『あがり』と向き合う | ヴァイオリンへの身体作り

『あがり』と向き合う


発表会の『あがり』について考えてみましょう。
発表会を終えて、出来を振り返って4択質問です。
素晴らしい順に並べてください。

1.自分は上手く弾けたと思ったが、周りの評価が低い

2.自分は上手く弾けたと思ったし、周りの評価も高い

3.自分はダメだったと思ったが、周りの評価は高い

4.自分はダメだったと思ったし、周りの評価も低い


本番で不安要素があると、『あがり』に繋がりますね。
もし『素晴らしい順』を以下のように答えていたら、それはメンタルのしっかりした人。
本番でしっかり、実力を発揮できるでしょう。


1番良い)2.自分は上手く弾けたと思ったし、周りの評価も高い

2番目に良い)1.自分は上手く弾けたと思ったが、周りの評価が低い

3番目に良い)4.自分はダメだったと思ったし、周りの評価も低い

最下位)3.自分はダメだったと思ったが、周りの評価は高い



自分をしっかり見つめています。
『1.自分は上手く弾けたと思ったが、周りの評価が低い』
周りの評価が低いのは、彼には問題ではありません。我が道を行くか、または冷静に見つめ直し改善できます。次回以降は周りの評価もついてくるでしょう。



さて、発表会で『あがり』やすい人は、以下の順に『素晴らしい』と答える傾向にあります。

1番良い)3.自分はダメだったと思ったが、周りの評価は高い

2番目に良い)2.自分は上手く弾けたと思ったし、周りの評価も高い

3番目に良い)4.自分はダメだったと思ったし、周りの評価も低い

最下位)1.自分は上手く弾けたと思ったが、周りの評価が低い


3.自分はダメだったと思ったが、周りの評価は高い』
これを素晴らしい方に入れる人は、『あがり』やすい人です。
なぜかアマチュアの方は大抵、これを上位に入れてしまいます。
これは自分の感覚よりも他人の評価を重んじ、兎に角、人目を気にしている心の現れです。

『自分はダメだと思ったが、人は良いと言う、、、』一見謙虚なように聞こえますが、
この状態が続いてごらんなさい。
どんどん不安になっていきます。
周りの人が嘘をついているかもしれないと感じたり、自分は期待されていないのかもしれないと感じたり。
また、周りがいくら評価しても、自分は良いと思わない演奏なのですから
要するに行き当たりばったり弾いてしまったのです。
行き当たりばったりの演奏は再現できないのですから、褒められれば褒められるほど、次に演奏することが恐くなります。


どうすればメンタルを強くすることができるのでしょうか。
それは、自分自身に正直になることなのです。
自分自身に嘘をつきながら、いくら成功の『イメージトレーニング』をしたところで、根本が自信がないのですから限界があります。

心と身体は繋がっています。
身体の感覚を見つめることは、心を見つめることに繋がります。

『ナンバ式12の骨体操』では、左右対象の調整運動をしながら、
『どちら側が気持ちよいか』を身体に聞いていきます。
この、身体の声を聞く作業を繰り返していくうちに、自分の心の声を敏感に聞けるようになっていくのです。
ぜひ試してみてください。

メンタルトレーニングへ直接繋がって行く体操を伝授致します。

次回講座
日時:2015年3月15日(日)
川合左余子ヴァイオリン教室主宰
ヴァイオリン骨体操~動きの基礎2~ヴィブラート
15:00~16:30(16:50完全退室)

受講料:¥3,000 (親子参加はペア料金)

場所:昭和音楽大学附属音楽教室 多摩ニュータウン校
〒192-0364 八王子市南大沢2-27 フレスコ南大沢3F
(京王線「南大沢」駅より徒歩3分)
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