718安打

黒田通算200勝まで、あと112勝

永川通算250セーブまで、あと204セーブ

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久しぶりに週刊誌を読んだらショッキングな記事があった。

私は広島生まれです。住んだことはないけれども、両親が広島出身ということもあり小さいころから「平和教育」は受けてきました。

その影響か、いつか私の夢は戦争ジャーナリストになった。

今は夢が叶わずどうしようか迷っている最中だが、「ヒロシマ」が自分の人生に多大に影響を与えているのは確かです。

みなさんにもよく考えて欲しい。

日本にはオランダの「アウシュビッツ収容所」と並んで、「平和」を訴えることのできる都市、「ヒロシマ」があることを。

■■原爆ドームの景観を考える■■

今週ののフライデー？(申し訳ないですが、不確かです。)にある記事が掲載されていた。

原爆ドームからわずか100メートル程しか離れていないバッファーゾーンに14階建て・45メートルの高層マンションが作られているそうだ。

※バッファーゾーン：自然保護地域設定の際の地域区分のひとつで、コアエリアを取り囲んで、保護地域外からの影響を緩和するための緩衝地帯のこと。保全生物学などでは、保護地域の主目的となる重要な生態系などを保全するためには、その周辺に緩衝地帯を設定して人間活動の影響などが直接核心部に及ばないようにすることが重要とされている。特にユネスコによるMAB計画では、地球生態系に対する人間活動の影響等を研究するための「生物圏保存地域」（バイオスフェアリザーブ）において、人為影響を排除する原生的な核心部の「コアエリア」と人間活動の影響を受けるような「バッファゾーン」を設定して、比較研究することとなっている。このような人為影響を排除するコアエリアと自然性を損なわないような研究・教育やレクリエーションなどが許容されるバッファゾーンを設定する考え方は、国立公園や世界遺産など多くの保護地域の設定に際して採用されている。

主に進めている業者は三井不動産(株)である。

業界では大手である。大手である会社がなぜこのような痴態を演じてしまったのか。

もちろん、三井不動産にすべての責任があると言われれば納得をしてしまうくらいに、今回作られているマンションは建設されている場所が悪すぎる。

それがこの写真だ。

しかし、三井不動産に責任を負わせるには少々納得がいかない。

原爆ドームは1996年に第2次世界大戦の「負の遺産」として世界遺産に登録されたが、その後市は原爆ドームを守る努力をしてこなかった。

今回の建設で問題が明るみになったが、これまで高さ制限を定めていなかったそうだ。

これまで、高さ制限を定める議論は幾度と無く交わされたそうだが、毎回見送られていたそうだ。

そのためにこの三井不動産のマンションは都市計画法にも建築法にもひっかからず、れっきとした合法の建築物なのだ。

ひとつひかかったのは被爆者たちの「平和」の法律だろうか。

今更議論を交わしても、もう手遅れなのかもしれない。

今回の騒動で、原爆ドームは「危機遺産」の登録が検討されているとか。

原爆ドームは負の世界遺産であり、原爆ドームの存在が都市の発展を阻害するのはむしろ本末転倒ではないかという声もある。

しかし、私はだからこそ原爆ドームという「負の遺産」をしっかりと後世に残すべきだと思う。

周りに何も無いからこそ、平和記念公園には独特の空気が流れている。そして、今を生きる人に考えさせるのだ。

歴史は繰り返すと言うが、繰り返してはならない歴史もある。

そして、核の被害者となったのはヒロシマとナガサキだけ。そのうち、しっかりと悲惨さを伝えるものは世界に原爆ドームしかない。

広島が原爆ドームを蔑ろにしては、いつか歴史は繰り返すだろう。

なんとしてでも広島は原爆ドームを守らなければならない。

※危機遺産：名前の通り危機にさらされている遺産。劣化や破損も主が原因となるが、周辺の都市化により危機遺産に登録されるケースもある。これはいずれ世界遺産から抹消される可能性があるということ。世界文化遺産の中で都市化により危機遺産となったものには、エルサレム旧市街と城壁・古都ザビド・カトマンズ渓谷などがある。

もう一つ私には気になる問題がある。

広島カープの新球場問題だ。現在有力案として、ヤード跡地に新設という案で決まりかけているが断固反対だ。

カープは戦後の広島人の生きる活力となった球団。

カープにも原爆の想いがこめられているはず。私は原爆ドームの横から聞こえる歓声が大好きだ。

広島はヒロシマを忘れてはならない。

このマンションは現在も建設中だが、出来る事ならば建設案を再考して欲しい。

そして、市は世界に誇れる「平和都市」を目指してよりいっそうの努力を重ねて欲しい。

私も署名に参加してみようと思う。