未来のカメラを見てきました。
LYTROというメーカーの、ILLUM(イルム)という名のカメラ。たぶんFILM(フィルム)をもじって作った名前だろうと思われます。
なにが未来かというと、このデジカメ、あとからピントを自由に変えられるんです。
その原理は、光の強弱だけでなく「方向」も同時に記録しているから……と、なんども説明を受けましたが、いまだに原理がよくわかりません(苦笑)。
とにかくすごいんです。
一応、ピントの概念はあるので、撮りたい被写体にピントを合わせる。
こんな風に、ふつうに撮るんです。撮るときに、あとでどこからどこまでピントを合わせられるかのガイドが出るので、それを見ながら手前にピントをたくさん持ってきたいのか、奥により多く持って来たいのかとか考えながら撮る。
で、ここからが重要なんですが、撮ったデータをPCで処理するのです。
カメラでも、簡易的にピント幅を確認できますが、本格的にはPCで処理しないとダメなんです。
すごいですよ。このカメラには撮影時に「絞り」の概念がなく、絞り値は、あとからコンピューターで計算して作るのだ。
そして肝心のピントは、撮影時に合わせた被写体を起点として、焦点距離によって変化する幅の中で、いくらでも好きな場所に合わせられる。
さらに、手前の被写体と、奥の被写体を、それぞれピントが合った状態にして、一枚の写真に書き込むこともできる。
そうしてできたデータを紙焼きとして出力することももちろんできますが、基本的には画面上(Web上)で楽しむべきでしょうね。
見る人にピントを変えてもらうことも、手前から奥へピントが変化する動画風の(動画ではありませんが)画像として見ることができるのです。
すごくPCパワーを食いそうですが、Webで見る場合、データはLYTROのサーバーにアップして、LYTROのサーバーが演算してくれるのです。だからスマホのような、CPUパワーのない端末でも閲覧に問題はない。
さらに、いろんな方向の光を記録しているので、レンズの右端と左端から入った光を、それぞれ切り出して、3D画像を作ることもできます。色つき眼鏡や、偏光眼鏡で、立体視できるのだ。
こーやって書くと、いったい、あんたはなにをいってるんだと、チンプンカンプンかもしれませんが、それが「未来」ってもんですよ(笑)。
このカメラは、いままでのカメラと「技術」が違うんじゃなくて、「概念」が違うんです。
これでどんな写真を作れるか、ぼくもいまから考えてみたいと思います。
興味のある方は、ぜひ、LYTROのホームページをチェックしてみてね!
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