最初の清書。 | 講談師 一龍斎貞寿オフィシャルブログ 「じゅじゅブログ」

最初の清書。

ペタしてね

貞寿です。

昨日は、
「貞寿のいる場所」
「さくま亭」
御来場くださいました皆様ありがとうございました!!

「貞寿のいる場所」では、ネタおろし。
赤穂義士本伝より大石妻子別れ

ああ、大変だったぁ。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

ネタおろしの後、率直に感想を言うと、難しい話でした。

妻のいしとの離縁の仔細を認めた手紙が石束老人の元に届く。
「二度目の清書」の前段階ともいえる話でして、いわば「最初の清書」
この後、討入本懐遂げたという内容の手紙が届く訳だけども、この離縁の仔細を認めた手紙には、内蔵助の本心は書かれていません。
ただ一言、
「良雄が心中、よしなに御推察を」
そう口上で語られるのみ。
でも、石束老人は、この一言で内蔵助の本心を悟り、
「御書面の趣、この廬山、しかと承知した」
と、寺坂に言い置く。
この、「しかと承知した」に、石束老人の気持ちが全部こもっている。
セリフのないところを表現しなくちゃいけない話。

むーずーかーしーいー。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

でもそれだけに取り組みがいのある話。
憧れの「二度目の清書」への第一歩としては、まずはこんなもんかな、なんて思ってみたり。
上出来、とは云えない出来だったとは思いますが、長い目で見ていただけたら幸いです。

また、こちらに気をとられて、二席目をまったく考えて居らず。
花粉症がひどかったことから、思い付きで「大名荒茶の湯」
さらわずに高座にかけてしまったので、大分危うい感じでしたが(笑)
そうそう、この話、私にとってはこの季節の話なのでした。
ちゃんとさらって、またちゃんとどこかで申し上げたいと思います。


さくま亭の方は、
貞寿、貞友姉さん、遊馬兄さんという顔ぶれにくわえ、飛び入りで貞水先生の登場!!
まあ、なんと贅沢な会でしょう!!
(その贅沢の表現の中に私ははいっていないけどさ。笑)
毎度ながら、お客さまも、お店も、みんなアットホーム。
温かい雰囲気の中で一席申し上げました。
伝承の会でネタおろししたばかりの話だったから、大丈夫かな?と思ったのに、
「この話を聞いたの、二度目」というお客様がアチラコチラに…。
す、すみませんでした…。
でも、お陰さまで「婿引出」は、大分手に入った感じ。
お客様に楽しく聞いていただける話がまた一つ増えました♪

ありがとうございました!

帰りがけ。

ひょいと見上げれば…

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夜のスカイツリー。

昼間は観光客であふれかえる浅草ですが、
夜は大分落ち着いてきて。

どちらかというと夜の浅草の方が好きかも。

脳みそも、
身体も、
酷使した一日だったので…

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夜はこの子に癒されてから寝ました♪

御来場くださった皆様、
ありがとうございました♪