異常性
お待ちかねの(?)梅雨明け宣言がやっとのことで北陸地方に出され、遅めの夏がやってきた。
とは言っても名ばかりの夏で、日照時間はさることながら
気温がとても低いのです。
寝苦しい夜がないのはとっても嬉しいことだが、朝方
の冷気に目を覚ますことたびたびで、本来の梅雨明け
後の真夏のイメージには程遠くて、当地のような半
農、半漁の暮らしに近いところでは自然の異常さには
無関係ではいられない。
この後、良くも悪くも後半の日照時間と、気温にか
かっていると言っても過言ではありません。
異常といえば昨日、アマ無線仲間のお母さんから亡
くなった息子の無線機を、形見にもらって欲しいとの連
絡が入った。
彼は昨年の夏に肺がんを患い、若くして半年後に残
念ながら他界してしまった。
自分自身にも癌の予兆はあったようだし、私も変化に気がついていて助言をしたのだが「まさか」自
分には無いという思いこみから手遅れになってしまったようだ。
形見の「無線機」を受け取った後、遺影に手を合せる私の横で涙ぐむ両親の姿が痛々しかった。
年老いた両親を残して旅立った「異常」さを、この夏の異常気象や大変遅かった梅雨明けに絡めて
納得しようとしている自分がまさに「異常」なのかも・・・。
昆虫館
今日も梅雨は明ける様子もなかった。
東海、近畿地方は明けたというのに北陸地方は今しばらくお預けのようである
昨日の連休に家族5人+娘夫婦4人=9人で白山市にある「石川県ふれあい昆虫館 」へ
出かけた。
時折スコールのような猛烈な雨の中、狭い昆虫館も大賑わいで、子供をつれた家族連れで混雑
していた。
生きた昆虫の生態がつぶさに見られるとあって子供たちには大変な人気を呼んでいた。
広い空間に自然のままに放し飼いにしてある「蝶」たちを見ていると、少年時代に野山を
駆け回って「蝶採取」に明け暮れたあの頃を思い出しては、蝶の標本に見入っていた。
近年、自然が豊富と言われている「能登半島」にも身近には、むかしのように
そんなに多くの蝶は見かけなくなってしまった。
過疎地の奥能登さえもこんな具合だから、都会で
はさぞかし自然がな無く住みづらくなっているのでは
ないだろうか。
自然を壊すのは人間だから、人間がいなくなりつつ
ある過疎地にはもっともっと自然が戻ってきてもいい
はずなのだが、そうはいかないようだ。
「お金」や、「物」や、「人」や、「自然」までもが都会
に吸い上げられ過疎地は喘いでいる。
せめて「蝶」くらいは取り上げないでほしいと思うの
は過疎地のオヤジのひがみなのかな・・・・。
孫たち、子供達をを連れて皆さんも是非
どうですか!
梅雨明け
子供の頃の梅雨明けといえば当地の祭り(7月20日)前後には必ずといっていいくらいに、大雨
と雷を合図に梅雨明けしたものです。
今と違って自然もたくさん残っていたし四季の変わり目もハッキリしていて、梅雨明け前のじめじ
めとして気がめいる様な北陸地方独特の暗くネガティブな季節から一変して、とても気持ちがハイ
になり、「夏ー!!」という感じがたまらなく好きだった。
今年の全国の気象も地方によってはとてつもない豪雨や異常気象に見舞われ大変な目に合わ
れた方々がいらしたというニュースを見るにつけて、あらためて最近の気候がおかしくなっているの
を実感できます。
かくなるうえは、ぼやいてばかりもいられません。
一日も早い梅雨明けを願いつつ、残り少なくなった夏を心から楽しみたいと思います。