欧米の有名大学の講義が無料で受けられるCoursera の可能性 | 鉄火のマキ@London イギリス教育事情一番乗り

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北米の14の有名大学(プリンストン大学、スタンフォード大学、ミシガン大学、ペンシルバニア大学、カルテック、ペン大学、ワシントン大学、ジョン・ホプキンス大学、ヴァージニア大学、イリノイ大学、ライス大学、UCSF、ジョージア工科大学、トロント大学)に加えて仏のエコール理工科大学と英のエジンバラ大学という世界的名門大学の人気講義をオンラインで無料で学べる「コーセラ」。受講生はすでに150万人に上るのだそう。

Coursera
https://www.coursera.org/
コンセプト紹介ページ(動画)

以前このブログでも記事にした「いつでもどこでも無料の家庭教師、カーン・アカデミー」 の成功が手本になっており、講義スタイルは1回分の映像が10分~15分程度と手短で視聴後には内容に関する簡単なクイズに答えることで定着を図ります。さらに受講者同士のコミュニティが用意されその中で自由に質疑応答ができるなど見せっ放しで終わらない工夫がなされています。

これまで 大学の講義を撮影してネット公開しているApple i Tunes U などがありましたが、このCourseraは文系理系と幅広い講義内容で学生同士の横のつながりも利用しているのが最大の特徴です。コースを終了すると大学の単位というわけにはいきませんが修了証が与えられるそうです。

理系コースだけに限ると以前記事にした「MITの画期的な無料オンライン・コース」のMITx もはずせません。ハーバード大学とUCバークリーがMIT側のプロジェクトに加わり EdX というウェブ大学講座 発足とのニュースもありましたから、こちらの講義内容も今秋辺りから一気に膨らむことが期待されます。

もうひとつコンピュータ・サイエンスに 特化した Udacity にも注目。googleの検索開発に携わったスタンフォード大教授がその立役者。海外留学熱の高い韓国人学生から多くのアクセスを集め現在世界中の11万人が受講中なのだとか。登録は無料でオンライン・ゲームのようなインタラクティヴな講義に定評があるようなのです。このような優れたオンライン・コースの開発競争は大歓迎ですね!