WONDER-LOVE -27- | TRIP 嵐 妄想小説

TRIP 嵐 妄想小説

嵐さん大好き♡
智君担当♪山好き♡で
皆様のブログを見ているうちに書きたくなってしまいました。
妄想小説です。腐っているので注意してください!
タイトルに愛を込めて、嵐さんの曲名を使わせていただいてます。
ご理解いただけると嬉しいです。



頬がこそばゆくて、恥ずかしくなった帝王様が、声を大きくして言う。

「スキンシップ?俺様は抱きしめたい時に抱きしめる。

 地獄の帝王に逆らえる者などいない!」

智は、ん~と考えて、帝王様を見上げる。

「今まではそうだったかもしれないけど……おいらは違うよ。

 ショウ君、邪魔。ご飯作ってる時は危ないから、あっちに行ってて。」

智の言い方にムッとした帝王様は、ぎゅっと智を抱きしめる。

「邪魔とはなんだ、邪魔とは!」

「邪魔なんだもん。怪我しても知らないよ。」

智は抱き着かれたまま、まな板の上で人参を切っていく。

帝王様は自分を見ずに人参を切っていく智がおもしろくない。

さらにぎゅっと抱きしめると、智が小さく声を漏らす。

「あ……。」

包丁を置いて、指を持ち上げる。

智の左手の人差し指に、赤い線が一筋ついている。

それが、じわっと広がって、ツーっと垂れていく。

「ほら、切っちゃったじゃん。」

智はその指を自分の唇に持って行くと、チュッと吸い付く。

帝王様の中に、得も言われぬ欲望が渦巻き始める。

「智……。」

そう言って、帝王様は智の口から智の指を奪うと、自分の唇に当てる。

そっと舌を出し、傷口を舐める。

「ぁあ……。」

智の背筋にゾクッと身震いするような刺激が走る。

帝王様はさらに口の中に指を抱え込み、あらゆる角度から、傷口を舐めていく。

溢れ出る血液は、すぐさま帝王様の舌に拭い取られ、

そのなんとも言えない感触に、智の下腹部が疼く。

「や……ダメっ!」

智が無理やり指を引き抜き、右手で隠す。

帝王様の唇に、智の血で、赤い線がスーっと引かれる。

帝王様はそれをペロッと舐めとって、一言つぶやく。

「甘いな……智の血は。」

智の背筋を冷たい刺激が駆け抜ける。

「ほ、ほら、あっちで待ってて。急いで作るから。」

智は帝王様を見ないようにして、人参を切り始める。

帝王様も仕方なくベッドに戻って行く。

その後ろ姿をチラッと見て、智は傷ついた指を握り締める。

「本当に……人じゃないんだ……。」