新富裕層の研究 | チャウ子のそれでも本を読むのだ

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チャウ子のごった煮風500字読書日記
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今回ご紹介するのは

「新富裕層の研究」

加谷珪一著

祥伝社新書です★★

 

 

富裕層といって私が想像するのは

やはり親や先祖代々裕福でその裕福さを引き継いで

いる人たち。

学生時代に「やっぱりお金持ちになるのは親が

お金持ちな人」と友人が言うのを聞いたとき、

果たしてそうかな?と半信半疑だったのですが、

今になって思えば友人の言ったことは当たっていると思います。

さて、本書に従来のお金持ちは実業家、代々の不動産所有者、

医師などの専門職が挙げられています。

この中で実業家の占める割合が高いことがわかります。

当然、オーナー企業の経営者はお金持ちだと想像できます。

しかし、従来は起業しようと思えば、大きなリスクと成功が

背中合わせでした。

まず、起業には資本が必要です。

そうなると、自分の貯金を吐き出すか、資本を出してくれる人を

探すか、銀行から借り入れるか。

成功するかどうかはわかりません。

しかし、現在はネット・インフラが整備されたことにより、

事業のスタートに際して、昔のように大きな資本が必要で

なくなったとあります。

つまり、今後設備投資もこれまでのように必要ではなくなり、

事業の立ち上げと売却を短期間で繰り返し、富を得るタイプの

実業家や、副業などでプチ富裕層が登場する可能性もあるそうです。

私、個人はこういうタイプの富裕層が増えるのは

歓迎という気持ちです。

親の富を引き継いで‥というよりは余程よいと思うのですが、

一方、大きな資本が必要なくなってくると、

株式市場はどうなっていくのか?というのが以前からの疑問です。

少し、話がずれますが、モノいう株主が増えてくると、

株式会社自体が上場しなくてよい、廃止しようという考えが

生まれてきます。

そういう会社が増えてくると、株式市場自体が縮小していって

しまうのではないかと考えてしまうのです。

果たして本書の予測が当たるのかどうかは神のみぞ知ることですが、

「富裕層になるためには?」の回答は少し期待はずれでした。