(英語表現⑭)恐怖のアイちゃん

タイトル見て驚いてる家庭教師のAIちゃん、
キミのことじゃないよ。
獣医のAKIちゃんでもな~い!
英文を話したり書きなれてきたりして、
ある程度自分の考えを英語で組み立てるのに慣れてくると、
出てくる困った子がいます。
アイちゃんです。
この子は自己主張が強く、主観的。
気配りに欠け、おっちょこちょいです。
ひょっとしたらミーちゃんよりハナにつくかもしれません。
よく似た子にマイちゃんもいます。
しかしこの子の場合は逆に忘れられてしまうこともよくあります。
主語がつい、I ばっかりになってしまうクセ。
私はこれをした。
私はこう思った。
私がナニする時、私はこうだった…。
ハイ、自分の意見をしっかり言うのが欧米中印流。(ほとんど世界流)
大事なことですが、みんながそうだと困りますし、
個人レベルではいろいろ控えめにしてることも多いんです。
これはもちろん、話し手本来の性格や気持ちによることもあります。
自分にしか興味ない。
自分の考えをわかってもらいたい。
でもたいがいは、他の言い方を知らずに
仕方なくそうなってしまうことも多いんですね。
日本語は主語をよく落として話しますから、
それほど「私が私が」が気になりません。
しかし、主語がモノを言う英語では、落とすのが難しい。
そこでもうひと工夫、テクニックが必要になります。
①アイちゃんを落とす
単純に主語を失くして動詞から入ってしまう人も、会話では多いです。
Think it's a good idea !
(私は)いいと思うよ。
Didn't know that !
(私は)知らなかった。
Haven't slept for long.
(私は)ずいぶん寝てない。
本人が言ってるんだから誰が?と聞く必要もありません。
主語の「I」を落とすことで、本当に聞いてもらいたいときに言う
「I」が強調され、効果的に聞いてもらえます。
②ゼアさんをもっと活用する
日本語から英語を起こしてる人は、
必ずそこに隠れている主語を見つけましょう。
するとそこには「私は(が)」が多いことに気付きます。
「家具はそんなに持ってない」
日本語では「家具」が主語になってますが、
それだと英語になりません。
持ってないのは誰か、動詞から探ってみれば、
英語の主語は「私」
私は家具をそんなに持ってない。
I don't have so many funiture.
だからアイちゃんが出てきてしまいます。
そこで活用したいのが「ある」「ない」を表す There
動詞の have には特にこの there が有効です。
There are not so many furniture in my room.
= There are few furniture in my room.
私の部屋にはそんなに家具がない。
この場合のほんとの主語は my room です。
マイちゃんはここに出てきますが少し遠慮がちです。
私は、午後はとても忙しい。
I am very busy this afternoon.
⇒There are so many things to do this afternoon.
or, There are so many places to visit.
午後にはやることがとてもたくさんある。
または、行かなきゃならないとこがたくさんある。
=~することをたくさん持っている。
I have so many things to do.
こんな風にいくつかアレンジを覚えとくといいかも。
③マイちゃんに代わってもらう
my がもう少し目立ってもよければこんなのも。
私はお昼にハンバーガーを食べた。
I had a hamburger for lunch.
⇒My lunch was a hamburger.
私のお昼はハンバーガーでした。
私は、全部をいっぺんに使うのは危険だと思う。
I think it's risky to spend all at once.
⇒In my opinion, it's risky to spend all at once.
私の意見としては、いっぺんに使うのは危険だと思う。
「危険だ!」と断言するのを避けるために使う I think
でも I think ばかりではやっぱりアイちゃんの大行進になります。
マイちゃんをうまく利用してあまり表舞台に出ないようにしましょう。
④もともとの目的語や動詞を主語にしてみる。
I don't do, I don't like などの否定形は特に、
「わがまま」に聞こえることがあります。
私は中華が好きではない。
I don't like Chinese food.
⇒Chinese food is not my favorite.
中華は特に好きというわけではない。
私は宿題を夜にはやらない。
I don't do homework at night.
⇒Doing homework at night is not my style.
=It's not my usual to do homework at night.
夜宿題をするのは自分のやり方(決め事)ではない。
昨夜彼が出てくる夢を見た。
I had a dream which he was in it last night.
⇒He appeared in my dream last night.
昨夜彼が夢に出てきた。
いかがですか?
「この場合はこう」というピッタリな変換法はありませんが、
とりあえず、主語が I でなかったらどう言うだろうと、
考えるだけでもきっと表現の幅は広がるはずです。
英文を書いたときに I ばっかりが先頭に並んでるようなら、
自分の性格か、文章を見直した方がいいかもしれません。
えっ?ワシのブログにはアイがいっぱいだって?
愛の間違いでしょ

