新しい会社では

主にパッケージ関係の制作をしているため

「新しくこの商品を発売したい!」という方のお話を聞くことが多い。

 

物にあふれた今の日本で、

新しく商品を売るっていうことは、

本当に難しいと思う。

 

どの商品も、それなりに良い。

その良さを信じて、世に出したい!という情熱もある。

 

でも、完全なオリジナルってのは少ないもんで、

似た商品ってのはもうすでに存在している。

そこにどんな「差」をアピールしていくのか。

 

作り手は、商品に対しての思いが強いから

「きっと売れる!」って「ああしたい、こうしたい」が多い。

そりゃ、売れるって信じてなければそこにお金をかけないし

採算がとれる自信がなければ販売はしないよね。

 

んでも、

それが必ずしも消費者が求めているかってこと、それが大事。

私たちの仕事は、

作り手の思いを受け止め、それを消費者が求める形に変換すること、

だと思っている。

 

転職を何度か繰り返して、

近からず遠からずなお仕事をしているけど、

この「変換する」ってところは共通しているかも。

 

 

家を設計してる友達が言ってた。

  ただ「住むための箱」を創るのではなく、

  そこに住む人の、暮らしの提案をすることが

  自分の仕事だと思っている。

    (…的なニュアンス。違ってたらゴメン)

 

花を作ってる友達が言ってた。

  店頭でキレイに咲いて見えることよりも

  買って帰った人の庭でちゃんと咲く花を作ることが大事。

    (…的なこと。違ってたらゴメン)

 

 

今、この手の中にある物を

「ハイどうぞ」って渡すのは簡単だけど、

『その先』を想像し、創っていくことが大事。

 

その商品のその先を。