今年もお雛様を飾りました
わたしの携帯の待ち受けは、今でも去年のお雛様の写真です。
来年からはジャカルタで雛祭りやねんなぁ。。。
なんか不思議。
さて、こどもたちは、お雛様を大事に思っているようです。
壊したら分かってるやろうな~~
という毎年の母の脅しが、それはもう効き目があるようです。
お風呂で泡といっしょに出てきたちっちゃなてんどんまんが
なんか一緒に並んでたり、仕丁のちりとりのなかに入ってたりも
するけど、ちょっとぐらいのイタズラは許すことにしよう。
だってね
去年は大変だったんだものね。
そう。あの日。
地震が起こった時間・・・母は家にいなかったから。
次女の幼稚園のお迎えで、ちょうど門に着く寸前のことで・・・
突然、頭の上でバッサバッサと音がして
何が起こったのか分からなかった。
新築が立ち並ぶところだったし、電話線の工事かな?と思って
見上げても、そんな人もいなくて、電線が揺れてるだけ、、、
と思った瞬間、立っていられないほどの揺れが。
むこうでは低層マンションの屋根から溜まった雨水らしきものが
ザバーッと落ちるのが見えて、一瞬パニック。
地震?!
あとちょっとで門なのに、しゃがみこむことしか出来ない。
やっと揺れがおさまって、いそいで次女の教室に行ってみると
こどもたちはみんな机の下にうずくまっていた。
先生が戻るのを待っていたようだったので
「大丈夫だから、みんなそのまま静かにじっとしていてね」
と声をかけたあと、机の下の次女と目が合った。
指で園庭を指して、はやく避難しろ、みたいに言ってる気がして
目を向けると、延長保育や年少さんから順番に
避難がはじまっているようでした。
担任の先生が来て、すみれ組も避難することになったので
いっしょに誘導しました。靴ははかないで、そのまま・・・
そして園庭の真ん中でしゃがむ。
ようやく次女と合流できて、とりあえずホッとしたので
家の固定電話にかけてみることにしました。
そう。長女と三女がいたのです。
いっしょにお迎えいく?といったら、2人でテレビ見る、とのことで
母は一人でお迎えに来ていたのです。
もちろん混線していて、電話がなかなかつながらない。
まわりのママたちも同じだった様子。
何度も何度もかけていると、やっとつながった!!
長女は、揺れを感じたとき、テレビをNHKに替えて確認したという。
しかし、三女に「マイメロディに戻して!」と文句を言われて
震度などは見られなかったんだという。
マイメロディを見ていた三女に、机の下に入るように言って
2人でいっしょにかくれていたんだそうです。
そのとき、三女の目の前にあったのが、どうやらお雛様だったようで。
「ギャー!お雛様の首が取れて壊れるー!!」
と三女、お雛様が!お雛様が!と泣き叫んだんだという。
そのことを電話で言う長女。
そんなん、おひなさんなんか壊れてもどうでもええ!!
あんたらが壊れてへんやろな!!
カップボードとか倒れて割れたりしてへんか?!
おかあさんの本棚の上からカゴとドライフラワーが落ちた・・・
と言う長女。被害はそれだけだったようで、一安心。
そんなん、ドライフラワーもカゴもどうなってもええ!!
あんたらが何かの下敷きになってなかったらそれでええ!!
幼稚園の避難が解除されたら即行で帰るから!!
園庭にしゃがんでいると、担任に確認してから帰ってヨシとの
ことだったので先生に言って帰ろうとした瞬間、
大きな余震が。
主任室の前にいた私と次女は屋根から離れて!と言われて
またもや園庭の真ん中へ。
先生たちの動きで、あ、停電したかも?!
と思い、また家の電話にかけてみる。
今度はすぐにつながって、机の下にいるように言っておいた。
そのあとも少し避難は続いたので
結局、大きな本震から一時間ちかく経ってからの帰宅でした。
帰り道、やはり停電していて、信号が止まっていました。
すでに小学校のPTAらしきママたちが横断歩道で
旗を持って誘導してくださっていました。
小学校の正門を越えて、もうひとつの信号を見てみると
こちらは点いていたので、こちら側は停電しなかった様子でした。
良かった・・・
もし停電なんかしてたら、長女と三女、パニックやったやろうな。
2人は、怖いながらも、テレビに夢中だったようで
「スポンジボブのときもゆれた!!」と言って怒っておりました。
家のなかを確かめてみると
いちばんひどかったのは、階段のぼってすぐのホール。
本棚の位置が見事にゆがんで、本が投げ出されていました。
アルバムとか大きな本もすべて。
フォトフレームも落ちてたけどガラスは割れず。
ここに誰もいなくて本当に良かった・・・
でも、三女がいちばん心配だったのは、もちろんお雛様で。
こんなんなってました。
たぶん三人官女の
餅が派手に転がり落ちて
それがヤバいと
三女なりに思ったのでしょう。
五人囃子の楽器も落ちてたし、お膳のうえの食器も倒れてたし
左大臣(写真下から二段目の黒装束の白ヒゲお爺ちゃん)も傾いてるし
よほど怖かったんでしょうね。
お雛様が壊れてしまったらどうしよう?!みたいな。
壊したら分かってるやろうな~~
っていう母の脅し、ちょっと効きすぎだったみたいです。
それにしても、
今回、もしかしたら、私よりも冷静だった長女。
学校での防災訓練がこういうときに役立つのでしょうね。
まったく尊敬です。
怖かったやろうに
三女が泣き叫んで困ったやろうに
いっしょに机の下にもぐって
落ち着いてチャンネル替えて地震速報見てるなんて
本当に驚きました。
母が「助かったわー助かったわー」と何度もお礼を言ってると
「学校で訓練してるし、そんなん当たり前」
という頼もしい長女。
三女など、今でも怖かったことを覚えているようで
幼稚園の防災訓練のとき、泣くそうです。
今回、お雛様を出して、思い出したので記事にしてみました。
あ・・・桃の節句終わったのに、
お雛様、片付けてなかったのが悪い、って?
まぁそうなんやけどね~。