<緊急特集> こういう抱っこをしてはダメなんです!! | 天正少年使節団イタリア随行ネコのブログ

天正少年使節団イタリア随行ネコのブログ

イタリア発信、猫とイタリアのあれこれ!!


ミーチョが腰を悪くしてから、飼い主さんの貴重な体験談や複数の獣医さんのお話をうかがい、、


その結果、ある一つのことが明らかになりました 。。 目



これは一刻も早く皆さんにお話ししなくてはと思い、今回特集させていただくことにしました。



ぎっくり腰 の猫さんはけっこういるんです。。 えっ


そして、若い猫の場合なら、飼い主の知らない内に自然治癒していることもあるそうです。 目




私自身もよくわからなかったこと、、、それは、、




猫(犬)を腋の下で支えて、ぶらーーんと抱っこをしてはいけない、ということ。





下の写真は友人の猫ちゃん、みーちゃんです。


かなりのおデブちゃん猫 (当時3才) で、でろーーーん、となるのが可愛くてつい写真を撮ってしまいました。↓





天正少年使節団イタリア随行ネコのブログ




他にもこんなに可愛い写真をみつけてしまったんですが、、、  ↓




天正少年使節団イタリア随行ネコのブログ





長っ ビックリマーク



確かにとっても可愛いです、、 о(ж>▽<)y ☆



しかし、腰にはとても負担をかけてしまうのだそうです。。。


これって、私達、知りませんでしたよね。。。。



人間は椎間板損傷やヘルニア、その他の脊柱の問題を抱えた時、「 牽引 (けんいん) 」や、ぶら下がり健康法、或いは足を固定して逆さにぶら下がる方法等、身体 (背骨) を伸ばす治療をすることがあります。


だから「動物には良くない、、、」 なんて考えてみたこともなかったのではないですか???


しかし、皆さん、、、



人間は二足歩行、


動物の多くは四足歩行です。



すなわち、体重のかかり方、重力のかかり方が違い、骨組みとその繋がり方にも大きな違いがあるわけです。




ブロ友の HUMIKOのブログ のHUMIKOさんは、先代猫さんの時、こんな経験をしたそうです。


シャムMIXのやんちゃさんは足が長くて、腋をかかえて抱き上げると、足が床につきそうなほどべろーーーーんと長くなるのが面白くて、「べろーーーんしましょうね~」なんて、しょっちゅうしてしまったそうです。。

6才の時だったのですが、やんちゃさん、突然歩き方がおかしくなって、トイレに行くのも辛そうで、慌てて獣医さんに連れて行き、、、、


すると、それは「ぎっくり腰」で、絶対に腋でかかえて腰を伸ばすようなことはしてはいけません、、、

抱く時は必ずお尻に手を添えて下さい、、、と言われたそうです。



また、それは、



猫の体重が重ければ重い程絶対にしてはいけないことなのです。




やんちゃさんの場合は幸い軽くてほとんど自然治癒で済みましたが、時々カクッと腰を下ろした形で動けなくなり、しばらくすると回復する、という癖になってしまったようです。


又、もっと若いデコポンちゃんの場合は活発で、高いキャットタワーから飛び降りた時などに変な腰になり、片足を引きつらせたようになったので獣医さんに連れて行くと、もう既に治っている、、、ということもあったそうです。



これは急激な負担が脊椎にかかり、神経を刺激してしびれや麻痺などを起こすことが原因だそうです。



さて、それでは中高年の猫、体重の重い猫さんの場合、ぎっくり腰が高じたケース、というか、

症状が重い/症状が進んだ場合、どうなってしまうのかをお話し致します。

( 中高年以降に起こりやすいというだけで、若くても起こる場合があります )



それは、皆さまにも聞き覚えのある 椎間板ヘルニア、又は椎間板損傷です



簡単にご説明をすると、



背骨は椎骨の連なりでできており、椎骨と椎骨の間にクッションとなる椎間板があります。

この椎間板のお蔭で、私達/動物は腰を曲げることができるのです。



しかし、年をとるとこの椎間板は固くなり、脊柱管内の背中側に飛び出してしまうことがあり、

それが脊髄を圧迫するのです。

この状態が 「椎間板ヘルニア」 です。


この椎間板ヘルニアは、急激に生じるため、動物はいきなり痛みを訴えたり、腰が抜けたようになってしまうのです。


椎間板ヘルニアの起こりやすい部位は、頚部、そして背骨の中央から尻尾側 (胸腰部) です。



頚部の場合は、痛み、頭を上げて上を見ることができない、歩幅が狭くなる、前足の不全麻痺、重症では四肢の不全麻痺などの症状がでます。



胸腰部の場合は、もちろん痛み、そして両方の後足の麻痺、不全麻痺、排尿障害等が起こります。


( 幸い、ミーチョの場合はここまでではなく、後ろ足の麻痺を起こしましたが、排尿には問題がありません。

専門的なレントゲンを撮っていませんが、椎間板損傷だと思われます。)



