ケモノの城 | チャウ子のそれでも本を読むのだ

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チャウ子のごった煮風500字読書日記
 地味に更新中f^_^

ケモノの城/双葉社

¥1,728
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今回ご紹介するのは
「ケモノの城」
誉田哲也著
双葉社刊です★★★




グロテスクでした。
心臓の弱い人は避けた方が賢明かも?
読んでる途中で表紙が何を意味しているのかわかり
ひぇーとなりました。
と、言ってもホラーじゃないんですよね。
テーマはここ最近たまにニュースで見る
数人で監禁して暴行を加えるというアレです。
去年だったか
家族の中でも被害者と加害者になってしまったという
事件もありましたよね。
ああいう事件を見ると事態が判明したときは
もうどうしようもない状態になっていて
なんであそこまで‥と思っていたのですが、
本書ではそのあたりも描かれています。
言葉巧みに最初は優しく、それから段々恐怖を与え
マインドコントロールしていくのですね。
リーダーのいうことは絶対だから
そのリーダーに目を付けられないよう、
自分以外の人間に被害がいくよう仕向けるようになる。
こういうところはほんと人間の闇を見ているようでした。
さっきも書きましたが、
何故こんな状態になるまで‥というのは
怖くて逃げ出せない、見つかったらもっと酷い目に遭うとか、
もう体力がなくなっているとかもあるのでしょうが、
やはりマインドコントロールによるものが
大きいのだなと思いました。
そして家族という感覚も失われていくようにコントロールされる、
むしろ調教といった方が正しいかも知れません。
もしも自分の家族が巻き込まれたらとにかく
自分で解決しようとせずしかるべきところに
相談するべきでしょう。
本書はその1歩がどうも甘いというか、
世間体とかそういうものに縛られて弱みを握られたら
ズルズルと‥となってしまいます。
あと、集団心理の恐ろしさも感じました。
いじめの構造とかもそうでしょうね。
つるむってみっともないと思いますけど。



☆☆☆
 タイガースファイナルステージへ!
 カープの分もがんばって
 よみうりを倒しましょう!!
 パリーグもおもしろいですね。
 明日決まりますね!