速さ・道のり・時間は、算数では最も重要な分野の1つで、
適性検査でも「割合」「図形」に次いで多く出題されています。
しかし、この分野は多くの小学生が苦手としています。
その理由の1つは
割合と同様「公式」を無理やり暗記させて、それに数字をあてはめて答えを求めさせるという解き方をさせるからです。
その公式とは、
「道のり(距離)」=「時間」×「速さ」
「時間」=「道のり(距離)」÷「速さ」
「速さ」=「道のり(距離)」÷「時間」
この公式は「覚えて使うものだ!」 と思い込んでいる小学生がいるのですが…
速さの意味を理解すれば、公式を覚える必要はなく、自然と導けます。
そもそも、速さとは?
簡単に言うと、「単位時間あたりに進む距離」のことで
例えば、
速さの表記には
・時速●km(キロメートル)、分速●m(メートル)、秒速●m(メートル)、
・毎時●km(キロメートル)、毎分●m(メートル)、毎秒●m(メートル)
・●km/h、●m/m、●m/s、
などがあり、
●km/h、●m/m、●m/sの「/」は割り算を表す記号、hは時間(hour)、mは分(minute)、sは秒(second)の頭文字で、
つまり、このkm/h、m/m、m/sは、見たままに「道のり(距離) ÷ 時間」を表しているのです。
これより
「速さ」=「道のり(距離)」÷「時間」
と理解できていれば、この式を変形して
「道のり(距離)」=「時間」×「速さ」
「時間」=「道のり(距離)」÷「速さ」
とすぐに導けます。
また、
「時速●km(キロメートル)」は1時間に進む距離(キロメートル)
「分速●m(メートル)」は1分間に進む距離(メートル)
という意味を理解することが重要で、このことがしっかり頭に入っていると、
よく出題される単位変換の問題でも、難なく解けるようになります。
例えば、
『時速30kmは分速何mか?』
の問題では
次のように、順を追って変形していくとわかります。
「時速30km」
は
「1時間に30km進む」
→
「60分で30km」 ←1時間は60分
→
「60分で30×1000m進む」 ←kmからmに直した
→
「1分で30×1000÷60m進む」 ←比の考え方から60で割った
30×1000÷60=500
となるので
答えは分速500m となります。
このように、公式を暗記して意味もわからず解くのではなくて、頭の中で整理しながら順を追って解いていくことが大切です。
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■収録校
仙台市立仙台青陵中等教育学校、石川県立金沢錦丘中学校、長野県共通、埼玉県立伊奈学園中学校、静岡県・沼津市共通、神奈川県共通、川崎市立川崎高等学校附属中学校、京都府立洛北高等学校附属中学校、和歌山県立桐蔭中学校、徳島県共通、熊本県共通、宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校
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