ドルチェ | チャウ子のそれでも本を読むのだ

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チャウ子のごった煮風500字読書日記
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ドルチェ/誉田 哲也

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今回ご紹介するのは
「ドルチェ」
誉田哲也著
新潮社刊です★★★





練馬署に勤務する強行犯係の
魚住久江は42歳の独身貴族。
魚住を主人公とした短編6編。




まず、やっぱり魚住のキャラがいいなと
思ってしまう。
これが20代や30代の前半の女性刑事にはない
味があるというか。
男社会に対してもそれなりに合わせながらも、
どこか一線だけは譲れない女のプライドが
垣間見えます。
「バスストップ」では民間企業では訴えられかねない
セクハラの警部補が登場します。
この警部補・佐久間の一見すると正当な物言いが
どこか女をバカにしていると言いますか。
でも考えてみれば性別で分け隔てするということは、
翻して考えてみれば人間全体を軽く思っていることでは
ないかと。
佐久間にしても最初は女性に対するセクハラ発言だったのが、
同性愛に対しても「胸糞悪い」のひと言なのが
私にしては胸糞悪い。
同性愛の是非はともかく、人間が人間を好きになるのに
性別なんて関係ないのではないかと。
さてこの作品集、女性が主人公なので、
どうしても女性の肩を持った感じの作品が多いなと
感じました。
とくに5編目と6編目の作品はその色合いが濃く
出ているように感じました。
しかし、6編目の「愛したのが百年目」には
どうしようもない男も登場しましたが、
いい男(容姿ではなく)も登場し、
そのあたりは胸の透く思いでした
(あんまり男性ばかり責めるのはよくないか‥)。
とにかくこれきっとシリーズものになりますよね?
楽しみです。



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☆☆☆
 昨日は嵐山まで紅葉を観に行きました。
 かわいい舞妓さんにも出会えました♪


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