その治療法は、内科的保存治療 外科的治療 があり、ここでは内科的治療だけをとりあげます。


内科的保存治療はステロイド剤の投与と4週間の安静です。


簡単にまとめれば、ステロイド剤は脊髄を保護し、飛び出した椎間板物質を収縮させる作用があると言われています。

ステロイド剤に副作用があると恐れる飼い主さんもいらっしゃいますが、大量に長期に渡って使用しなければ問題はないということです。


何故4週間も安静が必要なのかは、ステロイド剤が効き始めると痛みが減じ、ソファーに跳びあがったり、無理な運動をし始めて症状を悪化させるからです。


( これこそ、ミーチョが (私達が !! ) 痛み止めの効果で犯してしまった過ちでした…… それで、ケージを購入、現在に至ってます。お蔭様で経過は良好です。)




どうですか??



少し、背骨、脊柱、脊椎、そして椎間板についてご理解いただけましたか??



とにかく、腰、脊柱は我々の身体の、、それこそ読んで字のごとく、、、




柱 なんです。



労わってあげましょうね ~ !!




子猫は大丈夫ですよ ~ 音譜


まだまだ関節も骨組も柔らかく、何より軽量です。。  ↓




天正少年使節団イタリア随行ネコのブログ




自力でぶら下がってる子もいますが、、、  ( ´艸`)  ↓




天正少年使節団イタリア随行ネコのブログ



( ´艸`) 可愛すぎですっ ラブラブ




天正少年使節団イタリア随行ネコのブログ




この子達も若いです。。 懸垂のトレーニングをしてるようです。。。 (^m^)




天正少年使節団イタリア随行ネコのブログ




( ´艸`) 


でも、こんな姿をみつけたら下ろしてあげた方がイイですね。。。


体重にもよりますが、中堅どころの猫さんはしない方がいいポーズです。。


可愛いから困っちゃいますけど、、、




例えば、この猫ちゃんですが、べろーーーーんとはしてますが、飼い主さんが猫ちゃんの足元に踏み台を置いてます。


これなら大丈夫ですね ~ 合格





天正少年使節団イタリア随行ネコのブログ

                        ちゃんと台に乗ってます~ビックリマーク
                         




犬も大型犬ほど気を付けなければいけません。


ボールを高く投げて、ジャンプしてキャッチさせるなども、実はあまり良くないんです。。


高くジャンプする。


高い所から飛び降りる。。。



脊柱が思いっきり伸びますよね、、、



馬のジャンプも本当は良くないんです。。。。。




ミーチョは、外を駆け回る活発な猫であったために、11才でありながら実年齢を忘れ、無理してしまったんでしょうね。。。

問題なのは、年を重ねるほど脊柱/背骨は固くなっていくので、ぎっくり腰でも椎間板損傷、椎間板ヘルニアに症状が進んでしまいます。

これを治すのは難しく、時間がかかります。


手術の場合も手術費がとても高い上に、猫への負担、回復までの時間の長さを考えると、奨励しない獣医さんが多いのです。



ミーチョ、今回のような失敗をして初めて自分自身を知り、これからは無理をしないで大人しくしてほしいのですが。。。。





天正少年使節団イタリア随行ネコのブログ




こんな写真もみつけました。。。 ↓





天正少年使節団イタリア随行ネコのブログ




小さいワンコだってダメですよ。。。。


可愛いんですけど、、、、




皆さんの愛するパートナー達に、できるだけ長く、健康でいてほしいので、、


我々も、彼らの身体の仕組みをよく知っておく必要がある、、、


ということです。




皆さま、ご友人やお知り合いの方々にはもちろん、多くの方々に教えてあげて下さいね ~ !!


重要なことですから。


( 又、リンク、転載などでより多くの方に知っていただければ幸いです。)




今回、何枚かの写真はネットからお借りしてきました。


写真の出所が不明だったため、事前に連絡ができませんでした。。。


しかし、たくさんの動物達の健康な未来のために大変貴重な資料とすることができました。


大変感謝しております。


ありがとうございました。 



m(_ _)m





Special Thanks :


HUMIKOのブログ の HUMIKOさん。

そして、かかりつけの獣医さん。



埼玉県獣医師会 

(一番分かりやすく説明してありましたので参考とさせていただきました)

http://www.saitama-vma.org/sick01.html



イタリアの3人の獣医さん。


本当にありがとうございました !!