名言 | フリースクール『寺子屋ありがとう』 新潟

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諦めさせられないでくださいね。
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数年前に叔父が他界しました。

私には多くの叔父叔母がいます。
その中でも特に
印象的な叔父でした。

 

叔父は経営者でした。
妙に羽振りがよく
正月は酔いが回ってくると
追加のお年玉。
世間一般の相場(?)より

「0」が一つ多かったです。


子どもの頃はそんなことが印象的
と思っていましたが
改めて思うと叔父が語る一言一言
それがとても心に残っています。
正に名言、時に迷言でしたが。


他の人とは全く異なる
視点を持っていました。

私が商船学校に入学する時

 

多くの親戚が

「最後まで挫けずにがんばれ」

と言ってくれた中で唯一

「ダメなら帰って来い
 なにやっても生きていける」

そんな言葉をかけてくれました。


厳しさを感じる叔父でしたので
そんな優しさを意外に思いました。
嬉しかったです。

 

叔父も中学を出て直ぐ
工場に丁稚に出されたそうで
それがあっての言葉だったのか?
今となっては分かりませんが。


私が地元船会社に入ったこと
誰よりも喜んでくれました。
そして辞めた時は

「自営業もいいもんだぞ
 金に困ったらいつでも来い」

そう声掛けしてもらいました。


世の常識や他の叔父叔母の考えと
常に真逆の考えと意見でした。

 

 

名言

辞書によると

「事柄の本質を
 上手くとらえた言葉」(広辞苑)

とあります。

 

どんなものがあるか?
・気付けていなかったことを
 言葉にしたもの

・漫然と分かってはいたものを
 明確に言葉にしたもの

・今までの優劣善悪の概念を
 反転させたもの

 

こんなところでしょうk。
他にもあるでしょうね。

私が考える名言の条件は

「新しい価値観に触れられて
 受け容れてもらえるもの」

です。


広辞苑の定義

「事柄の本質を捉え」

これは抽象的に見るという意味です。
従来とは異なる高い視点で見ること。
新しい価値観に触れることです。

そして

「受け容れてもらえること」

 

新しい価値観に触れるとは
今までの自身を否定すること
破壊することでもあります。

伝える側の納得させる力量と
受け取る側の受容する力
その両方が必要です。


この時にこそ伝える者の
日頃の行動が問われます。

「姿勢で伝える」

とはそういうことでしょう。

 

私が思う名言の定義

「新しい価値観に触れられて
 受け容れてもらえるもの」

新しい価値観に触れて
受け容れたら
その人は本質的に変わります。


ですから名言を更に抽象的に表すと

「その人が変わる言葉」

ということにもなります。


その人が変わる言葉とは
行動に繋がる、感動させるではなく

ゆっくりでも僅かであっても
一度触れたことで忘れられず
意識せず、時に思い出し
なんらかの影響を受け続ける
そんな言葉です。

 

今思うこと。
発して受け取ってもらった言葉は
死んだ後も誰かの中で生き続ける。

そんな言葉そのものがその人の人生
なのかと思いました。