A「美味しそうだから買ってきた」

B「安かったから買ってきた」

同じ食べ物でも、言い方によって受け取り手の気持ちは変わってくる。

Bの言い方は、自分の懐具合を最優先にした買い物。

いわゆる、自分勝手な物言いであり、考え方だ。

一方、Aは食べる人の気持ちを考えての買い物。

こんな些細な家庭での一言で、子供の、いや大人も含めて心の豊かさが変わってくるように思う。


お金は確かに大事だ。

でも、それが第1目的になってしまうと、途端に心が貧しくなるように感じる。

経済的な豊かさと心の豊かさが反比例してはならない。

日常のちょっとした会話からその人の価値観であったり、人間性であったりが透けて見えてしまう。

特に、子供は親の後姿を見て育つ。

わが子が将来真に豊かになるか否かは、日ごろのちょっとした食卓での会話が少なからず影響するのかもしれない。